デイリーニュース

  • 全米自動車労組(UAW)のストライキが3日目に突入、労働者5万人がゼネラル・モーターズ(GM)に何十億ドルにおよぶ利益の分配を要求

    全米自動車労働組合(UAW)のメンバーが全米ストライキの3日目に突入するなか、ゼネラルモーターズは、労働条件の改善と公正な賃金を求めて全国でストに参加している従業員約5万人の健康保険を停止しました。労働者は、GMが破産後、連邦政府の救済を受けて記録的な利益を出すにいたったにもかかわらず、労働条件と給与の改善を求める従業員の要求を拒否し続けていると言います。GMに対する全社をあげてのストライキは、12年ぶりです。UAWはGMに、今月末までストライキ中の労働者の健康保険を負担するよう求めていました。ニューヨーク市から、ニューヨーク・タイムズの元記者で、労働分野のベテラン・ジャーナリストであるスティーブン・グリーンハウスに話を聞きます。彼の最新の著書はBeaten Down, Worked Up: The Past, Present, and Future of American Labor  (『打ち倒されて、奮い立ち:アメリカ労働者の過去、現在、未来』)と題されています。ニューヨーク・タイムズの彼の最近の論説は、“The Autoworkers Strike Is Bigger Than G.M.”(「自動車産業労働者のストライキは、GMよりも偉大だ」)という見出しです。

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    2019/9/18(Wed)
    記事番号: 
    2
  • イスラエル総選挙、決着は未だ不明「究極の敗者」はパレスチナ人

    イスラエルは17日の総選挙が、あまりの接戦のため、与野党ともに勝利宣言ができず、政治的混乱に直面しています。開票率92%の段階で、ベンヤミン・ネタニヤフ首相のリクード党と元軍参謀総長のベニー・ガンツ率いる「青と白」の党の得票数は、ほぼ拮抗しているもようです。両党を率い、首相を目指す二人はいずれも、パレスチナ人に対し厳しい措置を講じることを公約に掲げています。ネタニヤフは、再選を勝ち取った場合、ヨルダン川西岸の占領地のほぼ3分の1を併合すると約束していますが、それは国際法違反です。ガンツは今年の初め、ガザを爆撃して「石器時代」に戻すと脅しました。17日夜、ガンツはネタニヤフの再選での楽勝を許さなかったことで、自らの任務を果たしたと語りました。一方、ネタニヤフは支持者への演説で、勝利宣言を行わず、敗北も認めませんでした。エルサレムから、パレスチナ人弁護士ダイアナ・ブトゥに、今回の解散総選挙の重要性について話を聞きます。「最終的に誰が勝者になるか明確ではありませんが」とブトゥは言います。「究極の敗者が誰かは、はっきりしています。それは、パレスチナの人々です」

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    2019/9/18(Wed)
    記事番号: 
    1
  • エコファシズム:ナオミ・クラインが警告 極右の白人至上主義包摂は気候危機と関連あり

    著名な気候活動家で作家のナオミ・クラインが、環境主義と白人至上主義が結びついたエコファシズムの高まりについて語ります。彼女は、この動きは、銃撃犯が自らをエコファシストと呼んだ、ニュージーランド、クライストチャーチの白人至上主義者のテロ攻撃に象徴されていると言います。彼女の新刊On Fire: The (Burning) Case for a Green New Deal(『オン・ファイヤー:グリーン・ニューディールの(熱烈な)論証』)の中でクラインは、「私が恐れているのは、環境危機への社会の立ち向かい方が劇的に変化しない限り、このような白人至上主義的エコファシズムが湧いてくるのもっと頻繁に見ることになるだろうということだ。エコファシズムは、人類が集団として気候に責任を負っていることの否定を暴力的に正当化するものである。」と書いています。

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    2019/9/17(Tue)
    記事番号: 
    4
  • ナオミ・クライン グレタ・トゥーンベリは気候正義のための闘いの「予言的な声」

    著名な活動家、作家で大学教授のナオミ・クラインが、気候正義運動の緊急性を伝えるために、16歳のスウェーデンの気候活動家グレタ・トゥーンベリを含む若者の声がいかに重要かを語ります。クラインの新刊On Fire: The (Burning) Case for a Green New Deal(『オン・ファイヤー: グリーン・ニューディールの(熱烈な)論証 』)は、地球の気温上昇と気候不正義と闘うための構造的な変化の必要性を訴えています。クラインは、グレタの「明確なモラル」を称賛し、グレタをはじめとした若者たちの声が、「私たちの時代における危険な現実、しかも途方もない危険、を見えなくしてしまう官僚的な言説を突き破った」と述べます。

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    2019/9/17(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 『オン・ファイヤー』 ナオミ・クライン 新刊でグリーン・ニューディールが地球を救うと論証

    アマゾンを焼失させている森林火災からバハマを通り抜けたハリケーン「ドリアン」の破壊的な進路まで、気候災害が世界中で増加しています。著名なジャーナリストで、作家で活動家のナオミ・クラインに話を聞きます。彼女の新刊On Fire: The (Burning) Case for a Green New Deal(『オン・ファイヤー:グリーン・ニューディールの(熱烈な)論証』)のなかでクラインは、気候危機への反応として欧米諸国が国境を要塞化し、白人至上主義者が世界中で急増するなど、高まるエコファシズムを厳しい目で検証します。しかし彼女はまた、人類が根本的かつ組織的な変革によって地球温暖化という難問に対処する別の前向きな道も提示しています。「手遅れにならないように二酸化炭素排出量を引き下げようとすれば、都市での暮らし方、移動手段、食料生産の方法、エネルギーの取得先が変わるということを私たちはよく分かっています」とクラインは言います。「グリーン・ニューディールが言いたいことを要約すれば、私たちがそういったすべてのことを実践するのであれば、社会経済の系統的な危機のすべてに同時に取り組もうじゃないかということです。なぜなら私たちは複数の重複する危機がある時代に生きているからです」。

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    2019/9/17(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ナオミ・クライン 気候危機には根本的な変化が必要 紙製のストローは一時しのぎで解決策ではない

    著名な気候活動家で作家のナオミ・クラインは気候危機への対処について、我々は長いこと地球を救うために必要な集団行動より個人的な消費者の選択にとらわれすぎてきたと言います。インターセプトのために制作された新しいビデオの中でクラインは、「今までは、環境問題への対応策の多くが、きりのない消費に基づいた経済へのほんのわずかな調整でしかありませんでした。植物から作ったハンバーガーと紙製のストローで飲むコーラを買いにドライブスルーに電気自動車で行く。もちろんそうでない手段よりはましです。でも、私たちが本当に私たちの地球を崖っぷちから引き戻したいなら、そのために必要な深い変化には到底及んでいないのです。」放送時間いっぱい、クラインに彼女の新刊On Fire: The (Burning) Case for a Green New Deal(『オン・ファイヤー:グリーン・ニューディールの(熱い)論証』)について話してもらいましょう。

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    2019/9/17(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「生物学的絶滅だ」 アラスカの北極圏野生生物保護区で石油・ガス採掘を解禁する危険

    トランプ政権は、世界最後の原生地域の一つとされる国立北極圏野生生物保護区(Arctic National Wildlife Refuge)での石油採掘と天然ガスのフラッキング採掘を解禁する計画の最終段階に入っています。気候変動が北極に半永久的な影響を与え、現地のコミュニティーに壊滅的なショックを与える中、トランプは同地での資源掘削を進めています。計画には滑走路や採掘施設、パイプライン基盤設備、海水処理プラント、175マイルの道路、アラスカ北海岸のその他のインフラの建設が盛り込まれています。連邦下院は9月12日、トランプ政権による同保護区での資源採掘を解禁する法案を阻止しました。しかし共和党が多数を占める上院で同様の法案が可決される可能性は低いと考えられています。ニューメキシコ大学のアート・エコロジーの教授でArctic National Wildlife Refuge: Seasons of Life and Land(『北極圏国立野生生物保護区――生き物と土地の季節』)著者のサブハンカー・バナージーにノースカロライナ州シャーロットから話を聞きます。

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    2019/9/16(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「われわれメディアは仕事を怠ってきた」 250以上のメディアが気候危機の報道強化を約束

    気候危機に対する世界的な報道を改善するため、ネイション誌とコロンビア・ジャーナリズム・レビュー誌が新たな大型プロジェクトを打ち出しました。デモクラシー・ナウ!を含む世界250以上のメディアが、気候をめぐる記事の掲載や番組の放送に努力すると署名しました。主催者によると一つのトピックをめぐって世界中のメディアをまとめるこれまでで最も野心的な取り組みの一つになります。来週の国連気候変動サミットに向けて、15日には報道ウィークが開始されました。この取り組みの一環として、CBS ニュースは、2000人以上の米国住民を対象とした新しい意識調査の結果を発表しました。これによると米国人の3人に2人が気候変動は危機または深刻な問題と考えており、過半数は地球の気温上昇に対処するためにすぐに行動することを求めていることがわかりました。プロジェクト「Covering Climate Now(今すぐ気候について報じよう)」の共同創設者の一人でネイション誌の環境専門記者、調査報道編集者のマーク・ハーツガードにサンフランシスコから話を聞きます。

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    2019/9/16(Mon)
    記事番号: 
    2
  • サウジの石油施設攻撃 米国とイランを含む「広範囲の地域戦争」になる恐れ

    サウジアラビアの大規模石油施設が14日(土)に無人機と巡航ミサイルの攻撃を受け、トランプ大統領は軍事行動も辞さない構えを見せています。この攻撃についてはイエメンのフーシ派反政府勢力が犯行声明を出していますが、攻撃がイエメンではなくイラクもしくはイランから来た可能性を示唆する多数の報告が出ています。サウジのアラムコ社が運営する石油施設が大きな損害を被ったことで、原油価格は15%以上上昇しました。攻撃された施設には、世界最大の石油加工施設も含まれています。この攻撃で、サウジアラビアの石油生産能力は日量600万バレル近く減少するとの見込みもあります。米国はただちにイランを非難しましたが、世界の他の主要国はまだ責任の所在を明言していません。デモクラシー・ナウ!のニューヨークのスタジオに、「国際危機グループ(International Crisis Group)」でイエメン専門のシニアアナリストを務めるピーター・ソールズベリーを迎えて話を聞きます。ワシントンDCからは、コードピンクの共同創設者で著書にInside Iran: The Real History and Politics of the Islamic Republic of Iran(『イランの内幕:イランのイスラム共和国の歴史と政治の真実』)があるメディア・ベンジャミンが加わります。

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    2019/9/16(Mon)
    記事番号: 
    1
  • メディケア・フォア・オール:サンダースとウォーレンは高齢者向け公的医療保険を全国民に拡大する案を主張

    12日(木曜)の民主党候補者討論会で、バーニー・サンダース上院議員とエリザベス・ウォーレン上院議員は現行のメディケア(高齢者や障碍者を対象とする無料の公的医療保険制度)を国民全員を対象とするものに拡大するメディケア・フォア・オール(Medicare for All)プランの利点を主張しました。これに対し他候補からは批判の声が上がり、エイミー・クロブチャー上院議員は「愚策」とけなし、サウスベンド市長ピート・ブーティジェッジ候補は、この法案はサンダース候補とウォーレン候補が「国民を信頼していない」ことを示していると主張ました。

    dailynews date: 
    2019/9/13(Fri)
    記事番号: 
    6

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