デイリーニュース

  • 共和党の医療保険改革は党内不一致のため成立せず オバマケアは「爆発する」とトランプ大統領

    下院共和党はオバマ政権時代、オバマケアの廃止や修正法案に50回以上も投票しました。しかしその下院が24日、トランプ・ケアとも呼ばれる共和党の医療保険法案の成立に必要な賛成議員を集めることができませんでした。トランプ大統領は投票直前になって、ポール・ライアン下院議長に法案の取り下げを指示しました。この法案には民主党の全議員が反対したほか、共和党超保守派である下院フリーダム・コーカス(Freedom Caucus)派の多数、穏健派の議員の一部も反対に回りました。「国民健康保険に賛成する医師たち」(Physicians for a National Health Program)の共同創設者であるステフィ・ウルハンドラーと話します。ニューヨーク市立大学ハンター校教授、プライマリーケア専門医、ハーバード大学メディカルスクールの講師でもあります。

    dailynews date: 
    2017/3/27(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 警官殺害事件での死刑求刑を拒否したフロリダ州初の黒人検事に殺害予告

    死刑をめぐる論争がフロリダ州で起こっています。フロリダ州オレンジ郡およびオセオーラ群で州検事を務めるアラミス・アヤラは、自分の法律事務所ではいかなる殺害事件においても死刑を求刑しない方針を発表しました。このなかには、妊娠中の元交際相手サド・ディクソンとオーランド警察官デボラ・クレイトンを殺害したマーキース・ロイドの事件も含まれます。この発表がされるとすぐ、警察組合は反発し、リック・スコット州知事はロイド訴訟の担当から外れるようアヤラに要求しました。彼女がこれを拒否すると、州知事はこの件から彼女を外して新たな担当をつける行政命令に署名しました。フロリダ州史上初のアフリカ系アメリカ人州検事のアヤラは現在、地元の政府職員からのものも含め、複数の殺害予告を受けています。全米黒人地位向上協会(NAACP)法的擁護基金の弁護士補佐アンゲル・ハリスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/3/24(Fri)
    記事番号: 
    4
  • アル・フランケン上院議員 ニール・ゴーサッチの「凍えるトラック運転手」訴訟判決を追及

    アル・フランケン上院議員(ミネソタ州選出)による米連邦最高裁判事候補ニール・ゴーサッチ追及の模様をお届けします。フランケン議員はいわゆる「凍えるトラック運転手」と呼ばれるアルフォンス・マディン不当解雇訴訟について、指名承認公聴会でゴーサッチを厳しく追及しました。ゴーサッチは、マディンが凍死しかかっていたとしても、上司の指示に従わず、運転していたトレーラーを乗り捨てたのだから解雇は妥当との判断を示しました。フランケン上院議員はこれについて、「運転手の選択は、凍死するか、さもなくば安全でない車を運転して第三者の命を奪ってしまう事態を避けるためでした。会社にその運転手を解雇する権利があるとするのは馬鹿げている。あなたの判断には疑問を持たざるをえない」と言いました。

    dailynews date: 
    2017/3/24(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「凍えるトラック運転手」裁判の判事ニール・ゴーサッチは今まで出会った中で一番冷淡な判事

    米連邦最高裁判事に指名されたニール・ゴーサッチの承認公聴会の終了を受け、民主党上院議員は議事妨害で任命を阻止すると明言しています。「凍えるトラック運転手」として知られる判決について見ていきます。トラック運転手のアルフォンス・マディンは、トラックの故障により凍死する危険に見舞われたため、上司の指示に従わずトレーラーを乗り捨てました。彼はそれを理由に解雇されました。マディンの不当解雇訴訟で彼の代理を務めた弁護士ロバート・フェッターに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/3/24(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 2400万人に医療保険を断ち切るとみられたオバマケア代替案 採決に至らず

    オバマケアの撤廃をめぐり、トランプ大統領とポール・ライアン下院議長、共和党の穏健派保守派双方との調整が大詰めを迎えました。共和党はこの間、保守強硬派の「フリーダム・コーカス」の譲歩を得るため、法案の書き直しを行ってきました。最新案では、妊娠時の医療、新生児医療、緊急医療、精神衛生、依存症対策など基本的なサービスの提供を保険会社に義務付けた条項が削除されました。この法案では、2026年までにオバマケアと比べ保険加入者が2400万人減少すると予測されています。民主党指導部は一致して代替案に反対してきました。代替案には、富裕層のための2750億ドル以上の税優遇措置も含まれます。ハーバード大学公衆衛生学部教授のジョン・マクドノーに話を聞きます。彼は「ロムニ―ケア」として知られる2006年のマサチューセッツ州の医療改革法可決に重要な役割を果たした「マサチューセッツ州の全市民ための医療保険」(Health Care for All in Massachusetts)の元代表です。エドワード・ケネディ上院議員の上級補佐官として医療費負担適正化法の展開と可決にも携わりました。(注 トランプ大統領は採決直前に法案を取り下げました)

    dailynews date: 
    2017/3/24(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ダーク・データ:米国有権者全員の心理分析を開発中の企業を トランプ支援者が資金援助

    マーサー親子の政治活動で、もっとミステリアスなのが「ケンブリッジ・アナリティカ」(Cambridge Analytica)という会社です。同社はデータを扱う会社ですが、2億人以上の米国有権者の心理分析を所有していると主張しています。トランプ陣営は選挙戦で、潜在的支持者をターゲットとしたメッセージを発信するために同社を雇いました。マーサー親子は同社に資金援助をするとともに、大統領上級顧問スティーブン・バノンを同社理事に就任させました。ニューヨーカー誌のジェーン・メイヤー記者に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/3/23(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ダーク・マネーの億万長者が 放射線の好影響を主張し 気候変動を否定する人物を 現政権の科学アドバイザーに推薦

    ドナルド・トランプを支持するずっと前から、マーサー親子はピーター・デファジオ下院議員に対抗して出馬したアーサー・ロビンソンの下院議員選挙戦を支援しました。ロビンソンは一風変わった候補でした。彼は気候変動否定論者で、放射線の好影響について語るような人物だったのです。ロビンソンは、約1万4000点のヒトの尿サンプルを保存する「オレゴン科学薬学研究所」(Oregon Institute of Science and Medicine)の運営者で、新たなヒトの寿命延長方法を研究しているとも発言しています。マーサー親子はロビンソンの選挙運動および研究所の資金を提供しています。ニューヨーカー誌のジェーン・メイヤー記者の報道によれば、マーサー親子はトランプ政権の科学アドバイザーにロビンソン指名するよう圧力をかけました。メイヤー記者は最新記事The Reclusive Hedge-Fund Tycoon Behind the Trump Presidency: How Robert Mercer exploited America’s populist insurgency(「トランプ政権の背後にいる秘密主義のヘッジファンド界大物――ロバート・マーサーが、いかにして米国のポピュリズムによる反乱を利用したか」)で、ロビンソンについて書いています。

    dailynews date: 
    2017/3/23(Thu)
    記事番号: 
    2
  • トランプとバノンの黒幕 ロバート・マーサーとダーク・マネーについて ジェーン・メイヤー記者が語る

    本日は、2016年大統領選でコーク兄弟も顔負けの手法でトランプを勝利に導いたと言われる、ロバート・マーサーについて見ていきます。秘密主義の億万長者でヘッジファンド界の大物でもあるマーサーは、娘のレベッカとともにドナルド・トランプの勝利に大きく貢献したと多くが語っています。トランプの大統領上級顧問スティーブ・バノンは、「マーサー親子がトランプ革命の土台を築いたのです。過去四年間に彼らが献金した人々の顔ぶれを見るとマーサー親子は、コーク兄弟を含む他を差し押さえて最大のインパクトを与えたこと間違いありません」と述べています。バノンと大統領顧問ケリーアン・コンウェイは、トランプ陣営に参加する前からマーサー親子と親密な関係を持っていました。マーサー親子はバノンが会長を勤めた保守系オンライン・ニュースサイト「ブライトバート・ニュース」(Breitbart News)だけでなく、バノンが制作した映画数作品にも資金提供していました。コンウェイは、マーサー親子が設立したスーパーPACと呼ばれる政治資金団体の運営に関わっており、当初はテッド・クルーズ上院議員の選挙運動を支援していました。マーサー親子は米国の政治風景の再形成に力を発揮しましたが、その活動は全て秘密裏に行われています。マーサー親子について、ニューヨーカー紙の記者ジェーン・メイヤーに詳しい話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/3/23(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 空港で拘束された米国市民2人 元警察署長と弁護士がトランプ政権を提訴

    トランプ政権の誕生後、米国市民でありながら空港で拘束された人の数が全米各地で増加しています。ボストンに拠点を置く公民権弁護士のイバン・エスピノザ=マドリガルは、ポルトガルでの休暇から戻ってきた3月12日、ボストンのローガン空港で拘束されました。また翌日の13日には、ノースカロライナ州グリーンビルの元警察署長のハッサン・アデンが、パリに住む母親を訪れてから帰国したニューヨーク市のジョン・F・ケネディ国際空港で、税関国境警備局の係官に1時間以上にわたって身柄を拘束されました。身柄を拘束された米国市民は2人のほかにも多数おり、オリンピックメダリストやNASAの科学者、ボクシングの伝説的な人物であるモハメド・アリの息子も含まれます。いずれもトランプ政権発足後、全米各地の空港で拘束されました。イバン・エスピノザ=マドリガルとハッサン・アデンを迎えて詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2017/3/22(Wed)
    記事番号: 
    4
  • シューマー上院議員 FBIによるトランプ捜査中のニール・ゴーサッチ承認投票ボイコットを呼びかけ

    トランプ大統領は、1年以上前に亡くなったアントニン・スカリアの空席を埋めるため、ニール・ゴーサッチを最高裁判事に指名しました。オバマ大統領は1年近く前、メリック・ガーランドを指名しましたが、共和党は、最高裁のイデオロギー上のバランスがガーランドによって左に振れることを嫌い、公聴会を開くことさえ拒否しました。上院少数党院内総務のチャック・シューマーは現在、民主党議員に対し、トランプ政権がFBIの捜査を受けている間は、ゴーサッチの承認に票を投じることを拒否するよう、呼びかけています。「法の下の公民権を求める弁護士委員会」(Lawyers' Committee for Civil Rights Under Law)の代表兼事務局長のクリステン・クラークと、下院司法委員会で監査・調査担当主任顧問を務めたエリオット・ミンクバーグに詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2017/3/22(Wed)
    記事番号: 
    3

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