デイリーニュース

  • 米の制裁と戦争に引き裂かれたイラク 米国先導の空爆で救われる可能性はあるのか?

    「イスラム国」(IS)武装勢力は、米先導による空爆強化にも関わらず、イラクとシリアの両国で、更に勢力を拡大していると報道されています。イラクでは、「イスラム国」はアンバー州の町ヒートを占拠したと言われます。シリアでは、武装勢力がトルコとの国境近くのクルド系のいくつかの町に侵攻し、ここ数日間で数万人のクルド系シリア人が避難を余儀なくされました。国連によれば、9月には1100人のイラク人が武力衝突の犠牲となっています。これには「イスラム国」の支配化にある地域での死者数は含まれないため、実際の犠牲者数は更に大きくなります。国連によれば、「イスラム国」は大量処刑を行い、女性や少女を性奴隷として拉致し、子どもたちを兵士として利用していると言います。国連は更に、イラク政府による空爆で「深刻な民間人の犠牲と負傷があった」としています。これは米政府が、イラクとシリアを米軍が空爆する際の、民間人の犠牲を防ぐための基準を緩和したことを認めたのと前後しています。進展するこの状況について、イラク人の詩人で小説家、翻訳家でもあるシナン・アントゥーンに話を聞きます。ニューヨーク大学の教授を務めるアントゥーンは、「ジャダリヤ・e-マガジン」(Jadaliyya ezine)の共同創設者であり、共同編集者です。

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    2014/10/2(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 罪状や弁護士へのアクセス無しに囚人を無期限に拘留  ミシシッピー州の郡が提訴される 

    アメリカ自由人権協会(ACLU)は、ミシシッピー州都のジャクソンから25マイ ル離れたスコット郡に対し、正式の罪状なく、弁護士へのアクセスも無しに一年近く囚人を拘留していることを不当として連邦裁判所へ提訴しました。この訴訟の 2人の原告は10ヶ月以上、正式の罪状無しで拘留されているオクタビオ・バークスと8ヶ月拘留のジョシュア・バセットです。バークスは強盗で、バセットは重窃 盗とメタンフェタミンの保持で逮捕されました。ACLUは、スコット郡で少なくとも50人が、同じような状況で起訴状や弁護士との面会無しに拘留させら れていると見ています。ACLUの刑法改革プロジェクト(The Criminal Law Reform Project)専従弁護士であり、スコット郡提訴の弁護士を務めるブランドン・バスキーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/10/1(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ナップサック窃盗の疑いだけで 高校生が裁判なしで3年近くも投獄

    ニューヨークのブロンクス出身16歳の高校生が、不当にリュックッサック盗難の罪に問われ、レイカーズ島の刑務所に3年近く投獄されていたという、驚くべき話を検証します。カリーフ・ブラウダーは、問われた罪を認めず有罪判決も受けませんでした。彼は無実を主張し続け裁判を要求しましたが、司法取引を申し出されただけで、裁判は繰り返し延期されました。牢獄終了間近に、裁判官は司法取引に応じ有罪答弁をすれば投獄期間を終了するが、そうしないで有罪となれば15年の刑を受けると警告しました。しかしブラウダーは司法取引に応じず、検察側の主張が裁判で却下されたため釈放されましたが、釈放されるまで800日近く独房に監禁されました。現在では未成年者を独房に監禁することは、ニューヨーク州矯正課(Department of Correction) では禁止されています。ザ・ニューヨーカー誌の最新号でブラウダーの話を報道した記者であり著者のジェニファー・ガーナマンとブラウダーの現在の弁護士ポール・プレスティアに話を聞きます。プレスティアはブラウダーに代わりニューヨーク市、ニューヨーク市警、ブロンクス区地方検事、ニューヨーク刑務所管理課を相手取って訴訟を起こしています。

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    2014/10/1(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 市民的不服従に関する歴史授業を検閲する動き コロラド州の生徒と教師が市民的不服従で応える

    コロラド州のジェファソン郡教育委員会が、高校の歴史の授業で市民的不服従について教えることを止めるようカリキュラムの書き換えを提案したことに対し、生徒と教師達は自らの市民的不服従の行動で応えました。教師達は集団的な病欠ストを決行し、生徒達は教室から退席して、ジェファーソン郡では授業が2回中止になりました。先週の抗議運動では何百人ものデンバー地区の高校生達が「ヒストリーをミステリーにするな」「私の教育にあなたの政治を持ち込むな」などと書いたプラカードを掲げました。抗議が始まったのは、教育委員会がアドバンスト・プレースメント(訳注:優秀な高校生が履修可能な大学レベルの科目)の歴史カリキュラムを見直し、「市民権、愛国主義、自由市場システムの綱要と利益、権威と個人の権利に敬意を示す」内容を付け加えることを検討していると発表したからです。その変更案は「市民暴動、社会闘争または法律を軽視する授業内容」を削除するとしています。加えて、教師達は勤務評定によって給料が決まる採点給料システムにも抗議をしています。ジェファソン郡教育連合会長でありムーア中学校の社会教師のジョン・フォードとチャットフィールド高校の生徒であり、カリキュラム変更提案に抗議してるアシュリン・マーの二人に話を聞きます。

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    2014/10/1(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 米国とアフガニスタンが駐留協定を結ぶなか、2000人の大量虐殺の背後にいたCIA支援の将軍が副大統領に就任

    アフガニスタンでは十年数年ぶりに新しい大統領が就任、アシュラフ・ガニが連立政権のトップとして宣誓をおこないました。9月29日の就任式の壇上には、アフガニスタンの新しい副大統領アブドゥル・ラシッド・ドスタムも参加しました。ドスタムはアフガニスタンで最も悪名高い将軍の一人で、かつてガニは彼を「よく知られた殺人者」と表現していました。ドスタムは2000人のタリバンの戦争捕虜を殺害した2001年の大量虐殺に関与したにもかかわらず、副大統領の座に上りつきました。犠牲者たちは、ドスタムと米国支援の北部同盟に降伏した後で、射殺あるいは密封された金属製のトラックのコンテナーの中で窒息死させられたと言われています。一部は拷問を受けて死亡した捕虜たちは、アフガニスタン北部の砂漠に埋められました。CIAから金銭を受け取っていたドスタムは、大量虐殺を画策し、大量殺人の証拠を改ざんしたことで大きく非難されてきました。複数の人権団体は十年以上にわたって、米国の特殊部隊とCIAの諜報員らの役割を含む大量虐殺に関する徹底調査を米国に対して求めてきました。

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    2014/9/30(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 傘の革命:政治的自由を求めて中国に挑む、過去数十年で最大の香港の抗議行動

    香港では、何万人もの抗議者らが中国からのより広範な自由を要求して警察の弾圧に抵抗しており、過去数十年間で最大の政情不安に直面しています。9月第4週、2017年の自由選挙を中国が拒否したことに抗議して数千人の大学生らがボイコットを始めたことで抗議行動は新局面を迎えました。抗議者らは開かれた選挙を求めていますが、中国の計画では北京で承認された候補者だけを認める予定です。3日間の座り込みの後、警察は催涙ガスと催涙スプレーを使って群集を解散させました。しかし、それは結局、民衆の抗議を煽るだけになり、街頭にはさらに多くの人々が繰り出し、その数は20万人に達すると見られています。抗議行動の指導者らは、香港の梁振英行政長官が辞任し、彼の後任の自由選挙が認められるまで抗議を続けると宣言しました。最初「中環占拠」(Occupy Central)という団体によって組織された抗議行動は、催涙ガスを避けるために抗議者らが傘を使っていることから「傘の革命」(Umbrella Revolution)と呼ばれています。今回の警察の弾圧は、150年間の英国統治から1997年に中国が香港の支配権を取り戻して以来、最も厳しいものです。弾圧は中国本土にも及び、政府はモバイルの写真共有アプリ、インスタグラムをブロックし、ソーシャルメディアにおける香港に関する言及を厳しく検閲しています。

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    2014/9/30(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 続くファーガソンの不安:警察による煽動、依然自由の身のマイケル・ブラウン殺害者

    ミズーリ州ファーガソンでは、非武装のアフリカ系米国人青年マイケル・ブラウンを殺害した警察官ダレン・ウィルソンの逮捕を要求するデモが、いまだに続いています。警官らは26日、活動家らがブラウンの死亡から数週間にわたって生活していた野営キャンプ地を取り壊しました。警察官による過度の武力行使を非難する人もいました。28日夜に行われたファーガソン警察署前のデモを始めとして、この週末にさらに多くの抗議行動が行われました。警官2人がそれぞれ別の発砲事件で負傷しましたが、警察当局はこれは抗議行動と関係はないとしています。司法省は地元警察に対し、「私がダレン・ウィルソンだ」と書かれた、マイケル・ブラウンを射殺した警官を支持するブレスレットを着けるのをやめるよう命令しました。また、「警官は罰を受けずに行動することができる」という意味になるとして、警察官がネームタグを覆い隠したり、つけなかったりして自分たちの身元を隠すのをやめるよう指導が入りました。ファーガソン・タウンシップの民主党女性委員パトリシア・バインズに話を聞きます。

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    2014/9/29(Mon)
    記事番号: 
    5
  • ソルジャーズ・ハート:ジェイコブ・ジョージ追悼 平和活動家に転身したアフガニスタン退役軍人が自殺

    アフガニスタン戦争退役軍人で平和活動家で9月17日に自ら命を絶ったジェイコブ・ジョージ(享年32)の追悼をお送りします。ジョージは、反戦イラク帰還兵の会(IVAW)の一部である「アフガニスタン帰還兵反戦委員会」の共同創設者でした。ジョージはまた、ミュージシャンでもあり、平和のために音楽を演奏しながらバイクで全米をまわるという、「終わりまでのライド」(A Ride Till the End)と彼が呼んでいた運動を行っていました。2012年、シカゴで開催されたNATO(北大西洋条約機構)首脳会議で、イラク・アフガニスタン戦争に抗議する行為として、首脳会議会場のゲートに向かって自分たちの名誉勲章を投げ返した退役軍人の一人でした。ジョージは、心的外傷後ストレス障害(PTSD)で苦しんでいることや、アフガニスタン駐留時に受けたと彼が考える「精神的負傷」を退役軍人局カウンセラーに理解させようとする困難を包み隠さず話しました。ジョージのアルバムSoldier’s Heart(『ソルジャーズ・ハート』)に同梱された本の中で、「アーカンソー州出身の賢い女医さんが『苦悩は肉体を離れようとしている痛みだと言っていた。苦しまなかったら、苦しみから解放されない。一度苦しめば、肉体は回復する』といっていた。正直に話そう、こういったことはときに重いものだ。

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    2014/9/29(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 「戦争は無残にも失敗した」:米軍空爆で対立するシリア過激派が結束する可能性は?

    28日に放送されたCBSの「60ミニッツ」で、オバマ大統領は、米国は「イスラム国(IS)」の台頭を見くびっていたことを認めました。イラクとシリアでの米軍事作戦が拡大しようとする中、イラク系米国人のブロガーで政治評論家、米国フレンズ奉仕団の政策影響コーディネーターのライド・ジャラールに話を聞きます。「過激派対策として米軍を用いることは以前にも試みられたが、無残にも失敗しています。米軍の軍事介入により政治的解決は遅れ、さらに難しくなるだろう」とジャラールは話します。

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    2014/9/29(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 米軍シリア空爆で民間人犠牲者 ヒューマン・ライツ・ウオッチが「戦時国際法に違反の可能性」と指摘

    米軍によるシリア空爆が拡大する中、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは、先週のイドリブへの空爆が戦時国際法に反している可能性があり調査されるべきだと述べました。イドリブ県北部のカフル・デルヤンの村で23日朝に起きたこの空爆で、子ども5人を含む7人の市民が殺害されました。空爆が行われた現場で、地元の活動家らは、空爆で使用された武器の残存物を収集したりビデオで記録したりしました。ヒューマン・ライツ・ウオッチはこの記録を検証し、残存物が英米政府のみが所有するトマホーク巡航ミサイルのターボファンエンジンの一部だと識別しました。「目撃者によると、村への攻撃は民間人に危害を与えたものの軍事ターゲットを攻撃しておらず、戦闘員と民間人の区別をつけることができず戦時国際法に違反しているか、あるいは期待された軍事的成果には釣り合わないほどの民間人死者数を不法にもたらした」とヒューマン・ライツ・ウオッチは詳述しています。ヒューマン・ライツ・ウオッチは、米政府にこの疑惑の調査と結果の発表を求めました。本日は、ヒューマン・ライツ・ウオッチのレバノン・シリア上級研究員ナディム・アワリーに話を聞きます。

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    2014/9/29(Mon)
    記事番号: 
    2

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