スポーツ記者デイブ・ザイリンは、新著Brazil’s Dance with the Devil: The World Cup, the Olympics, and the Fight for Democracy(『悪魔と踊るブラジル:ワールドカップ、オリンピックと民主主義への闘い』)で、スポーツ界最大のイベントを目前に控えたブラジルで社会不安が広がっていることを取り上げます。ワールドカップを数週間後に控えたサンパウロでは、大規模デモ2日目に、バス運転手たちに加えて数千名の警察官が参加しました。一方、ワールドカップのオープニング・マッチが開催されるアリーナ横の敷地に、1万人以上が集まりました。集まった群衆は彼らの抗議運動を「国民のワールドカップ」(The People’s Cup)と呼び、彼らのコミュニティには十分な医療機関も学校もないのに、スタジアム建設に5億ドル近くが使われたことに抗議しています。ブラジル各地で起きているデモは、同様の問題への注目を呼び掛けています。ブラジルを揺るがす抗議運動について、また米国のスポーツ界で最大の論争となっているNBAの、アフリカ系アメリカ人に対する人種差別発言をしたチームオーナー、ドナルド・スターリング追放について、ザイリンに話を聞きます。