デイリーニュース

  • 「残酷な仕打ち」:コロラド州の警察による2019年のイライジャ・マクレイン殺害 捜査開始がなぜこれほど遅れたのか

    コロラド州知事ジャレッド・ポリスは、2019年にイライジャ・マクレイン23歳が同州オーロラ市の警察に殺害された事件について、新たな捜査を命じました。全米が警察の残虐な暴力に対して蜂起するなか、オーロラ市は新たな捜査と怒りに直面しています。2019年8月、マクレインが買物の後に自宅に向かって歩いているときに、何者かが「不審人物がいる」とオーロラ市警察に通報しました。通報を受けた3人の警察官はマクレインを地面に押し倒し、マクレインが命を助けてほしいと訴えたにもかかわらずのど絞めを行ない、現場に到着した救急隊はマクレインに強力な鎮静剤ケタミンを注射しました。彼は病院へ運ばれる途中で心不全を起こし、数日後に死亡しました。マクレイン家の弁護士であるマリ・ニューマンは、「この事件は直ちに注目されるべきであったのに、実際にはほぼ一年がかかりました。なんと恐ろしいことでしょう」と述べています。

    dailynews date: 
    2020/6/29(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 壮大な否認:新型コロナウイルス感染が米国各地で急増 世界全体で1千万人越え ペンス副大統領は「見事な進展」と称賛

    新型コロナウイルス感染確認者数が世界全体で1千万人を越え、米国でも36州で急増が報告されるなか、マイク・ペンス副大統領は「実に見事な進展があった」と称賛しました。ピュリッツァー賞受賞歴のあるサイエンス・ライター、ローリー・ギャレットは、米国のパンデミック対応は「大規模な否認、愚かな政策であり、戦略的計画も戦略目標もない状態が続いています」とし、「私たちは今、極めて深刻な局面にいます」と述べました。

    dailynews date: 
    2020/6/29(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 人種正義の勝利 ジョンソン&ジョンソンはアスベスト混入ベビーパウダー裁判で女性たちに20億ドルを支払う

    ジョンソン&ジョンソンは、アスベスト汚染されたタルカムパウダーを使用して卵巣ガンを発症した女性の一団に総額21億ドルを支払うよう命じられました。ジョンソン&ジョンソンは、タルカムパウダーが癌を引き起こす可能性があると警告されていたにもかかわらず、この製品をアフリカ系アメリカ人の女性をターゲットに大々的に売り込んでいました。ジョンソン&ジョンソンを提訴した原告のうち6人は裁判が始まる前に死亡しました。 2018年に公判が始まって以降、さらに5人の女性が亡くなりました。全国女性健康ネットワーク(National Women's Health Network)で上級政策マネージャーを務めるM・イザベル・チョードリ(M. Isabelle Chaudry)の反応を取り上げます。彼女によれば、ジョンソン&ジョンソンは同製品を世界全体で禁止し、引き起こした被害への対処にもっと努力すべきです。特に、非白人コミュニティに対して努力が必要です。「人種差別的な行動をしてきた歴史がありますから」と彼女は言います。

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    2020/6/26(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 1つの悪いアルゴリズム?顔認識システムはAI技術に組み込まれた体系的な人種差別を明らかにしたと

    ミシガン州の黒人男性がテクノロジーが原因で不当逮捕されたと明らしたことを受け、警察による顔認識テクノロジーの使用をめぐる論争が拡大しています。デトロイト警察は、ロバート・ウィリアムズに対し妻と娘の目の前で手錠をかけました。顔認識ソフトが彼を強盗の容疑者として誤認したためです。研究者によれば、顔認識ソフトウェアの判定ミスが起こる確率は非白人色が白人の100倍も高いのです。今週、ボストン市議会は顔認証ソフトの使用中止を議決しました。また、連邦の法執行機関でも同様の措置をとる法案が民主党議員たちから提出されました。「たまたま出来損ないのアルゴリズムが一つ混じっていたというような話ではなりません。警察官による残虐行為の事例と同じように、顔認識技術の利用のようなAIシステムの中にいかに構造的な人種差別が組み込まれうるかが可視化されたのです」と、アルゴリスムの正義連合(Algorithmatic Justice League)の創設者ジョイ・ブラムウィニ(Joy Buolamwini)は述べています。

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    2020/6/26(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 亡命はもうできない?最高裁はトランプ政権に味方し迅速な国外退去処分を支持

    連邦最高裁判所は25日(木)、連邦政府は亡命申請者に対し裁判所の審理を受ける機会を与えることなしに迅速な国外退去措置を取ることができるとする判決を下し、トランプ政権に大きな勝利を与えました。米国自由人権協会(ACLU)のリー・グラント(Lee Gelernt)が、タミル人亡命希望者ビジャイアクマル・ツライシジヤム(Vijayakumar Thuraissigiam)の代理人として裁判所に申し立てていた件への回答でした。「これは極めて深刻な決定であり、非常に多くの亡命申請者にとって不利に働くでしょう。これから申請手続きではねられる人々が続出しそうですが、そうなっても彼らは連邦裁判所に最後の審判をあおぐことができません」と、グラントは言います。

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    2020/6/26(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 修繕&復活:ウィリアム・バーバー師 人種差別 貧困 気候変動 戦争とナショナリズムを語る

    「貧者のキャンペーン」(The Poor People’s Campaign)は、参加者がまばらだったトランプ大統領のタルサでの選挙戦集会に対抗して、大規模なデジタル集会を開催しました。このデジタル集会では、「貧者のキャンペーン」のプラットフォームが発表されました。それは体系的人種差別、体系的貧困、環境破壊、戦争経済、そして宗教的国粋主義の脅威という5つの重要課題への「変革的行動」を促すものです。「私たちは修繕し復活せねばなりません」と「貧者のキャンペーン」共同委員長のウィリアム・バーバー師は言います。「紙の上で民主主義とよんでいるものを本物にするには、それが不可欠なのです」

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    2020/6/25(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「科学を無視」した米国とブラジルの指導者たちが いかにアメリカ大陸最悪のコロナウイルス危機を招いたか

    世界のコロナウイルス感染者数は1000万人に上ろうとしています。その半数近くを、アメリカ大陸の2つ大国、米国とブラジルの感染者が占めています。現在、ブラジルの感染率は世界最悪となっており、7月には死者数も米国を超える可能性があると見られています。「ブラジルで起こっていることは、現在の指導者を反映しているのです」と、人口統計学教授でハーバード大学T・H・チャン公衆衛生大学院の世界衛生および人口学の学部長、兼ハーバード大ブラジル学プログラム共同学部長のマルシア・カストロは言います。極右のジャイール・ボルソナーロ大統領は、今回のパンデミックの深刻さを軽視し、対策を講じようとする動きを阻害したとカストロは指摘します。ブラジルのワクチン臨床試験への参加、今回の危機の先住民族への影響、そして、米国で最も人口の多い州、カリフォルニア、テキサス、フロリダでのCOVID-19感染増加についても話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/6/25(Thu)
    記事番号: 
    1
  • サンクエンティンで感染拡大―新型コロナウイルス感染者が、カリフォルニアの刑務所で急増 それでも釈放される人が増えない理由

    新型コロナウイルスがカリフォルニア州の過密刑務所で急速に広がり、サンクエンティン州刑務所では400人がウイルス検査で陽性反応を示しました。支援者や収監者は刑務所内の環境がひどいと警鐘を鳴らしています。ウイルスがいったん刑務所内に入ったら、感染を止める手立てはほとんどないといいます。アナン・カーンに話を聞きます。カーンは、暴力と終身刑に代わる政策と刑罰の導入を提唱している団体「正義の回復」(Re:Store Justice)の事務局長です。カーンは、非人道的な刑務所の状況が、制度的な人種差別と国家の暴力に対する街頭での大衆的な抗議行動につながっているといいます。「実に、何百万もの人々が投獄されているが、その根拠というのが、『確かな証言』と警察による報告書です。しかしまさにその警察が、平和的に抗議行動を行っている人々に暴行を働き、ジャーナリストや看護師に対しても暴行を加え、銃撃しているのです」と、カーンは批判します。

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    2020/6/24(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 「黒人の命も大切」の抗議行動が、プロスポーツ界の人種的正義をめぐる対話を進展させている

    「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)の抗議行動は、スポーツ分野での人種的正義についての対話を劇的に進展させている。こう話すのは、元NBA選手で著述家、活動家でもあるエタン・トーマスです。トーマスが、語ってくれるのは、アスリートたちがいかにしてプロスポーツ界にある制度的な人種差別の存在を認めさせようとしているかという現状です。そのひとつ、NASCAR(米国のストックカーレース)はカップシリーズに出場する唯一の黒人ドライバーであるババ・ウォレスを支持して結集しました。ウォレスは、レース会場での南部連合旗の掲揚の禁止を求め、先頭に立って行動を起こしていました。「NASCARでは驚くべきことが起きています。ドライバーたちが48時間でやったことは、ナショナルフットボールリーグ(NFL)がコリン・キャパニックをめぐる問題で4、5年かけて達成したことをしのぎます」と、トーマスは指摘します。

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    2020/6/24(Wed)
    記事番号: 
    3
  • パレスチナ人学者ヌーラ・エレカット:私のいとこは彼の妹の結婚式の日にイスラエル軍に殺された

    イスラエル兵士が23日、占領下の西岸地区の検問所で27歳のアハマド・エレカットを殺害しました。アハマドは、その夜、結婚式をあげることになっていた妹を、車で迎えに行くところでした。アハマド・エレカットは、パレスチナ政府高官でパレスチナ解放機構(PLO)事務総長のサエブ・エレカットの甥で、パレスチナ系米国人法学者ヌーラ・エレカットのいとこです。イスラエルは、アハマドが兵士に向かって、車で体当たり攻撃をしようとしていたという根拠のない主張をしている、ヌーラは言います。「私たちが把握しているのは、アハマドが車のコントロールを失ったか、あわてていて運転中に混乱したということです。それだけのことで、イスラエル兵は、アハマドに向かって、即座に何度も発砲したのです」と、ヌーラは言います。

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    2020/6/24(Wed)
    記事番号: 
    2

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