デイリーニュース

  • 「共和党にとってはどうでもいいこと」 共和党は暴行の訴えを退けてカバノーを承認

    ブレット・カバノーは6日、上院で連邦最高裁判事として承認され、数時間後に宣誓して最高裁判事に就任しました。連邦議会の外では承認に反対する大規模な抗議活動が行われていました。カバノーは9日には聴聞を開始し、行政府に裁判所がどれだけの権力を振るえるかを試す案件について、早くて9日か10日には投票することになります。カバノーの指名は、レイプ未遂や性的暴行の疑いが表面化した後、公開の場で集中的な精査を受けることになりました。ニュースサイト「リワイア」(Rewire)の代表で編集長のジョディ・ジェイコブソンに聞きます。ジェイコブソンはカバノー承認に賛成票を投じたスーザン・コリンズ上院議員について、記事“A 'Titanic Fraud': Susan Collins, the 'Moderate' Who Never Was”(「タイタニック級のペテン師:スーザン・コリンズが『穏健』だったことなどない」)を書きました。「(コリンズは)上院の議事の場で、承認プロセスと候補者自身の双方について文字通り国民全体を欺いたのです」とジェイコブソンは語ります。

    dailynews date: 
    2018/10/8(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ブラジルは独裁政治へ戻るのか? 極右の扇動政治家が当選の可能性も グレン・グリーンウォルドが語る

    ブラジルの有権者たちは7日に、南米の政治状況を変える可能性のある選挙の投票日を迎えます。世論調査によると、現在支持率トップは、極右の元陸軍将校ジャイール・ボウソナロで、彼は1964年から1985年まで続いたブラジルの軍事独裁政権を公然と賞賛しています。ボウソナロは長年、人種差別、女性蔑視、同性愛嫌悪的な傾向の発言をしてきましたが、選挙活動中の9月8日に刃物で刺されて以来、支持率は上昇してきました。ボウソナロ陣営に直接の恩恵をもたらしたのは、4月に起きた前大統領ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバの投獄です。大統領選から脱落を余儀なくされる前、ルラは世論調査で支持率トップを維持していたからです。ルラが自ら選んだ後継者フェルナンド・アダジは、現在ほとんどの世論調査で支持率2位となっています。ピューリッツァー賞に輝くジャーナリストで調査報道サイト「インターセプト」の共同創設者で編集者のグレン・グリーンウォルドに話を聞きます。彼はリオデジャネイロ在住で大統領選を取材してきました。

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    2018/10/5(Fri)
    記事番号: 
    3
  • イブ・エンスラー:ムクウェゲ医師とムラドが受賞したノーベル平和賞は世界中の強姦サバイバーへの栄誉

    国際的な性的暴行に関す対話に火をつけたの#Me Too運動が大きく盛り上がったこの一年でしたが、本日(5日)ノーベル平和賞が性暴力との闘いに長年取り組んできた2人の女性権利擁護者に与えられることが決まりました。内科医デニス・ムクウェゲと、人権活動家ナディア・ムラドです。デニス・ムクウェゲ医師は1999年コンゴ共和国でパンジー医院を設立しました。医院は年間数千人の女性を受け入れていましたが、その大半は性暴力が原因で手術が必要でした。ナディア・ムラドは25歳のイラク北部クルド人地区に住んでいたヤズディ教徒の人権活動家です。ムラドは武装組織「イスラム国」に拉致され、3年近く拘束されていました。拘束中、何度もレイプされたといいます。ゲストは受賞歴のある劇作家で、『バギナ・モノローグ』の著者イブ・エンスラーです。女性と女児に対する暴力の撲滅を目指す運動「Vデー」の創始者でもあるエンスラーは、ムクウェゲ医師の良き友人であり、ナディア・ムラドとも一緒に活動した経験があります。

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    2018/10/5(Fri)
    記事番号: 
    2
  • イブ・エンスラー:カバノー支持の白人女性は「サバイバーの側に立ち最高裁入りに反対を」

    最高裁判事に指名されたブレット・カバノーの承認をめぐり上院議会は投票手続きに入っていますが、反対の声がアメリカ全土で大きくなっています。10代のときカバノーにレイプされそうになったと訴えるクリスティン・ブラジー・フォード博士の告発を受け、FBIが新たに捜査を行いましたが、その結果を閲覧する機会が上院議員たちに与えられてから、まだ1日しか経っていないのです。4日には連邦議会議事堂前でカバノーに反対する大規模な座り込みが行われ、300人以上の抗議者が逮捕されました。カバノーは複数の女性から性的暴行や非行を告発されています。それでも上院は、本日の午前中にカバノー承認に向けた重要な手続き上の投票を行う予定です。最終的な承認投票は6日に行われる見込みです。決定の鍵を握るのは、まだ賛否を表明していない4人の上院議員の投票行動です。すなわち共和党の3議員、メイン州のスーザン・コリンズ、アリゾナ州のジェフ・フレーク、アラスカ州のリサ・ムルコウスキと、民主党の議員ウエストバージニア州のジョー・マンチンです。この問題について、受賞歴のある劇作家で『バギナ・モノローグ』の著者イブ・エンスラーに話を聞きます。彼女はまた、女性や女児に対する暴力に反対する運動「Vデー」の創始者でもあります。

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    2018/10/5(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 税務当局が税金詐欺でトランプへの捜査を開始 両親の脱税を手伝ったというニューヨーク・タイムスの暴露記事を受けて

    ニューヨーク州税務金融局は、ニューヨーク・タイムズ紙による大型暴露記事を受けて、詐欺と脱税容疑で大統領への捜査を開始しました。この記事でトランプが5億ドル近くの遺産を脱税とあからさまな詐欺で相続したことが明らかにされたため、ニューヨークのビル・デブラシオ市長も市当局による捜査を求め、民主党派のロン・ワイデン上院議員は米国税局(IRS)に大統領を捜査するよう要求しています。ニューヨーク・タイムズによる1万3000ワードの調査報道記事によれば、故フレッドおよびメアリー・トランプは10億ドル以上の遺産を子供たちに残しましたが、本来支払うべき5億5000万ドルの相続税の5パーセント以下しか支払いませんでした。また、ドナルド・トランプは税金を軽減するため、両親の国税局への確定申告で彼らが所有する不動産の価値を数億ドル単位で過少評価することに手を貸しました。3度のピュリッツァー賞受賞歴を誇るニューヨーク・タイムズ紙調査報道記者で、新たな調査記事 ”Trump Engaged in Suspect Tax Schemes as He Reaped Riches from His Father”(「父から遺産相続をする際、怪しい脱税スキームに手を染めたトランプ」)の主筆であるデイビット・バーストウに話を聞きます。この記事はスーザン・クレイグおよびラス・ビュートナーが共同執筆しました。

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    2018/10/4(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ニューヨーク・タイムズの暴露記事:「叩き上げの億万長者」ドナルド・トランプの帝国は 父の遺産と脱税や詐欺で築き上げたもの

    ドナルド・トランプ大統領は、自社ブランドを宣伝する際にも、また大統領選出馬の際も、自分は自力で成功した億万長者であり、唯一有利だったのは、立ち上げ時に父から「たった100万ドルを借りた」だけだと主張していました。しかし、ニューヨーク・タイムズ紙の暴露記事によれば、トランプは父が築いた不動産帝国から今日の価値で少なくとも4億1300万ドルを相続しており、その多くが脱税や詐欺を行うことで可能となった金でした。3度のピュリッツァー賞受賞歴を誇るニューヨーク・タイムズ紙の調査報道記者で、この暴露記事 ”Trump Engaged in Suspect Tax Schemes as He Reaped Riches from His Father”(「父から遺産相続をする際、怪しい脱税スキームに手を染めたトランプ」)の主筆であるデイビット・バーストウに話を聞きます。この記事はスーザン・クレイグおよびラス・ビュートナーと共同執筆したものです。

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    2018/10/4(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 私たちを高めてほしい:米国の教育正義の闘いの最前線で活動する人々

    最高裁判事に指名されたブレット・カバノーは、高校時代の自身の行為に対して責任を負うことを拒否していますが、番組では「学校・刑務所パイプライン」(the school-to-prison pipeline)[訳注:社会的に恵まれない層の青少年が、学校と行政の厳罰化政策により不当に高い比率で投獄される傾向を根拠に、学校から刑務所への直結ルートが作られているとする主張]につながる、黒人やラティノの生徒たちの犯罪者化に焦点をあてます。罰則と民営化に代わる選択肢を求め、学校を救うための闘いに携わっているコミュニティ活動家たちに、座談会で話を聞きます。彼らの主張はLift Us Up, Don’t Push Us Out! Voices from the Front Lines of the Educational Justice Movement(『私たちを高めてほしい、私たちを排除しないで!教育正義運動の最前線からの声』)という新著で取り上げられています。

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    2018/10/3(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ドナルド・トランプは精神的に大統領に適しているか?バンディ・リーが彼の統治能力を疑問視

    ブレット・カバノーの最高裁判事入りの適格性をめぐり数々の疑惑が渦巻くなか、そもそもドナルド・トランプ大統領に、カバノーを指名する権限を持たせるべきかどうかを疑問視する人々もいます。エール大学医学部の司法精神医バンディ・リーに、トランプの精神状態と、合衆国憲法修正第25条を用いて彼を退陣させる可能性について話を聞きます。リーは、国際的に名高い暴力に関する専門家で、ベストセラーとなったThe Dangerous Case of Donald Trump: 27 Psychiatrists and Mental Health Experts Assess a President(『ドナルド・トランプの危険な症例:27人の精神科医と精神保健専門家が大統領を評価』)の編者です。

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    2018/10/3(Wed)
    記事番号: 
    2
  • メンタルヘルスの専門家が、飲酒および情緒不安定に関してカバノーの精神診断を要求

    ドナルド・トランプは数日前には、クリスティン・ブラジー・フォードをとても信用できる証人だと語っていましたが、2日、ある集会で、高校時にカバノーにレイプされそうになったとするブラジー・フォードの申し立てを公然とからかいました。FBIは、ブラジー・フォードの訴えについて調査を続けていますが、精神衛生の専門家グループは、上院議員たちがカバノーの最高裁判事就任の承認投票をする前に、カバノーが徹底した心理評価と薬物乱用評価を受けることを求めています。「カバノーが証言で見せた危険な兆候に基づき、診断評価を求める精神衛生の専門家たち」と題した書簡の主著者であるエール大学医学部のバンディ・リー博士に話を聞きます。書簡には「カバノーが見せた言動は、もしも最高裁判事となった場合に、情緒不安定と権力との危険な組み合わせを生み出すことになるだろう」と記されています。

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    2018/10/3(Wed)
    記事番号: 
    1
  • トランプの「新たなNAFTA」は労働者と企業と環境にとってどんな意味があるのか?

    米国とカナダは、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)という新たな3国間協定の形で、北米自由貿易協定(NAFTA)を存続させる暫定合意に達しました。トランプ政権は、カナダが乳成品市場の一部を米国の輸入品に開放した今回の合意は米国の酪農家にとっての勝利だと豪語しています。しかし、トランプが2017年に離脱を決めた環太平洋パートナーシップ協定(TPP)も、同じ市場開放を提供するはずでした。今回の新たな協定は、米国がカナダが輸出する鋼鉄とアルミニウムに課した関税をめぐる争議を解決するものではありません。今回提案された協定は今後、3カ国の議会によって批准される必要があります。パブリック・シチズンのグローバル・トレード・ウォッチ代表で、The Rise and Fall of Fast Track Trade Authority (『ファストトラック貿易権限の盛衰』)の著者ロリ・ウォラックに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/10/2(Tue)
    記事番号: 
    4

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