デイリーニュース

  • リック・ペリー発言に怒り渦巻く: FRB議長への脅し 「テキサス経済の奇跡」自慢 政府給付は「ポンジースキーム」呼ばわり

    先週末に共和党の大統領候補指名争いに名乗りを上げてからテキサス州知事のリック・ペリーの辛辣な発言の数々が早くも人々の眉をひそめさせています。15日、ペリーは連邦準備制度理事会のベン・バーナンキ議長を国家反逆者と断罪しテキサスに来たらケガをするだろうと示唆しました。この発言はホワイトハウスばかりか共和党の重要な参謀であるカール・ローブなどからも広く批判されました。これだけで済まず、ソーシャル・セキュリティ制度やメディケイド、メディケアなどの政府の社会保障や医療制度を「ポンジースキーム」(投資詐欺)と呼んだことでも批判されました。テキサス州でのペリーの業績にもさらなる確認作業が始まっています。同州でのいわゆる「経済の奇跡」を自分の功績だと主張していますが、多くの人が彼の経済政策の効果に関しては疑問を呈してきました。アメリカン・プロスペクト誌の編集局長ボブ・モーザーとともにペリーのコメントと彼の過去について点検します。モーザーの前職はテキサス・オブザーバー紙の編集者で、この3年間ペリー関連の記事を担当していました。

    dailynews date: 
    2011/8/17(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ソマリアの危機はすべての勢力による市民虐待で拡大したもの ヒューマンライツ・ウォッチ

    世界最大の人権団体ヒューマンライツ・ウォッチが新しい報告書でソマリア紛争のすべての勢力が戦争犯罪を行っていると告発しています。「誰を非難すべきかもわからない:ソマリアの戦争犯罪」と題された報告書は、すべての勢力に対し直ちに市民への虐待をやめ、責任を問われるべき人物たちを拘束し、援助物資の入手と紛争と干ばつから逃れる人々の移動の自由を保障するよう訴えています。報告書が特に厳しく批判するのはイスラム教強硬派組織アルシャバブと米国支援のソマリア暫定連邦政権、そしてアフリカ連合の平和維持軍です。ヒューマンライツ・ウォッチは米国とその他の国際支援国・団体に対し、ソマリア暫定政権が国際人道法や人権法に則った基準を見たし深刻な市民虐待の責任の所在を明らかにするまで財政・軍事的援助を差し止めるよう求めています。ヒューマンライツ・ウォッチのアフリカ局副局長ロナ・ペリガルとともに紛争と飢饉の関係を見てみましょう。

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    2011/8/17(Wed)
    記事番号: 
    1
  • サイエントロジー攻撃からウィキリークスとアラブの春の支援まで、活動家ハッカーたちの世界的活動

    近年、アノニマス(名無しさん)などのグループのメンバーを称するオンライン・ハッカーたちによる巨大な敵を相手取ったオンライン攻撃が世間の注目を集めています。2010年12月、マスターカードとVISAがウィキリークスの口座を凍結し、動団体への寄付の送金を妨害すると、アノニマスのハッカーたちが、この二大クレジットカード会社のサイトを一時的にダウンさせました。これまで標的にされた中には、ソニー、PayPal、アマゾン、バンク・オブ・アメリカ、サイエントロジー(宗教団体)、エジプト政府、チュニジア政府、シリア政府などがあります。世界中の捜査当局がハッカーたちの厳しい取り締まりを開始しました。7月には、アノニマスのメンバーと見られる16人が米国で逮捕されました。オンラインのハッカー活動家集団がどのように運営されているのか、3人のゲストと共に検証します。一人目のゲストは、中東で言論の自由と開かれたインターネットを支援したボランティア団体テレコミックス(Telecomix)で活動しているピーター・ファインです。彼は時にはアノニマスとの連絡係を務め、サンフランシスコの地下鉄公社BARTを標的にした最近のアノニマスの「BART作戦(OpBart)」でもチャットルームの管理人の一人でした。二人目のゲストは、ニューヨーク大学のメディア・文化・コミュニケーション学の助教ガブリエラ・コールマンです。

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    2011/8/16(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 活動家ハッカー集団「アノニマス」の覆面メンバーがBARTに対する報復攻撃を弁護

    湾岸高速鉄道公社(BART)は8月15日、言論の自由擁護を掲げるグループが夕方の通勤を混乱させようとしたため、ラッシュ時に4つの駅の閉鎖に追い込まれました。同月11日BART当局は、ホームレス男性の射殺事件に対する抗議デモをけん制して、これらの4駅で移動通信サービスを遮断し携帯電話とネットを使えなくしました。このようなBARTの措置に報復するため、活動家ハッカー集団「アノニマス」(名無しさん)によって抗議行動が呼びかけられました。「BART作戦」(OpBart)と称する抗議行動の一環として、アノニマスはBARTのウェブサイトmyBart.orgに不正侵入し、顧客の名前と電話番号、パスワードなどを流出させました。BART作戦に参加した、ハンドルネーム“X”と名乗るアノニマスの一人にインタビューします。音声処理を施して声を変え覆面をしたX氏は、「同じ目に遭わせて彼らに教えてやります。我々はただ、自由でより良い世界をめざす情報活動家です」と言います。不正侵入に対するFBIの捜査については、「捕まりたくない。私は文字通り店から店へ、町から町へ、州から州へと逃げ回っています。彼らは大金を注いでアノニマス狩りに血道を上げているが、それはなんのためです?私たちが何をしました?人を傷つけたことなど一度もないのに。・・・でもBARTは無実の人々を殺している。

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    2011/8/16(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 抗議デモ阻止のため無線サービス遮断したサンフランシスコの鉄道公社 検閲で非難される

    サンフランシスコ地域の地下鉄を運営する公営会社が、抗議デモを阻止しようと4つの駅で地下の携帯電話とインターネット接続のサービスを一時的に遮断し、激しい批判にさらされています。7月にBART警察によって駅のホームで射殺されたホームレスの男性チャールズ・ヒルの死亡事件に対する抗議デモを妨害するため、ベイエリア高速鉄道公社(Bay Area Rapid Transit 通称BART)は8月11日、4つの駅にある地下の携帯電話の電波塔への電源供給をストップしました。警察は、ヒルは警官にナイフを投げたと述べています。メディアの報道によると、BARTは、デモを抑えるための方策として携帯電話とネット接続サービスを遮断した米国初の政府機関になるのではないかということです。一部のメディアは、この動きを、エジプトの民衆による反政府蜂起のさなか、2011年1月に当時の大統領ホスニ・ムバラクが国中のインターネット接続を遮断したことと比較しています。サンフランシスコから、抗議デモを取材してきたヒップホップ・ジャーナリストで活動家のデイビー・ディーに話を聞きます。彼は、DaveyD.comの中で人気サイト“デイビー・ディーのヒップホップ・コーナー”を運営し、バークレーのKPFA局のハード・ノック・ラジオで共同司会を務めています。

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    2011/8/16(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 2004年以降の米軍無人機攻撃、4日に1度の頻度で民間人775人死亡:パキスタン

    英国とパキスタンのジャーナリストグループが発表した報告書で、パキスタンでの米軍無人機による攻撃は、4日に一度の割合で行われていたことがわかりました。Bureau of Investigative Journalism(調査報道ジャーナリスト協会)は、2004年以降、パキスタンでの米国の無人機攻撃により、子ども168人を含む最大775人の民間人が死亡したと推計しています。また報告書は、無人機攻撃による民間人死者は1年近く出ていないとのジョン・ブレナン米大統領補佐官の主張にも反論しています。同グループの調査によると、昨年行われた無人機攻撃10回で少なくとも民間人45人が命を失っています。同グループの無人機攻撃の調査を率いるロンドンのクリス・ウッズ記者に話を聞きました。

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    2011/8/15(Mon)
    記事番号: 
    3
  • シリア、反体制デモに戦車と軍艦で攻撃「政府は国民に対する戦争を始めた」

    シリア当局は、国際社会からの圧力が高まっているにもかかわらず、反体制デモ参加者への弾圧を強化しています。15日朝、シリアの戦車と小型砲艦が地中海の主要港湾都市ラタキアに対して砲撃を行い、一人が死亡し、13日に政府軍が同士へ進攻してからの死者数は少なくとも28人になりました。これに先立ち、12日には数万人規模のアサド政権への抗議デモが行われました。13日には治安部隊に殺害されたとされる活動家4人の葬儀が首都ダマスカスの郊外、ドゥ―マで行われ、多くの参列者が集まりました。シリアの第一線の人権弁護士で、拘束施設からことし釈放されたハイサム・マレーと、彼の息子で人権活動家のイヤス・マレーに話を聞きました。

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    2011/8/15(Mon)
    記事番号: 
    2
  • バックマンがアイオワ州模擬投票で勝利、共和党予備選でのティーパーティーの役割を示唆

    前週末は、ミネソタ州選出のミシェル・バックマン下院議員がアイオア州の模擬投票に勝利し、テキサス州知事のリック・ペリーが大統領選出馬を正式に表明するなど、2012年米大統領選の共和党候補指名争いがヒートアップしました。アイオア州投票でバックマンは、投票総数17,000票近くのうち、4,800以上の票を獲得しました。さらにテキサス州選出のロン・ポールが1位に近い得票数で2位につけました。前ミネソタ州知事のティム・ポーレンティーは2位に大きく差を付けられて3位となり、14日に大統領選から身を引くことを発表しました。アイオワ州の模擬投票の取材に週末を費やしたオンラインマガジンのReligion Dispatchesの編集主任、サラ・ポスナーに話を聞きました。「バックマンは他の候補をはるかに上回っている。彼女は、オーラル・ロバーツ(大学)で学んだレトリックとイデオロギーを使って、財政上の保守主義と小さな政府の必要性というメッセージを、彼女の宗教的なメッセージに織り交ぜるという表現を使うでしょう」

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    2011/8/15(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 共和党予備選に参戦のテキサス州知事リック・ペリー 急進福音派との親密な関係が明らかに

    テキサス州の共和党知事リック・ペリーが2012年大統領選への参戦を発表すると見られています。保守派ブロガーのエリック・エリクソンのRedState.comが主催する13日のサウスカロライナ州の会合で発表する予定です。早い時点からペリーの大統領選出馬を支持している人たちは彼を「テキサスの経済の奇跡」と呼ばれる経済復興の立役者だと吹聴してきました。もっとも、このペリーの経済的功績に関しては疑問も多く呈されています。一方、ペリーとキリスト教福音派運動急進派との親密な関係についての疑惑も浮上しています。ペリーは6日にテキサス州ヒューストンで開かれた「答え:危機にある国家のための祈りへの呼びかけ」(The Response: A Call to Prayer for a Nation in Crisis)と題した、いろいろと反対も多かった7時間に及ぶキリスト教祈祷会の開催を手伝い、そこでスピーチも行いました。この祈祷会は3万人を集め全国紙のニュースにもなりましたが、ペリーが開催に協力したキリスト教福音派に関してはわずかな関心しか払われませんでした。そんな中、テキサス・オブザーバー紙が「リック・ペリーの神の軍隊」と題する衝撃の記事を掲載しました。

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    2011/8/12(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 超党派の下院「スーパー委員会」 赤字削減に「非常権限」で着手へ

    米国の財政危機を切り抜ける道を探る使命を帯びた民主・共和両党議員から成る「スーパー委員会」が設立されましたが、私たちは何を期待できるのでしょう? 11日、下院議長の民主党のナンシー・ペロシは、両党から同数選ばれる12人のスーパー委員会の最後の3人を任命しました。彼らは、向こう10年間で1.5兆ドルの赤字削減案を11月3日までに勧告しなければなりません。「アメリカの未来研究所」(Institute for America’s Future)の創設者兼代表で、姉妹組織「アメリカの未来キャンペーン(Campaign for America’s Future)」の共同理事ロバート・ボロサージに話を聞きます。ボロサージはこの委員会の権限は議会の中でも前例のない「じつに尋常ならざるものだ」と言います。

    dailynews date: 
    2011/8/12(Fri)
    記事番号: 
    2

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