デイリーニュース

  • 対立候補による有権者抑制のなかでジョージア州初の黒人知事を目指すステーシー・エイブラムス

    中間選挙が3週間後の11月6日に迫るなか、投票権擁護の運動家たちは、共和党選出の当局者たちが複数の州で有色人種を標的にした一連の有権者抑制運動の糸を引いていると非難しています。ジョージア州では、民主党の知事候補であるステーシー・エイラムスが、5万3000件の有権者登録を保留扱いとした責を問い、共和党の対立候補であるブライアン・ケンプに州務長官を辞任することを求めています。保留になった登録申請の70%はアフリカ系米国人のものです。エイブラムスはケンプが有権者の投票権を無効にすることを目的に、同州の「完全一致」システムを使ったと非難しています。完全一致規則では、有権者の登録と公式身分証明証がわずかに違っているだけで投票を禁じることができます。アトランタのエモリー大学のアフリカ系米国人研究科の代表であるキャロル・アンダーソンに話を聞きます。彼女は新刊One Person, No Vote: How Voter Suppression Is Destroying Our Democracy(『1人ゼロ票:有権者弾圧が我々の民主主義を破壊する過程』)の著者です。

    dailynews date: 
    2018/10/16(Tue)
    記事番号: 
    1
  • バチカン エルサルバドルのオスカル・ロメロ大司教を列聖 米国が支援する暗殺部隊に殺害

    フランシスコ教皇は、エルサルバドルのオスカル・ロメロ大司教を聖人として宣言しました。貧しい人や虐げられた人のために戦ったロメロは1980年、米国の支援を受けた右翼の暗殺部隊に殺されました。米国が支援する残忍な軍事政権期の初期でした。フランシスコ教皇は、ロメロが暗殺されたときにつけていた血に染まったロープベルトを身に着け、ロメオは自身の命を顧みることなく、貧しい人々や信徒らに寄り添おうとしたと称賛しました。人権弁護士でAssassination of a Saint: The Plot to Murder Óscar Romero and the Quest to Bring His Killers to Justice”(『聖人の殺害:オスカル・ロメオの殺害計画と殺害者を裁くための戦い』)の著者であるマット・アイゼンブラントに話を聞きます。アイゼンブラントは、ロメロ殺害について唯一の判決をもたらした裁判チームの一員を務めました。

    dailynews date: 
    2018/10/15(Mon)
    記事番号: 
    3
  • トランプ政権が国境での家族分離政策を再開か 人権団体ACLUは「人々の抗議が必須」

    トランプ政権は、米国・メキシコ国境で移民の子どもを強制的に家族から分離する政策の再開を検討していると伝えられています。幅広い批判を招いた前回の措置によって家族離散となった全体の人数はいまだにわかっていません。アムネスティ・インターナショナルが新たに発表した報告によれば、入国管理当局は4月から8月までに約6000家族を分離、これまでに考えられていたよりもずっと多い子どもや親が被害を受けていたとみられます。トランプ政権の当局者は、亡命を求める家族を最長20日間拘束し、その後、親に対して、移民案件の手続きが進む数カ月から数年を子ども一緒に拘束されて過ごすか、子どもを政府の避難所に送り、親族などが後見人となれるようにするかを強制的に選ばせる計画を検討しています。「アメリカ自由人権協会」(ACLU)の移民の権利プロジェクトの副代表を務めるリー・ゲラーントに話を聞きます。ゲラーントは、トランプ政権の家族分離政策に反対するACLUの全米キャンペーンを率いる弁護士です。

    dailynews date: 
    2018/10/15(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 元サウジ政治囚 「カショギの失踪は体制批判者へのぞっとするようなメッセージ」

    ワシントンポスト紙のコラムニストで著名ジャーナリストのジャマル・カショギがトルコのイスタンブールにあるサウジ領事館に入った後、行方不明になって2週間近くが経過しています。サウジアラビアは、トルコ当局に対し領事館を15日午後に捜査することを許可しました。10月2日以降、カショギの姿を見た人はいません。トルコ当局の捜査は、カショギのショッキングな失踪についてサウジアラビアに説明を求める声が国際的に高まっている最中でした。トルコ当局は、カショギを殺害し遺体をばらばらに切断して領事館から持ち出したのはサウジアラビアだと非難しています。トランプはCBSの番組「60 ミニッツ」のインタビューで、サウジアラビアがこの事件について責任があることが判明すれば、「重大な結果」に苦しむことになるだろうと述べました。しかしトランプは一方でサウジアラビアへの兵器販売を終わらせることには反対すると繰り返し述べ、これらの兵器は米国企業に1100億ドル相当をもたらすと主張しています。トランプの脅しに対しサウジアラビア外務省は、「何らかのアクションを受けたら、それ以上のアクションで返す」と応えました。サウジアラビアは、カショギが領事館で殺害されたことを否認しています。

    dailynews date: 
    2018/10/15(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ヘンリエッタ・ラックスの細胞を無断採取した数十年後 ジョンズ・ホプキンス大学は研究棟に彼女の名をつける

    米ジョンズ・ホプキンス大学は、新しい研究棟をアフリカ系アメリカ人女性へンリエッタ・ラックスにちなんで命名すると発表しました。ラックスの細胞が永遠に生き続けることが約70年前に発見され、それにより現代医療は恒久的に変化しました。彼女の「不死の細胞」のおかげで、ポリオワクチンのような数々の病気の治療法が開発され、何十万人もの命が救われました。しかしこの細胞は、ラックスが1951年ジョンズ・ホプキンス大学に入院していたときに、本人の承諾なしに採取されたものです。数十年にわたり、近代医療を根本的に変えることになった細胞の持主の名前は公表されず、単に「HeLa細胞」として知られていました。これは、へンリエッタ・ラッスの名前から最初の2文字ずつを取ったものです。ベストセラー作品『不死細胞ヒーラ  ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生』の著者レベッカ・スクルートと、ヘンリエッタ・ラックスの孫ジェリ・ラックス・ワイに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/10/12(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ロー・カンナ民主党議員 「インターネット権利章典」を発表 フェイスブックやグーグルがプライバシー侵害の事実を認めたことを受け

    フェイスブックとグーグルは先日、大規模なプライバシー侵害の事実を認めました。フェイスブックは五千万人近くの利用者の個人情報がオンライン攻撃で露出したと述べています。一方グーグルは、数十万人の利用者の個人情報をさらすデータ流出が発覚したSNS「グーグルプラス」を終了すると発表しました。個人データ流出は3月に見つかっていたにもかかわらず、公表されていませんでした。最近「インターネット権利憲章」を発表したロー・カンナ民主党議員に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/10/12(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ロー・カンナ民主党議員 ジャーナリスト失踪からイエメン内戦にまで及ぶサウジの残虐行為を非難

    サウジアラビア出身の米ワシントンポスト紙記者のジャマル・カショギが失踪し、殺害された可能性もあるなか、ドナルド・トランプ大統領はサウジに対する武器輸出の停止を拒否しています。ワシントンポスト紙によると、トルコ政府は米政府関係者に、カショギが先週イスタンブール市内のサウジ領事館の中で殺害されたことを裏付ける音声と映像の記録証拠があると伝えました。サウジの保安部隊が10月2日、同国の領事館に入ってきたカショギを拘束し、殺害して遺体をバラバラに切断したことが、記録データから確認できると政府関係者たちは述べています。カリフォルニア州選出のロー・カンナ民主党議員に話を聞きます。同議員はカショギ失踪に関する議会聴聞を要求しています。彼は、サウジが主導するイエメン攻撃への米国の支援を批判する急先鋒に立ってきました。

    dailynews date: 
    2018/10/12(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 『ファシズムはこう機能する』:トランプ ボウソナロ 世界中で起るファシズムの盛りあがりを ジェイソン・スタンリーが語る

    新著How Fascism Works: The Politics of Us and Them(『ファシズムはこう機能する――私たちvs.彼らという政略』)の中でイェール大学教授のジェイソン・スタンリーはファシスト政治を正常化することの危険性について警告し、「正常化することで道徳的に異常なことが普通になってしまう。これまでもずっとこうだったように見せかけることで、昔なら受け入れられなかったことを私たちに受け入れさせてしまうのだ」と書いています。ニューヨークのスタジオでジェイソン・スタンリー教授に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/10/11(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ニューヨーク州で大事故を起こしたリムジン・サービスのオーナーは 長年ムスリム男性への「おとり捜査」に関わった FBI情報提供者

    ニューヨーク州北部で20人が犠牲となったリムジン車の事故では、事故車を所有するリムジン・サービス会社が、安全基準違反を繰り返していたことに加えて、いい加減で悪質な一連の業務を行っていたことが、捜査で直ちに明らかになりました。ニューヨーク州スコハーリで、2009年以来全米で最多の死者を出した交通事故を起こしたリムジンは、9月の車検に通らず、使用許可もありませんでした。更に、この「プレスティ-ジ・リムジン・ショファー・サービス」のオーナーであるパキスタンからの移民シャヒド・フセインが、長年FBIの情報提供者として米政府のためにムスリム男性を対象とした「おとり捜査」に関わってきたことが明かになりました。10月10日、ニューヨーク州当局はこのリムジン・サービスを経営していたシャヒド・フセインの息子のナウマン・フセインを職務怠慢による殺人容疑で逮捕しました。本日は、ピッツバークから、フセインのおとり捜査にかけられたカリーファ・アル=アキリに話を聞きます。アル=アキリを標的としたこのおとり捜査を追ったドキュメンタリー(T)ERROR(『(T)エラー』)を共同監督したリリック・カブラルにも話を聞きます。ニューヨークのスタジオには、「ニューバーク・フォー」(Newburgh Four)の弁護を務めたサム・ブレイバーマンをお迎えしました。

    dailynews date: 
    2018/10/11(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 知事が気候変動を否定するフロリダ州をハリケーン・マイケルが猛撃

    10月10日にハリケーン・マイケルがフロリダ州とジョージア州に上陸して以来、少なくとも2人の犠牲者が出ています。今回のハリケーンは米本土を直撃した台風の中でも3番目に大きなものとなっており、気象学者によれば、メキシコ湾の水温が例年よりも高かったことで勢いが増したということです。しかし、フロリダ州知事リック・スコットは長年、気候変動を否定してきた人物です。2011年には、スコット知事の下、フロリダ州環境保護局員は「気候変動」、「地球温暖化」、そして「海面上昇」という表現を使用することを禁止されたと報道されています。社会および環境正義活動家のグロリア・ホーニングに話を聞きます。ホーニングはフロリダ州ペンサコーラ市の環境顧問会議のメンバーです。

    dailynews date: 
    2018/10/11(Thu)
    記事番号: 
    1

Pages