トランプ大統領が提出した4兆4000億ドル規模の予算教書は、教育、医療、社会保障プログラムの大幅な削減を提案する一方で、ペンタゴンの国防予算を大幅に増やしています。トランプの計画は、教育省予算の10%以上の削減を求めており、収入に基づく学生ローン返済プランを大幅に減らし、「公職者ローン返済免除プログラム」( Public Service Loan Forgiveness Program)を終了させます。トランプの予算案では、「補助的栄養支援プログラム」(SNAPー低所得者層向けの連邦食糧支援政策。俗称フードスタンプ)から170億ドル以上が削減されます。これにより、フードスタンプ受給者は新鮮な果物や野菜を購入することができなくなり、代わりに箱詰めの食品配送プログラムのみが提供されることになります。この予算はまた、公共放送およびコミュニティラジオやコミュニティテレビ局をサポートしている公共放送協会への連邦政府からの資金援助を段階的に縮小していきます。またマクラッチー紙の報道によると、トランプ政権はメディケイド加入者に労働要件を課すだけでなく、成人のメディケイドへのアクセスに生涯給付の年限を課すことを検討しています。一方で、トランプの予算は、武器と戦争への支出を13%増加させ、ペンタゴンの予算は6860億ドルにのぼります。