デイリーニュース

  • 生涯活動家ジェーン・フォンダ ジェンダー暴力 先住民族の権利 ベトナム反戦を語る

    サンダンス映画祭を訪れた政治活動家でフェミニスト、アカデミー賞受賞女優のジェーン・フォンダに、じっくり話を聞きます。 彼女は新作ドキュメンタリー映画Jane Fonda in Five Acts(『5幕で描くジェーン・フォンダ』)の主人公です。現在ハリウッド女優たちが「Time's UP」運動で進んで発言したことが評価されていますが、そんな中でフォンダがベトナム戦争反対から公民権運動や経済的正義を求める運動まで常に権力に立ち向かってきた人生を語ります。

    dailynews date: 
    2018/1/26(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 女性の権利に取り組む弁護士グロリア・アルレッド ドナルド・トランプに対する性的暴行訴訟を語る 「真実は大事」

    ユタ州パークシティーで開催中のサンダンス映画祭からの放送です。今年の映画祭は、「#MeToo」や「#TimesUP」運動のエネルギーで盛り上がっています。20年前のサンダンス映画祭で、映画界の大御所ハービー・ワインスティーンが女優ローズ・マッゴーワンを暴行したとされています。昨年10月、マッゴーワンがニューヨーク・タイムズ紙に語ったところによれば、ワインスティーンは100万ドルの口どめ料を支払うと言って、1997年の映画祭の開催中にホテルの一室で彼女に性的暴行を行ったことを告発しない機密保持契約にサインさせようとしました。女性の権利に長年取り組んできたグロリア・アルレッド弁護士に話を聞きます。彼女は、トランプ大統領を性的暴行で告訴している女性たちの一人の代理人を務めています。また、彼女の半生と法曹界での草分け的なキャリアについて描く新作ドキュメンタリー映画Seeing Allred(『アルレッドを知る』)の一部を紹介します。

    dailynews date: 
    2018/1/26(Fri)
    記事番号: 
    1
  • マーティン・ルーサー・キング牧師の急進的な晩年:資本主義とベトナム戦争反対を表明したことで孤立した公民権運動指導者の姿

    50年前の4月、マーティン・ルーサー・キング牧師はテネシー州メンフィスで暗殺されました。39歳の若さでした。本日はリンドン・ジョンソン大統領が投票権法に署名した1965年からキング牧師が暗殺されるまでの3年間を見ていきます。歴史的な投票権法を通過させた後、キング牧師は新たな戦いを開始しました。それは「貧しい人々のキャンペーン」(Poor People’s Campaign)とベトナム戦争反対運動でした。ベトナム戦争反対を公に表明したことで、近しい支持者の多くはキング師から離れていきました。キング牧師の晩年を追ったHBOの新たなドキュメンタリーKing in the Wilderness(『キング牧師の孤立』)からクリップを紹介するとともに、ピュリッツァー賞に輝く歴史家テイラー・ブランチに話を聞きます。ブランチが執筆した三部作America in the King Years(『キング牧師時代のアメリカ』)は、今回のドキュメンタリーでも取り上げられています。監督のピーター・クーンハートと脚本のトレイ・エリスにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/1/25(Thu)
    記事番号: 
    1
  • アラバマ州ヘイル郡が 黒人居住地帯の日々の生活を描いた詩的ドキュメンタリー映画の主題に

    マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは50年前、暗殺2週間前の一夜を黒人居住地帯(ブラック・ベルト)の真只中、アラバマ州ヘイル郡で過ごしました。1968年3月21日、「貧者のキャンペーン」の支援集会を開くため、グリーンズボロを訪れたキングを支援者はグリーンズボロ郊外にある小さな木造家屋にかくまうことになりました。クー・クラックス・クランのメンバーがキングを襲おうとしたからです。その日は、キングがヘイル郡で過ごす最後の日になりました。2週間後、彼はテネシー州メンフィスで暗殺されました。キングが滞在した隠れ家は現在、記念館になっています。ヘイル郡を主題に取り上げた新作ドキュメンタリー映画Hale County This Morning, This Evening(『ヘイル郡 今朝、今晩』)が、サンダンス映画祭で初公開されました。アフリカ系アメリカ人が人口の圧倒的多数を占めるヘイル郡の生活を描いています。ヘイル郡は南軍の将軍の名にちなんで命名されました。映画でラメル・ロス監督は、21世紀の黒人居住地帯の日々を詩的に描いています。ロス監督、映画の製作者ジョスリン・バーンズと話します。

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    2018/1/24(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 『ストロング・アイランド』:トランス・ジェンダーの映画監督ヤンス・フォード レイシストによる兄の殺害後 正義を求めて

    ヤンス・フォード監督と話します。フォードは23日、トランス・ジェンダーの監督として初めてアカデミー賞にノミネートされました。最優秀ドキュメンタリー作品にノミネートされたStrong Island(『ストロング・アイランド』)で、アフリカ系アメリカ人であるフォードは、兄のウイリアム・フォード・ジュニアが1992年ニューヨーク市ロングアイランドで白人の自動車修理工に射殺された後、家族に起きた出来事を描いています。殺害犯は警察の聴取を受けましたが、訴追されることはありませんでした。「25年前の兄の事件は、現在、眼の前で起きていることとぴったり重なります」とフォードは語ります。「あなたが法を守っているかどうかなど関係ない。アメリカの司法制度は、非白人のために機能するようには作られていないのです」。映画の製作者で、ルベルチュール・フィルムの共同創設者でもあるジョスリン・バーンズとも話します。

    dailynews date: 
    2018/1/24(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 抵抗と変革を探求したファンタジー作家のアーシュラ・ル=グウィン 88歳で他界

    著名なファンタジー作家のアーシュラ・ル=グウィンが88歳で亡くなりました。フェミニスト作家ル=グウィンは、20冊を超える小説、10冊以上の詩集、更に10冊を超す児童書を著しました。最も有名な作品のひとつは、住む人がみな男性でも女性でもない両性具有(ambisexual)の惑星を舞台にした1969年の『闇の左手』で、ファンタジー小説において書かれた中で最も有名な文章のひとつ「王様が妊娠しました」というくだりがあります。ル=グウィンの1974年の小説『所有せざる人々』も評価の高い作品で、ユートピア、ディストピア(闇黒郷)、資本主義、無政府主義、抑圧を探求しています。ル=グウィンが2014年、全米図書協会から米文学界への長年の功績をたたえる賞「米文学功労賞(Medal for Distinguished Contribution to American Letters)」を受賞した時のスピーチを放送します。

    dailynews date: 
    2018/1/24(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 世界の中心からの警告:海面上昇で太平洋の国キリバスが消滅しつつある

    ユタ州パークシティのサンダンス映画祭で、キリバス共和国の元大統領アノテ・トンに、この小さな太平洋の島を地球温暖化による海面上昇から守るための彼の必死の取り組みについて話を聞きます。彼の取り組みは、新ドキュメンタリー映画Anote’s Ark(『アノテの箱舟』)の中で語られています。キリバスは33の環礁で構成される国で、ハワイから南へ1,000マイル(約1,600km)以上、オーストラリアの北東約4,000マイル(約6,400km)に位置し、10万人の人々が暮らしています。すでに1つの村で、全体が浸水、護岸が壊れて海水が淡水池に入り込んだため住人たちは避難することを余儀なくされました。海面の上昇がさらに多くの人々の家を奪い、インフラを洗い流し、脆弱なサンゴ礁を傷つけ、離島への食糧供給が妨げられるという状況がおき、トンは彼の国は30年から60年の間に住めなくなるだろうと予測しています。

    dailynews date: 
    2018/1/23(Tue)
    記事番号: 
    2
  • デュポン社vs世界:化学企業大手が世界中でテフロン汚染の健康上のリスクを隠蔽

    サンダンス映画祭からの放送で、デュポン社との争いの当事者で、The Devil We Know(『我々が知る悪魔』)という新ドキュメンタリー映画で取り上げられた3人のゲストに話を聞きます。この映画は、デュポン社の元社員、住人、弁護士たちが、化学物質C8(PFOA:パーフルオロオクタン酸とも呼ばれる)の危険性を明らかにするために、大手化学企業デュポン社と闘う過程を追っています。C8はテフロンをはじめ、防水あるいは染みのつかない衣服、電子レンジ用のポップコーン袋、デンタルフロスまで、数えきれない家庭用品に使われています。この化学物質は現在、精巣がんと腎臓がんを含む6つの病気と関連付けられています。3人のゲストから話を聞きます。バッキー・ベイリーの母親は彼を妊娠しているときにウエストバージニア州のデュポン社の工場のテフロン部門で働いていました。彼は鼻孔が1つだけ、また片眼が変形した状態で生まれ、こうした先天的欠損を治療するために30以上の手術を受けました。ジョー・キルガーはデュポン社に対する集団訴訟の原告代表です。彼は、ウエストバージニア州パーカーズバーグの学校教師で、肝臓病に苦しんできました。ロブ・ビロットはデュポン社の問題を裁判に持ち込んだ弁護士です。

    dailynews date: 
    2018/1/23(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 『RBG』 米最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグの生涯をたたえる新ドキュメンタリーが登場

    今年のサンダンス映画祭で最も話題となったドキュメンタリー映画の一つに、今年85歳になる最高裁判事のルース・ベイダー・ギンズバーグの画期的な生涯を追った映画があります。2018年、ギンズバーグは最高裁判事25年目を迎えますが、引退する予定はありません。ギンズバーグは1970年代、アメリカ自由人権協会(ACLU)の「女性の権利プロジェクト」の共同創設者となり、6件のジェンダー差別訴訟をめぐって最高裁で弁論したことで名声を得ました。近年、最高裁が右傾化するにつれ、ギンズバーグの公的な存在感は高まっています。ギンズバーグは現在、反対意見に立つことが多くなっています。新作映画からの抜粋を放送し、二人のディレクター、ジュリー・コーエンとベッツィー・ウェストに話を聞きます。

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    2018/1/22(Mon)
    記事番号: 
    3
  • サンダンス映画祭 最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグにエイミー・グッドマンが「#MeToo」運動について質問

    米最高裁判事のルース・ベイダー・ギンズバーグがサンダンス映画祭に姿を見せました。新作ドキュメンタリー映画『RBG』のプレミア上映会のためです。ギンズバーグは、エイミー・グッドマンの質問に答え、「#MeToo」運動とウィメンズ・マーチについて考えを述べました。1972年に初めて連邦最高裁判所で弁論した際、ギンズバーグは奴隷制度廃止論者で男女同権擁護者のサラ・グリムケの言葉を引用し、「私は自らの性に便宜をはかってくれと頼んでいるのではありません。私が兄弟たちに頼んでいるのは、私たちの首から足をどけてくれということだけです」と語りました。グッドマンは、この要求がいまも有効かどうかを尋ねました。

    dailynews date: 
    2018/1/22(Mon)
    記事番号: 
    2

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