デイリーニュース

  • ジョセフ・スティグリッツ:トランプの「トリクルダウン」経済計画はコロナウイルス危機を乗り越えるには不十分

    3月18日にトランプ大統領が署名したコロナウイルス救済措置では、突然失業した数百万人の米国市民に対し失業手当と無料のコロナウイルス検査を提供しますが、米国の労働者で有給病欠が保証されているのは2割以下です。3月はじめ、トランプは80億ドルのコロナウイルス救済法案に署名、1兆ドル経済救済措置の3分の1についての詳細を明らかにし、朝鮮戦争時代の国防生産法を発動することで政府が直接、何を生産をするかを要請できるようにしました。これらの救済策で誰が恩恵を受けるのかについて、ノーベル賞経済学賞受賞のコロンビア大学教授、ルーズベルト・インスティテュートのチーフ・エコノミストを務めるジョセフ・スティグリッツに話を聞きます。スティグリッツは、ビル・クリントン政権で大統領経済諮問委員会の委員長を務め、世界銀行のチーフ・エコノミストの経験もあります。スティグリッツの新著はPeople, Power and Profits: Progressive Capitalism for an Age of Discontent(『市民、権力、そして利益――不満多き時代のための改革派資本主義』)です。

    dailynews date: 
    2020/3/19(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「コロナウイルス資本主義」:ナオミ・クライン コロナウイルスのパンデミックは革新的変化を促すチャンスと主張

    作家、活動家でジャーナリストのナオミ・クラインは、コロナウイルス危機は以前の危機と同じく、今の米国社会の脆弱性の原因を作った人々を含む社会の最富裕層への援助が行われ、大多数の労働者や零細企業に対してはほとんど援助がないという政策で終わるかもしれないと言います。しかし、彼女は今、トランプ大統領が提案している政策は「パンデミック・ショック・ドクトリン」とも呼ぶべきもので、この危機は最悪の結果を避けるだけでなく、より公平な社会へと変革するためのチャンスだと主張しています。このパンデミックがトランプをそうせざるを得ない状況に追い込んでいるからです。クラインは2007年出版された『ショック・ドクトリン――惨事便乗型資本主義の正体を暴く』の著者です。本日はクラインが、自身が上級記者を務めるインターネット・ニュースサイト「ジ・インターセプト」のために作成した動画を放送します。クラインは、ショック・ドクトリンは一方向だけに働くのではなく、逆方向の変革も可能であり、今がそのチャンスだと主張しています。(画像クレジット:「ジ・インターセプト」)

    dailynews date: 
    2020/3/19(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 大規模閉鎖と大量 レイオフに直面し、「チップに頼るその日暮らし」の生活を送るレストラン労働者は、生活賃金と有給傷病休暇を要求

    コロナウイルス(COVID-19)の拡散により、バーやレストランが今後しばらくの間、閉店することによる、大規模なビジネス閉鎖と大量レイオフで、米国各地の何百万人ものレストラン労働者が影響を被っています。ウェイターやウェイトレス、バーテンダー、厨房スタッフなどが窮地に立たされていますが、多くは有給傷病休暇や、有給休暇、または福利厚生がありません。ある研究では、米国の400万人のレストラン労働者が数週間のうちに職を失うリスクがあると推定しています。サービスワーカーへの影響の詳細について、カリフォルニア大学バークレー校の「食品労働研究センター」(Food Labor Research Center)の共同設立者であり、NPO「ワン・フェア・ウェイジ」(One Fair Wage)の会長であるサル・ジャヤラマンに話を聞きます。このNPOは、今回、労働者を支援する緊急基金を立ち上げました。また、ニューヨーク市で過去20年間、ケータリング、高級ダイニング、カクテルで働いてきたレストラン労働者のダマニ・バルナードにも話を聞きます。 コロナウイルスのパンデミックで、スタッフ全員が解雇されたとき、彼はレストラン「タイニーズと二階のバー」(Tiny’s&The Bar Upstairs)で働いていました。

    dailynews date: 
    2020/3/18(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 民主党予備選挙は延期すべきか開催するのか:2020年の選挙はコロナウイルスのパンデミックの中で安全に行われ得るか?

    17日夜、民主党の大統領候補指名のための予備選挙は、投票所でのコロナウイルスの拡散に対する恐怖と混乱のカオスにみまわれましたが、前副大統領のジョー・バイデンがフロリダ州とイリノイ州で大差で勝利し、アリゾナ州でも勝利を収めて、リードを固めました。オバマ政権での元司法省公民権部門トップであり、現在、国内最古かつ最大の公民権連合である「公民権および人権のリーダーシップ会議」(Leadership Conference on Civil and Human Rights)会長であるバニータ・グプタに加わってもらいます。リーダーシップ会議は、100の投票権グループと共に、各州が公衆衛生の安全を保護しながら選挙を進めるよう、呼びかけました。また、カリフォルニア州選出の民主党議員であり、バーニー・サンダース上院議員の大統領選挙キャンペーンの共同議長であるロー・カンナ議員にも参加してもらいます。    

    dailynews date: 
    2020/3/18(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「これでは不十分」:民主党ロー・カンナ議員 ホワイトハウスの景気刺激策は、労働者ではなく大企業を助けるもの

    投票所でのコロナウイルスの拡散に対する懸念のなか、多くのアメリカ人が家にとどまりました。すでに5世帯に1世帯近くが、パンデミックによるレイオフまたは仕事の削減を経験しています。トランプは、1兆ドル以上を経済に投入し、1,000ドルの小切手を全国民に送りたいと検討しています。上院では、16日夜に民主党主導の下院で可決された、数十億ドルの一括法案の検討が始まろうとしています。この法案には、かなり有給傷病休暇案が含まれていますが、著しく弱体化してしまっています。カリフォルニア州選出のロー・カンナ議員の反応を聞きます。ロー・カンナ議員は、昨年の年収が130,000ドル未満だったすべての人に最大6,000ドルまでの緊急勤労所得控除を付与する法案も共同提案しています。彼の地元、カリフォルニア州ベイエリア地区はコロナウイルスの多大な被害を受けており、約700万人の住民が4月7日まで、非常に重要な外出以外は、外出しないよう命じられています。

    dailynews date: 
    2020/3/18(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 新型コロナウイルス大流行のさなか17歳のアビ・シマンが運営する追跡サイトを数百万人が利用

    新型コロナウイルスを追跡する10代のウェブサイトが、パンデミック(世界的大流行)の正確で最新の数を求める人々にとって極めて重要な情報源の1つとなっています。このウェブサイトのURLはnCoV2019.liveです。シアトル郊外のマーサーアイランドの高校3年生で、新型コロナウイルスがまだ中国国外では検知されていなかった2019年12月にこのサイトを開設した17歳のアビ・シフマンに話を聞きます。いまではこのサイトには世界各地から何十万人もがアクセスしています。米国内と世界中の死者数と感染者数を追跡し、インタラクティブ(対話型)な地図、この感染症についての情報、ツイッターのフィードを提供しています。データは、およそ毎分更新され、世界保健機関(WHO)や疾病対策センター(CDC)、その他から情報を得ています。

    dailynews date: 
    2020/3/17(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 新型コロナウイルス・パンデミック下の刑務所内は?:投獄中のジャーナリスト 何百万人もの収監者が危険にさらされていると言及

    サンフランシスコが新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)への対応で、700万人に原則外出禁止(shelter in place)を命じるなど全米で最も厳しい措置を取る中、2つの刑務所棟が部分的に隔離状態にあるベイエリアのサン・クエンティン州立刑務所から、獄中のジャーナリスト、フアン・モレノ・ハイネスに話を聞きます。米国の刑務所と留置所に収監されている230万人にとって新型コロナウイスの流行への脅威が高まっているようすを検証します。全米各地の刑務所が、まん延するウイルスに対処して閉鎖されており、大規模な釈放を求める声が全国各地で高まっています。

    dailynews date: 
    2020/3/17(Tue)
    記事番号: 
    2
  • スペインが全土封鎖し医療部門を国営化:新型コロナウイルスの死亡者倍増・感染者急騰を受け

    いまでは欧州が新型コロナウイルスの震源地です。スペインでは24時間に2000件以上の感染が新たに確認され、死者数が倍増し、感染者数は現在欧州で2番目に高くなっています。スペインの感染者の半分以上が報告されているマドリッドから最新情報を聞きます。そんな中、スペイン政府は、パンデミックへの対策強化を期し病院と民間医療企業を国営化すると発表しました。フリーランスジャーナリストで、元デモクラシー・ナウ!のプロデューサーであるマリア・カリオンに話を聞きます。彼女は「フィサハラ西サハラ難民映画祭」(FiSahara)の代表で、西サハラの人権を重視する「ノーマッズHRC」(Nomads HRC)の共同設立者です。

    dailynews date: 
    2020/3/17(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「米国はどうかしてしまった」 サンダース対バイデン討論をキーアンガ=ヤマッタ・テイラーとマイケル・E・ダイソンが語る

    新型コロナウイルス(COVID-19)による空前の国家的危機に見舞われる米国で3月15日夜、民主党の大統領候補者を選ぶ討論会がおこなわれ、ジョー・バイデンとバーニー・サンダースが初めて1対1の討論に臨みました。現在までのところ、新型コロナウィルスの米国内感染者は3600人、死者は61人、33州が学校を閉鎖、主要都市の主要産業も停止しています。討論では、パンデミックが宣言された新型コロナウイルスへの対応、メディケア・フォー・オール、気候変動危機、ジョー・バイデンの履歴、米国には革命が必要かなどで議論を戦わせました。討論のハイライトを放送し、二人の学者から意見を聞きます。サンダースを支持するキーアンガ=ヤマッタ・テイラーはプリンストン大学アフリカ系アメリカ人研究助教、バイデンを支持するマイケル・エリック・ダイソンはジョージタウン大学教授、政治分析家、著述家です。

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    2020/3/16(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「大幅に遅れを取っている」米国のコロナウイルス検査の遅れ 医療専門家は「感染しない人は誰もいない」と警告

    米国で最初にコロナウイルスの発症者が確認されてから7週間が経ちました。トランプ大統領は「必要な人は誰でも検査を受けられる」と主張していますが、これはまったく事実と異なります。コロナウイルスが発生して以来、米国全土でこれまでに11,000件の検査しか行われていません。これに対して、韓国だけでも毎日20,000件近くの検査が行われています。検査を受けるのが難しい状態が続いていることが原因で、トランプ政権が何千人に上るかもしれない感染者の数を明らかにできないでいること、そして各国がどのように対応してきたのかを、番組いっぱいを使って見ていきます。また、人々が感染を避け、身の回りの社会を守るためにとらなければならない行動についても話し合います。ジョンズ・ホプキンズ・ブルームバーグ公衆衛生大学院のジャスティン・レスラー准教授に話を聞きます。彼は、コロナウイルスの潜伏期間の中央値が5日間であると示唆する新しい研究発表の筆頭著者です。スタンフォード医科大学の副学長であるスティーブン・グッドマン博士にも参加してもらいます。彼はそこで疫学と、公衆衛生と医学の教授を務めており、エイミー・グッドマンの兄弟でもあります。両方の大学では現在、感染拡大の懸念からオンラインで授業を行っています。

    dailynews date: 
    2020/3/13(Fri)
    記事番号: 
    1

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