デイリーニュース

  • 真性右派のヒンドゥー至上主義者がインドの産業界をバックに新首相に

    世界最大規模となるインドの総選挙で、初期の開票結果によれば、野党リーダーのナレンドラ・モディが地滑り的勝利で、同国の新首相になる可能性が高くなりました。モディは、ヒンドゥー至上主義政党、インド人民党(BJP)のリーダーです。「インドの産業界が望んでいた結果となりました」と、インド出身の作家でジャーナリストのシッダールタ・デブは言います。デブによれば、モディは「熱心な開発推進派、つまりビジネス寄りの政治家」です。モディがグジャラート州首相を務めていた2002年に、同州では反ムスリム暴動で少なくとも1000名の死者が出ました。この流血事件の後、米国務省は、モディのビザを取り消しました。モディは暴動時の自己の行動について一度も謝罪も釈明もしていません。デブは先日英ガーディアン紙に"India’s Dynasty-Dominated Politics Has No Space for Dissent"(反対意見を許さない、世襲による権力継承をつづけてきたインドの政界)と題された記事を寄稿、またノンフィクション The Beautiful and the Damned: A Portrait of the New India (『美しきものと呪われたもの:新しいインドの横顔』)も執筆しています。

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    2014/5/16(Fri)
    記事番号: 
    1
  • オバマ大統領に称賛されたばかりの節約企業ウォルマート 請負業者の賃金窃盗裁判が2100万ドルで示談に

    オバマ大統領がウォルマートを、同社のカリフォルニア州の支店で行った演説の中で賞賛した、そのほんの数日後、カリフォルニア州の1800名以上の倉庫労働者がウォルマート最大の下請け業者を相手取った訴訟で示談を勝ち取りました。5月14日、カリフォルニア州でウォルマートが使用する3倉庫の労働者たちは、賃金窃盗裁判で2100万ドルの示談に応じました。労働者たちはウォルマートと、倉庫を所有、運営する別会社、シュナイダー・ロジスティクス(Schneider Logistics)社に対する裁判を起こしていました。示談金はすべてシュナイダー社が支払います。訴状によれば、労働者の給与は法定最低賃金よりも低いことがよくあり、規定された休憩も、残業手当の支払もなかったといいます。倉庫労働者たちの弁護を務めたテレサ・トレイバー弁護士と、英シンクタンク「デモス」(Demos)の政策アナリスト、キャサリン・ラチュリンに話を聞きます。

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    2014/5/15(Thu)
    記事番号: 
    4
  • ファストフード企業CEO 平均的従業員との給与格差1200倍にも関わらず 労働者の賃上げ要求には反対

    全米および世界各地で数千名のファストフード店員が5月15日、一日ストライキを行い、生活可能な賃金を求めています。最近の報告によればファストフード企業のCEOは、平均的ファストフード店員と比較して1200倍の給与所得があり、このような格差は短期的利益増加にはなっているものの、労働者の安全と経済全体みれば損害となっているといいます。同報告書を執筆した英シンクタンク「デモス」(Demos)の政策アナリスト、キャサリン・ラチュリンと、バーガーキングに9年勤務し、カンザスシティでのストライキに参加するテランス・ワイズに話を聞きます。ワイズはこうした行動に参加するのは4度目となります。

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    2014/5/15(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「この不平等を止めなくては」:ファストフード店員のストライキ 数十都市に広まる

    5月15日、歴史的な動きとなる、数千名のファストフード店員による1日ストライキが、セントルイス、カンザスシティ、ミルウォーキー、オークランド、デトロイト、シカゴ、ロサンゼルス、そしてニューヨークを含む、少なくとも150都市で行われます。オーガナイズを行う「ファストフードに前進を」(Fast Food Forward)によれば、世界30か国以上、80都市の労働者も、この日の運動に加わる予定です。労働者たちは組合をつくる権利および、現在の最低賃金である時給7.25ドルから、約2倍の15ドルに引き上げるよう要求しています。ニューヨークのエンパイアステート・ビルディング向かいのマクドナルド前より、デモ参加者の声を紹介します。

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    2014/5/15(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 討論:米連邦通信委員会がネットの未来について投票 ネットの中立性を守るための最善策とは?

    米連邦通信委員会(Federal Communications Commission/FCC)は5月15日、ネットの中立性、つまり自由で開かれたインターネットという概念を事実上、放棄することになる可能性のある新ルールについての投票を行います。FCCの提案では、メディア企業は追加料金を払うことによって、インターネット・プロバイダーから、自社の製品やコンテンツを提供する際により速い接続を使えるなどの優遇を受けられることになります。2014年のはじめに廃止された従来の規制では、プロバイダーはすべてのコンテンツの平等なスピードでの提供を強制されていました。投票が目前に迫り、反対派は「FCCを占拠せよ」(Occupy the FCC)野営地を設置し、連邦規制機関にブロードバンドを公共設備と再分類しなおすよう求めています。それによって、ネットの中立性をブロードバンドの必要条件とする可能性が出てきます。米国のブロードバンド・プロバイダーおよび同業界企業28社のCEOは、ブロードバンドの規制は「多大なコストを課すこととなり、インターネット経済全般に前例のない政府による細部への管理を許すことになる」と主張し、ブロードバンドを公共設備と分類しないようFCCに求めています。ネットの中立性について2人のゲストに討論をしてもらいます。

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    2014/5/15(Thu)
    記事番号: 
    1
  • グレン・グリーンウォルド: 米国のメディアは「去勢され、不能で、退化している」

    グレン・グリーンウォルドへの長時間インタビューの締めくくりとして、ピューリッツァー賞受賞について、また彼が報道したエドワード・スノーデンのNSA漏えい文書に対して、敵対的な態度をとったジャーナリスムと企業メディアの反応について振り返ってもらいます。「一つや二つだけでなく、何十もの記事を発表し始めると、政府だけでなく、同僚のジャーナリストたちまでもが、次第に我々に敵対的な態度と取り始め、『これはもはやジャーナリズムではない』と言いました。なぜなら、彼らのジャーナリスムとはこういう報道をしないことだからです、とグリーンウォルドはいいます。「つまり我々の報道は、政府を保護するという暗黙の規則に従がっていないのです」

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    2014/5/14(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「まるでスパイ映画のようだった」: グレン・グリーンウォルドが語るエドワード・スノーデンとの最初の密会

    グレン・グリーンウォルドとの長時間インタビューの第2部をお届けします。まず、彼がNSA内部告発者エドワード・スノーデンとの最初に会った時のことを語ります。グリーンウォルドと映画監督ローラ・ポイトラスは2013年6月、香港に滞在していたスノーデンと最初に会い、米国家安全保障局(NSA)の巨大な監視体制を、世界に暴露する一連の記事を発表したジャーナリストです。グリーンウォルドは新刊『暴露 スノーデンが私に託したファイル』を出版したばかりです。彼はスノーデンに最初に会った時のことを次のように語ります。「問題は、君をどうやって見分けるかということだ、と私は言いました。我々は君について何も知らない。年齢も、外見も、人種も、性別ですらわからない。するとスノーデンは、『左手にリュービックキューブを持ってますから、分かりますよ』と言いました。実際彼は、リュービックキューブを持って我々のほうに歩み寄り、自己紹介をしました。これが我々が彼に最初に会ったときのシーンです」

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    2014/5/14(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「私が見たものは本当に私を動揺させ始めた」:米国無人機戦争がスノーデンにNSA文書を漏えいさせた過程

    ジャーナリストのグレン・グリーンウォルドは、自らの新刊『暴露 スノーデンが私に託したファイル』の中で、エドワード・スノーデンの個人的な話と、スノーデンが米国の監視体制を暴露した動機についての新たな詳細を明らかにしています。「私が見たものは本当に私を動揺させ始めました。私は、無人機が殺害の標的としているだろう人間を監視しているそのさまを、リアルタイムで見ることができたのです。」と、スノーデンは国家安全保障局(NSA)の契約社員だった当時のことについて、グリーンウォルドに語りました。「村々の全体を見渡し、そこで誰が何をしているのかも見ることができました。また、私は、NSAが誰かがキーボードを打っているのと同時にその人のインターネット活動を追跡しているのも見ました。そして、米国の監視能力がいかに侵略的なものになったのかに気付くようになりました。この体制の本当の底深さを実感しました。そしてそのことに気づいている人はほとんどいなかったのです。」

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    2014/5/13(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「すべて収集せよ」:グレン・グリーンウォルドが語るNSAのハードウェア盗聴、経済スパイ活動、国連に対する監視

    エドワード・スノーデンに初めて会ってから約1年を経て、ピュリッツァー賞受賞のジャーナリスト、グレン・グリーンウォールドは引き続き、国家安全保障局(NSA)と米国という監視国家の新たな秘密を明らかにし続けています。彼の新刊『暴露 スノーデンが私に託したファイル』が、5月13日に発売されます。同書には、米国から輸出されるルーターやサーバー、その他のコンピュータ・ハードウェア機器をNSAが定期的に出荷途中で抜き取っていたことに関する新たな詳細など、以前は極秘扱いだったNSAの多くの文書が含まれています。同書の中で公開された漏えい文書によると、NSAは機器を抜き取るとそこに秘密の監視装置を埋め込み、工場のシールを貼って機器を再度梱包して送っていました。これによりNSAはすべてのネットワークとそのユーザーにアクセスすることができます。同書には、NSAのエージェントがCISCOのマークが付いた箱を開けている写真を示す、以前には極秘だったNSAのファイルが掲載されています。その下には「盗み取ったパッケージは慎重に開けられる」という短い説明文があります。別の覚書には、無線諜報のノウハウは「実際に手を動かすことがとても多い(文字通り!)」と書かれています。

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    2014/5/13(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 拉致後初の映像公開 ボコ・ハラムがナイジェリア女子学生と受刑者の交換を要求

    ボコ・ハラムは、約1ヶ月前に拉致したナイジェリアの女子学生らを写した動画を公開しました。約300人の女子学生の半分ほどがそのテープの中に写されており、コーランの一説と思われるものを唱えていました。ボコ・ハラムの指導者アブバカル・シェカウは女子学生らの解放と引き換えに、服役中のボコ・ハラムのメンバー全員の釈放をナイジェリア政府に要求しているとみられています。本日はナイジェリアのジャーナリストでニュースサイト「サハラ・レポーターズ」を運営しているオモイェレ・ソウォレに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/5/12(Mon)
    記事番号: 
    3

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