米国議会は、空港での全身スキャナーについて「効果的な安全対策なのか、安全という名の見せ物なのか」と題した公聴会を開きました。独立機関の評価が出るまで全身スキャナーの使用差し止めを求める訴訟が起きています。今日はその核心である健康上の安全性の問題について議論します。運輸保安局(TSA)は今年1月の時点で全米165の空港に計640の全身ミリ波スキャナー及びX線後方散乱式スキャナーを設置しています。全身スキャン検査を拒否した者は、全身を普通以上に触られるボディ・チェックや、手を使ったマニュアル・チェックに直面します。「TSAは [健康への危険性] を問われると、いつも彼らが他の連邦機関と共同で手配した研究を資料として挙げてきて、独立した専門家に独自評価をさせることを拒否しています」と言うのはマーク・ロッテンバーグです。彼はTSAを訴えている電子プライバシー情報センター(Electronic Privacy Information Center)の事務局長です。「(スキャナーの)効果が認められないこと、プライバシーが侵害されること、そして真の独立した評価付けを当局が行っていないこと、これらすべての理由で我々はこの全身スキャンのプログラムを差し止める訴訟を起こしたのです」。この新型スキャナーに関して批判的な記事を書き続けているプロプブリカの記者マイケル・グラベルにも話を聞きます。