デイリーニュース

  • エジプトメディアの戦い:革命後の報道の自由に関するビデオレポート

    エジプトで発生した革命は、ホスニー・ムバラク大統領の政権を権力の座から降ろし、大統領を公開裁判に出廷させたことにみられるように、数々の大きな成功を収めたと言えるでしょう。しかし革命は、まだ終わっていません。政府改革、人権、経済的そして社会的正義を達成するための苦闘はいまも日々続いています。そして、これらすべてに関わってくる問題があります。メディアの問題です。新聞、テレビ、ラジオ、インターネットとメディアの種類を問わず、メディアはエジプトの革命の中核を担っています。革命の始まりとともに、報道は様々な方法で立ち上がりましたが、依然として苦戦を強いられています。ジャーナリストたちは現在も政府による抑圧を受けていて、国営メディアは依然として政府のスポークスマンとして活動しています。デモクラシーナウ!のシャリフ・アブドゥル・クドゥース、ニコール・サラサール記者は、エジプトのメディア改革の問題に関する取材を続けてきました。本日放送したビデオレポートは、彼らがカイロで取材を行ったものです。

    dailynews date: 
    2011/8/8(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 『ニッケル・アンド・ダイムド』の著者バーバラ・エーレンライクが語る雇用難と経済格差

    スタンダード&プアーズ(S&P)は5日、米国債の長期信用格付けを史上初めて格下げしたと発表しました。主要格付け会社3社の一つであるS&Pによる格下げは、2.1兆ドルの財政赤字削減案が議会で承認された数日後のことでした。「ある意味、今回の決定は、多くの米国人と彼らの日々の苦闘とはまったく別の世界の話です。いま職がないとしたら、格下げがどういった意味を持つというのでしょう?」と本日のゲスト、バーバラ・エーレンライクは語ります。彼女は著作『ニッケル・アンド・ダイムドーアメリカ下流社会の現実』の10周年エディションを刊行したばかりです。この本の中でエーレンライクは、米国の低賃金所得者で、ウェイトレスやホテルのメイド、老人ホームの介護助手、あるいはウォルマートのスタッフとして働き生計を立てる人々の人生について記しています。同書籍の出版から10年後の現在、著者は低収入の米国労働者たちの現状を「第三世界レベルの貧困」と比較します。

    dailynews date: 
    2011/8/8(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ハリケーン・カトリーナ被災者の射殺で起訴されたニューオーリンズ警官 評決を待つ

    ニューオーリンズの連邦検事は、ハリケーン・カトリーナ被災数日後の悪名高いダンジガー橋の射殺事件に関与した警察官たちに対する起訴状を提出しました。4人の警察官が武器を持たない6人の市民に発砲し、そのうちの2名を射殺したとして起訴されています。5番目の警察官は彼らが自分たちの犯罪を隠匿するのを幇助した容疑で起訴されています。去る8月3日、公判は最終弁論を迎え今後の結審を陪審にゆだねます。評決は今日にも出るかもしれません。この裁判を法廷で傍聴してきたフリーランスのジャーナリスト、ジョーダン・フラハティにニューオーリンズで話しを聞きます。また、長年コミュニティー・オルガナイザーを行ってきた活動家で、この事件の犠牲者の遺族が正義を求めて立ち上がるのを支援するのに主要な役割を果たしたグループ、「セイフ・ストリート/ストロング・コミュニティー」(安全な街・強い共同体)の元共同代表ノリス・ヘンダーソンにも加わってもらいます。「最終弁論で最も感動した場面のひとつは、真のヒーローは、これまでの年月ずっと裏切られながら司法制度と格闘し続けてきた遺族たちですと、連邦検察官が述べたときだった」とフラハディは語ります。

    dailynews date: 
    2011/8/5(Fri)
    記事番号: 
    4
  • ALECが民間刑務所業界と結託して囚人労働による組合労働者の置き換えを画策

    米国の囚人数急増を引き起こした厳罰を伴う刑法の多くは、米国立法交流評議会(American Legislative Exchange Council : ALEC)によって草案されました。ALECは大企業が法律案のモデルを草稿するのを手助けします。新たな報道で、州と企業が労働組合加入労働者の仕事を囚人労働に交代させようとする下準備をALECが行ってきたということがわかりました。ネイション誌に投稿している労働問題レポーター、マイク・エルクに話しを聞きます。彼はALECと民間刑務所会社が「大量の人々を刑務所に送り、その後自分たちが彼らを労働搾取できるような状況を作り上げた」と語ります。2005年に刑務所内労働者によって加工された牛肉1,400万ポンド以上がネズミの糞で汚染されたにもかかわらずリコールされなかったのは、囚人労働によりどれくらい多くの製品が作られているかに世間の注目が集まるのを避けるためだったとエルクは指摘します。

    dailynews date: 
    2011/8/5(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 法人利害の州議会内促進を秘密に行うALEC 州法の改訂のための年次総会

    全米50州すべてから数百人の州議会議員たちがニューオーリンズに集まり、ALECとして知られる米国立法交流評議会(American Legislative Exchange Council )の年次総会に出席しました。ワシントンを拠点とする同組織が、全米の州議会で使われている企業寄りの法律のモデル草案を大企業が密かに作成する際に主要な役割を果たしていると批判する者もいます。他の多くの組織とは異なり、ALECのメンバー構成は、州議会議員たちと企業重役たちの両方にまたがり、両者が集まって法律モデル案を秘密裏に検討し票決します。ここ数ヶ月間ALECは、労働者の権利への攻撃、環境保護規制の再緩和、学校民営化、基幹産業の規制緩和、さらに有権者ID確認法の可決などに際して草案をまとめたことで、次第に疑惑の目を向けられるようになってきました。それでもなお今年のALECの年次総会は、過去5年で最多の出席者となり、2000人近いゲストを招きました。ニューオーリンズから、「メディア民主主義センター」事務局長リサ・グレイブスに話してもらいます。先月彼女の組織は、近年のALECの年次総会で企業と議会議員たちにより承認された800のモデル法案を公表しました。

    dailynews date: 
    2011/8/5(Fri)
    記事番号: 
    2
  • カーギルミート社のリコール事件で予算削減による検査体制の弱体化懸念が高まる

    巨大食品メーカーのカーギル社が今週、ターキーの挽肉3,600万ポンドの回収を命じました。米史上最大級の食肉リコール事件です。サルモネラ菌中毒で、少なくとも1名が死亡、76名が病気になったことを受けた処置で、原因となったターキーはアーカンサス州スプリングデールにある同社の加工工場で生産されたものと判明しました。疾病管理予防センターによれば、今回の集団中毒には、サルモネラ・ハイデルベルグの名で知られるバクテリアが関わっています。この菌は一般に処方される抗生物質の多くに耐性があります。リコールは今週発表されましたが、食中毒の発生は3月でした。米国では食中毒により年間3,000人以上が死に、数百万人が病気となります。食の安全性を提唱する団体は、この食中毒事件により、いかに行政予算削減が国と州レベルにおいて公衆衛生の効果的予防を担当する関係官庁の能力を損なっているかを証明していると述べています。食の安全監視団体「フード&ウォーター・ウォッチ」の副会長パティ・ロベラに話を聞きます。「連邦議会が秋に再開するときには、聖域なき予算削減を行う態勢にあるでしょうから、我々は議員たちに食の安全検査は削減を容認できる分野でないと訴える必要があります。」とロベラは話します。

    dailynews date: 
    2011/8/5(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 国連報告草案 コンゴで大量虐殺をしたとしてルワンダ軍を非難

    国連は、ルワンダがコンゴ民主共和国内に侵入して行った行為は戦争犯罪であり、さらにはジェノサイドであった可能性さえあるという衝撃的な報告書を準備しています。漏洩した国連人権高等弁務官の報告書草稿によれば、1994年のルワンダでの大虐殺の後、ツチ族率いるルワンダ軍とそれと同盟した反乱軍は、コンゴ内で数十万のフツ人を殺害したとされています。
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    dailynews date: 
    2010/8/31(Tue)
    記事番号: 
    1
  • チリの教育改革の失敗でハンスト 数千人の学生が抗議

    チリ全国で、包括的な教育改革を要求して、数万人の学生が数週間にわたる抗議行動を行っています。学生たちは、彼らの要求に応えることができないセバスティアン・ピニェラ大統領に業を煮やしています。先週は、港湾都市アントファガスタの高校生が、首都サンチャゴで学生たちによって呼びかけられていたハンストに加わりました。彼らは、長いことチリの学生を借金地獄に陥れてきた、教育の民営化をやめるよう要求しています。サンチャゴにいるチリの政治学者パトリシオ・ナヴィアに話を聞きます。ナヴィアはニューヨーク大学のラテンアメリカおよびカリブ研究センターおよび、サンチャゴのディエゴ・ポルタレス大学で教鞭を執っており、チリのラ・テルセラ紙に定期的に執筆しています。

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    2011/8/4(Thu)
    記事番号: 
    4
  • カイロからのビデオレポート:殺人と汚職をめぐるムバラク裁判に沸くエジプト

    エジプトでは、ホスニ・ムバラク前大統領の裁判が8月15日まで休廷になりました。3日、ムバラクは、2人の息子ガマールとアラアとともに、初めて公判に出廷しました。ムバラクはカイロの法廷に、病院のストレッチャーに乗って運ばれました。ムバラクは、不当利益行為、イスラエルの天然ガス輸出などの非合法のビジネス取引、革命期間中のデモ参加者の非合法殺害など、自らに科されている告発をすべて否定しました。デモクラシー・ナウ!の通信員 アブデゥル・クドゥースが、裁判所の外で、裁判を見守るために集まった群衆の様子を取材しました。革命の犠牲者のために、裁きが行われることに大勢の人々が、安堵の声をあげています。ビデオ撮影家のニコル・サラザーの協力に感謝します。

    dailynews date: 
    2011/8/4(Thu)
    記事番号: 
    3
  • グアテマラの兵士ら 1982年の虐殺関与で懲役6060年の判決

    2日、グアテマラの裁判所は、悪名高い虐殺への初の有罪判決をくだしました。1982 年にグアテマラの兵士がラス・ドス・エレス村を襲撃し、多くの女性と子供、老人を含む200人以上を殺害しました。殺された人々は、暴行を受けた後に、射殺あるいは棍棒で撲殺された末、井戸に投げ込まれました。グアテマラの判事は、被害者1人につき懲役30年を科した結果、ドス・エレス襲撃を実行した兵士4人に、それぞれ6060年の懲役刑を宣告しました。裁判所はまた、兵士たちは人権に対する犯罪でも有罪であるとし、判決にさらに30年を加算しました。これは、1980年代と1990年代に20万人以上が殺される、あるいは失踪した事件に関与した人々が、何の刑事責任も問われていないという現状を終わらせるプロセスの最近の動きといえます。しかしながら、人権団体は、現在グアテマラで有力な大統領候補となっているオットー・ペレス・モリナ将軍が1980年代の拷問と大量虐殺に直接に関与しており、もし当選すれば、審理中の裁判を妨害する可能性があると主張しています。 ライツ・アクション(Rights Action)の共同代表者、アニー・バード、そして、米州人権委員会でドス・エレス虐殺事件について審問した特別判事のロモン・カデナに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/8/4(Thu)
    記事番号: 
    2

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