デイリーニュース

  • ポール・ライアンが共和党の減税で学校事務員の週給が1.5ドル上がったと宣伝する一方 コーク兄弟は14億ドルを手に入れる

    米下院議長のポール・ライアンは先週末、ある女性の週給が1.5ドル上がったことを挙げ、ミドルクラスの労働者が減税の大きな恩恵を受けていると宣伝しました。ライアンは3日のツイートで、「ペンシルバニア州ランカスターの公立高校のある事務員は、週給が1.5ドル上がったことを知って喜んでいる。(中略)彼女は、コストコの年会費を払ってもまだ余ると述べた」とするAP通信の記事をツィートしました。このツィートは多くの嘲笑や憤りを受け、数時間後に削除されました。マサチューセッツ大学アマースト校の経済学名誉教授で、ニュースクール大学の客員教授でもあるリチャード・ウォルフに詳しく聞きます。ウォルフには多くの著書があり、最近ではCapitalism's Crisis Deepens: Essays on the Global Economic Meltdown(『資本主義の深まる危機:世界経済メルトダウンをめぐる小論集』)を出版しています。

    dailynews date: 
    2018/2/5(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ノーベル平和賞受賞ICAN代表がトランプの核政策を批判「我々を核戦争へと導く」

    8年前に米国とロシアの間で結ばれた長距離核兵器の保有を制限する条約が5日、目標達成期限を迎えました。オバマ大統領が署名したこの条約は新STARTと呼ばれ、かつて大きな期待が寄せられていましたが、トランプ大統領が火をつけた新たな核軍拡によって隅に追いやられた格好になっています。トランプ大統領が2日明らかにした新たな核戦略には、米国の核兵器をアップグレードするために少なくとも1兆2千億ドルを投じることが盛り込まれ、まったく新しい核兵器を開発することも含まれています。著名な核兵器反対活動家は、米国防総省の計画を「急進的」で「過激」だと非難しています。ノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長に詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2018/2/5(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「私たちは貧乏だから抑圧される」移民人権活動家がコロラド州の教会から語る

    トランプ大統領が移民コミュニティの取締りを続けているため、強制退去を回避するために全米各地の教会に逃げ込む人たちが増加しています。「トランプ時代のサンクチュアリ」と呼ばれる新たな報告書によると、米国で教会に逃げ込む人の数は1980年代以降で最大になっています。本日の放送の最後は、コロラド州カーボンデールにあるトゥー・リバース・ユニテリアン・ユニバーサリスト教会の牧師館に避難している移民人権運動リーダーのサンドラ・ロペスに話を聞きます。彼女はコロラド州に17年にわたり住んできましたが、現在メキシコへの強制退去に直面しています。彼女は米国で生まれた3人の子ども、アレックス、エドウィン、アリエルの母親です。

    dailynews date: 
    2018/2/2(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「ミスター・ボストン」ダニエル・エルスバーグによるペンタゴン文書の報道機関リークを手伝った影の男

    歴史学者ガー・アルペロビッツは、自分が少数の活動家と共に、内部告発者ダニエル・エルズバーグを手伝って、米国によるベトナム介入の本当の度合いを示す歴史を概述した7000ページにおよぶ機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」をジャーナリストにリークするのに重要な役割を果たしたことを初めて明らかにしました。ダニエル・エルスバーグは、「ラベンダー・ヒル・モブ」とコードネームをつけた人たちが担った秘密の役割はペンタゴン・ペーパーズを公開するにあたりとても重要だったと雑誌『ニューヨーカー』に語っています。アルペロビッツ自身は「ミスター・ボストン」と呼ばれていました。エルスバーグは雑誌『ニューヨーカー』に「ガーは諜報活動の一切を担当していた」と話しています。歴史学者で政治経済学者のガー・アルペロビッツに、この事実を今になって公表した理由を聞きます。

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    2018/2/2(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ヨハン・ハリ 新自由主義がもたらす「ジャンク価値」が 米国でうつ病と不安を引き起こしている

    米国は世界で最もうつ病患者が多い国のひとつです。その原因は新自由主義的な経済政策を採用したからでしょうか?話題となっている新書、Lost Connections: Uncovering the Real Causes of Depression—and the Unexpected Solutions(『失われた繋がり--うつ病の本当の原因と、思いもよらないその解決法の発見』)の著者ヨハン・ハリに話を聞きます。ハリは「ジャンクフードが大量に出回ったことで、数百万の人々が身体的に病気になっている。多くの科学的証拠によれば、精神的にもそれに似たことが起こりつつある。ばかげたジャンク価値が大量に出回ったことで、われわれは精神的に病んでしまい、うつ病や不安の症状が急増しているのだ」と書いています。

    dailynews date: 
    2018/2/1(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 16年の戦争:オバマとブッシュに続き トランプも一般教書演説でアフガン戦争の「進展」を称える

    1月30日、トランプ大統領は前任2代の大統領につづき、米史上最長となるアフガニスタン戦争を肯定的に語ろうとしました。5年前の2013年、バラク・オバマ大統領は一般教書演説でアフガン戦争は近く終わると予想していました。更にその前の2006年には、ジョージ・W・ブッシュ大統領がやはり一般教書演説で、「新たな民主主義」を作りつつあるアフガニスタンを称賛しました。米国がアフガニスタンで参戦して16年以上が経ちますが、同国は未だに極めて不安定な状態にあります。27日、カブールでは爆弾を大量に積んだ救急車が爆発、100人以上が犠牲となりました。そして29日には自称イスラム国過激派が、首都カブール郊外西にある陸軍士官学校を早朝に襲撃、少なくとも兵士11人が死亡、16人が負傷しています。カブールより調査報道ジャーナリスト、メイ・ジョンに話を聞きます。彼女が調査報道サイト「ジ・インターセプト(The Intercept )」に寄稿した最新記事はLosing Sight: A 4-Year-Old Girl Was the Sole Survivor of a U.S. Drone Strike in Afghanistan.

    dailynews date: 
    2018/2/1(Thu)
    記事番号: 
    2
  • マーシー・ウィーラー ニューネス委員長の覚書き ロシア疑惑 大規模監視プログラムの再承認を語る 

    ワシントンでは、FBI、米司法省および民主党議員らの反対をよそに、トランプ政権が共和党議員が作成した物議を醸す覚書きを公開しようとしていることで、せめぎ合いが続いています。カフォルニア州選出で共和党のデビン・ニューネス下院情報特別委員会委員長が作成した4ページの覚書きには、FBIが2016年に当時トランプ陣営の顧問であったカーター・ペイジとロシアとの接点に関連して監視を始めたことは職権乱用だったと記されているとされています。トランプ大統領支持者は、FBIの捜査が政治的意図から始まったことをこの覚書が証明していると主張、その理由のひとつとして、捜査に必要な盗聴の承認を得るために、FBIがヒラリー・クリントン支援者が資金を提供した報告書を使用したとしています。トランプが指名したFBI長官であるクリストファー・レイは、1月31日異例の声明を発表し「(われわれは)覚書きの正確さに根本的な影響を与える重要な事実が脱落していることを非常に危惧している」と近日公表される覚書きを批判しました。EmptyWheel.netを運営する独立系ジャーナリスト、マーシー・ウィーラーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/2/1(Thu)
    記事番号: 
    1
  • トランプの「後向きな」教書演説は気候変動を無視 「美しくクリーンな石炭」を賛美

    30日夜トランプ大統領は初の一般教書演説を行いましたが、長い演説には明らかにある言葉が欠落していました。「気候変動」です。一方でトランプは「美しくクリーンな石炭」を絶賛し、環境保護にとって重要な規制を後退させたことを自賛しました。一般教書演説について、気候変動問題に取り組む国際環境非営利組織NGO350.orgの共同設立者ビル・マッキベンと、ネイション誌の発行者カトリーナ・バンデン・フーベルの二人に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/1/31(Wed)
    記事番号: 
    5
  • 実は米国産:トランプが一般教書演説でとりあげたMS-13ギャングの真の歴史

    トランプ大統領は、初の一般教書演説で、米議会に移民政策の徹底的見直し法案を成立させるよう呼びかけ、ドリーマーズ(DREAMers)と呼ばれるDACA登録者(幼少期に米国に到着した非正規移民の若者を国外強制退去から保護し、一時的に滞在許可を認める制度)などの移民を、テロリストやギャングと結び付けようとする発言を繰り返しました。トランプは、一般教書演説へのゲストとして、2年前にニューヨーク州ロングアイランドでMS-13ギャングのメンバーによって殺害された2人の少女の両親も招待しました。MS-13は、1980年代にロサンゼルスで発祥した組織で、以来、米国による大量の国外退去政策の結果、中米に拡散しました。MS-13の歴史、および米国とエルサルバドルとの関係について、ハーバード・ロースクール公正処罰プロジェクトのライター・イン・レジデンス(大学居住作家)であるダニエル・デンビルに話を聞きます。彼が2017年にワシントン・ポスト紙記事、「(米国からの)国外退去が、中米のギャングを生んだ。強制退去の続行は解決にならない」というタイトルの記事を書きました。

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    2018/1/31(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 私たちは脅迫にひるまない:逮捕の脅しに屈せず一般教書演説に出席 した非正規移民活動家

    30日、アリゾナ州選出の共和党下院議員ポール・ゴサールは、トランプ大統領の一般教書演説に出席する非正規移民たちを逮捕するよう、米国議会議事堂警察に要請しました。多くの非正規移民活動家たちが、ゴサールの脅しに屈せず、民主党の議員たちからの招待を受けて演説を聴きにいきました。「北西部拘留センターへの抵抗(Northwest Detention Center Resistance)」と「ミヘンテ(Mijente)」両団体のアクティビストで、自らも非正規移民であるマル・モラ・ビヤルパンドに話を聞きます。彼女はワシントン州選出上院議員マリア・カントウェルのゲストとして、一般教書演説に出席しました。

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    2018/1/31(Wed)
    記事番号: 
    3

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