デイリーニュース

  • 上院での抵抗に直面し オバマ政権は無人機による在外米国人殺害を正当化するメモ公開へ

    オバマ政権は在外米国人の殺害を承認した政府の機密メモを公表すると発表しました。連邦控訴裁判所は先月、アメリカ自由人権協会とニューヨークタイムス紙が起こした無人爆撃機の法的根拠を求める裁判の判決で、オバマ政権に対しメモの公表をを命じました。この訴訟は何の罪にも問われていない米国生れの聖職者アンワル・アルアウラキ師と彼の16歳の息子アブドルラーマン、そしてサミール・カーンがイエメンで殺害されたことで起こされました。ホワイトハウスはこの判決に控訴しないことを決めました。何名かの上院議員が、公表しなければそのメモの作成者であるデビッド·バロンの巡回控訴裁判所判事への指名を妨害すると明言したからです。しかし、それは機密情報が含まれているという理由で、政権は大規模な部分を編集しメモの公表を延期しました。人権弁護士でありハーパーズ·マガジンでの寄稿編集者スコット·ホートンに話を伺います。

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    2014/5/21(Wed)
    記事番号: 
    2
  • グアンタナモ刑務所での「自殺」を再検証: CIAは機密施設での囚人の拷問死を隠蔽したか?

    2006年6月9日夜、米軍のグアンタナモ基地軍事刑務所でサウジアラビア人2人とイエメン人1人の計3人の囚人が死亡しました。彼らの死は大きな謎の一つです。グアンタナモ基地当局は、ヤサー・タラル・アルザラニ、サラ・アメッド・アルサラミ、マニ・シャマン・アルウタビの3人は自らの命を絶ったと発表しました。グァンタナモの司令官である海軍少将ハリー・ハリスは、彼らの死を「我々への不均整な闘争行為」と表現しました。しかし、彼らの死の原因を隠蔽したのではないかという、衝撃的な新たな証拠が明らかになりました。先頃米海軍犯罪調査局から発見された書類によれば、囚人達は自殺したのではなく、拷問によって死んだことを示唆しています。この新証拠には、アルザラニはその夜、「キャンプ・ノ」または「ペニー・レイン」と呼ばれているグアンタナモの極秘施設で、尋問中の拷問で窒息して死んだという目撃者の証言も含まれています。ハーパーズ誌の寄稿編集者スコット・ホートンは、彼が2010年に書いた記事の中で2006年6月の夜の取り調べで何が起こったかという疑問を投げかけています。この記事はナショナル・マガジン賞の報道賞を受賞しました。

    dailynews date: 
    2014/5/21(Wed)
    記事番号: 
    1
  • マーティン・ルーサー・キング牧師の反ベトナム戦争演説を草稿した歴史家のビンセント・ハーディングを振り返る

    5月19日に82歳で死去した歴史家で作家、公民権運動家のビンセント・ハーディングを振り返り、本日の番組を締めくくります。彼はマーティン・ルーサー・キング牧師の友人でスピーチライターでもあり、キングの有名な反戦演説Beyond Vietnam(『ベトナムを越えて』)を共同執筆しました。デモクラシー・ナウ!に2008年に出演したビンセント・ハーディングは、この演説について語りました。「キングは、米国の貧困者に起こっていたことと、若者が怒りと欲求不満、絶望で奮起していた理由の間に自然なつながりを見出し、彼らの行動と、米国がベトナムで行っていた破壊行為に対して米国民が向けていた関心に深い関係があると考えていました」と、ハーディングは述べました。「ですからキングは、米国内での病と米国の外交政策上の病の間の関係性に気付くよう、この国を一つにまとめようと努力していました」。

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    2014/5/20(Tue)
    記事番号: 
    5
  • スノーデンの文書が暴露:NSAとDEAが結束してバハマで全ての携帯電話の通信を録音

    米政府によれば、バハマは米国人には「ほとんどもしくは全く脅威がない」にも関わらず、新たな報告で、国家安全保障局(NSA)がバハマで行われた全ての携帯電話通話を録音していることが明らかになりました。この報道は、バハマ政府への通知やその承諾なく、NSAが同国に設置したSOMALGETと呼ばれる機密プログラムのことを記したエドワード・スノーデンによって暴露された文書に基づいています。ニュースウェブサイトの「インターセプト」(The Intercept)は、NSAはバハマ政府に許可を得る代わりに、米麻薬取締局(DEA)の取り計らいでこのプログラムを設置できたと報じています。あるNSAの文書には、バハマでの通話を録音する「明白な目的」は「合法的な商業サービスのため」と記されています。しかし、同じ文書は追記として「我々の明白な使命は、SIGINTあるいは無線諜報の準備である」と書かれています。スノーデンによって明らかにされた文書は、このシステムがMYSTICとして知られる、より広範なプログラムの一部であることを示しています。MYSTICは、メキシコ、フィリピン、ケニヤ、そしてもう1カ国(「インターセプト」は、その国の名前を明かすことは暴力の拡大につながるという政府の懸念に応じて国名は明かさないとしている)の電話通信を監視しています。

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    2014/5/20(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 大手銀行がまた刑期を免れる一方、ウォール街を占拠せよの抗議者シシリー・マクミランは禁錮3ヶ月

    大規模な脱税ほう助でクレディ・スイスの幹部が誰も刑務所行きにならない一方で、ウォール街を占拠せよの抗議者シシリー・マクミランは禁錮3ヶ月と5年間の執行猶予を言い渡されました。マクミランは2012年3月、抗議者らがズコッティ公園を再占拠しようとしたときに逮捕されました。彼女は、肘で警官を故意に殴ったとされ有罪判決を受けました。マクミランは、背後から右の胸をつかまれ、本能的に腕を振ったのだと言います。最大禁錮7年の刑を受ける可能性のあったマクミランの事件は、全米で激しい抗議と情状酌量を求める声を巻き起こしました。その中には当初彼女の有罪を決めた陪審員の多くも含まれています。5月19日の判決の後で裁判所の外で演説を行ったマクミランの支援者のグループに話を聞きます。また、占拠せよ抗議活動を取材したオンラインメディア「インターセプト」(The Intercept)の記者のライアン・デベローと、弁護士でエコノミストのジェームズ・ヘンリーからも話を聞きます。

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    2014/5/20(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 投獄するには大きすぎる? クレディ・スイス銀行が数十年の脱税で有罪も、幹部は刑期を免れる

    ヨーロッパの銀行大手クレディ・スイスは、違法で未申告の銀行口座に資産を隠すことによって米国人顧客らの脱税をほう助した罪を認め、過去20年で刑事責任で罪を認めた最大の銀行になりました。司法取引の一環として、クレディ・スイスは罰金として26億ドルを支払い、独立監視員を雇います。しかし同銀行は、脱税のために同銀行を使った米国人顧客らの氏名を提出することは求められません。しかも、クレディ・スイスの幹部は誰も刑務所に行くことなく、同銀行は引き続き米国での運営を許可されます。ニューヨークタイムズ紙によると、米証券取引委員会(SEC)は5月第3週、銀行が罪を認めた場合に投資顧問許可証を取り上げる連邦法の一時的免除をクレディ・スイスに与えることを投票で決定しました。マッキンゼー・アンド・カンパニーの元主任エコノミストで、現在は「租税正義ネットワーク」(Tax Justice Network)のシニアアドバイザーおよび「ベール・コロンビア 維持可能国際投資研究所」(Vale Columbia Center on Sustainable International Investment)のシニアフェローを務めるジェイムズ・ヘンリーに話を聞きます。

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    2014/5/20(Tue)
    記事番号: 
    2
  • アル・フランケン上院議員:メディアの大規模合併と民主主義を脅かすFCCによるネット中立性退行

    最近起きた大きな動きが、この先数年の米国におけるメディアのあり方を決めるかもしれません。連邦通信委員会(FCC)は5月第3週、ネットの中立性と自由でオープンなインターネットの概念を脅かすと批判されている提案をさらに進展させました。新たな規定は、企業がプロバイダーに料金を払うことで消費者へより速くアクセスするインターネットの「追い越し車線」を可能にするでしょう。この動きに対し、この規定は大金を支払うことができる大企業に過大な力を与え、支配を集中化させて、競争力のない企業と利用者の毎月の使用料を犠牲にするものだという反対者らの抗議の波が起こりました。5月第3週末の合併取引に対しても同じような事態を心配する声が上がっています。通信大手AT&Tが衛生放送のディレクTVを約500億ドルで買収することに合意した件です。このニュースの数ヶ月前には、コムキャストがタイムワーナー・ケーブルを合併する計画を発表しました。連邦議会でメディア統合に異議申し立てをする主要発言者の一人であるミネソタ州選出の民主党上院議員アル・フランケンから話を聞きます。

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    2014/5/20(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「これまで耳にしたことが”ない”最も重要なジャーナリスト」:ウィリアム・ワーシー(1921-2014)追悼

    本日は、今月初頭に92歳で逝去した草分け的ジャーナリストのウィリアム・ワーシーの追悼番組をお届けします。ワーシーは冷戦の最中、ソビエト連邦、キューバ、中国、イラン、北ベトナム、アルジェリアで取材を行い、米政府に挑戦しました。また、A・フィリップ・ランドルフやマルコムXといったアフリカ系アメリカ人指導者の多くと深い親交がありました。1950年代後半、中国取材から帰国した彼のパスポートの更新を国務省は拒否しました。パスポートを所持していないにも関わらず、キューバ革命から2年後の1961年にはキューバへ渡航、フィデル・カストロへインタビューを行いました。彼は、キューバへ渡航した罪ではなく、パスポートを所持していない米国市民として違法に米国へ入国した罪で、帰国した際に逮捕されました。彼の数々の苦難はフィルオークスの歌「The Ballad of William Worthy」(『ウィリアム・ワーシーのバラード』)となりました。1981年、米政府が支持する国王を追放したイラン革命の2年後、ワーシーはイランへ渡航し、その結果、大きな反響をよんだ米政府のイランでの行動についての暴露記事の数々が発表されました。

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    2014/5/19(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 死活問題:退役軍人省長官 帰国後の兵士の診察遅延をめぐり 激しく追及される

    十名の米退役軍人が、病院での診察を待っている間に死亡したことが明らかになり、5月15日、退役軍人省のエリック・シンセキ長官が上院委員会で、退役軍人向け医療センターでの診察遅延および隠蔽について証言を行いました。委員会は、アリゾナ州フェニックスおよび、コロラド州フォートコリンズの退役軍人向け病院が、診察まであまりにも長期間待たされた患者の記録を隠すために複雑な方式を使っていたと最近明らかになったことについて、シンセキ長官を激しく追及し、これは犯罪捜査の対象になる可能性もあると示唆しました。退役軍人および米国内の軍関連問題を担当する、「調査報道センター」(Center for Investigative Reporting)のアーロン・グランツ記者の反応をうかがいます。また、セントルイスの退役軍人向け病院における、非倫理的な職場での行為を報告したのち、精神科科長の地位を追われたとする、退役軍人の内部告発者にも話を聞きます。ドクター・ホセ・マシューズは降格処分となり、現在は病院地下室で給与および恩給審査をしていると言います。担当弁護士のアリエル・ソロモンと共に話を聞きます。

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    2014/5/16(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ニューヨーク・タイムズ紙が初の女性編集長を更迭 報道局での男女平等を求める数十年来の運動はつづく

    ニューヨーク・タイムズ紙の160年の歴史で初の女性編集長となったジル・エイブラムソンが解雇されました。報道によれば、エイブラムソン編集長は前任の男性編集長たちに比べて給与が低いことに不服を訴えていたといいます。エイブラムソン元編集長は「不愛想」で「強引」な管理スタイルだったという、おそらく根拠のない誇張された性格描写に対しては、同様の役職の男性が同様の行動をするのは普通とされるだけでなく、奨励さえされているという反論がなされています。「ジルは多数の女性を重要な地位に据えましたし、年下の女性たち、そしてニューヨーク・タイムズ紙に勤めるすべての女性の手本となる存在でした」と、本日のゲストで、ニューズウィーク誌初の女性編集長となったリン・ポヴィッチは言います。「(タイムズ紙の女性記者たちは)彼女の解任され方にショックを受けています」。ポヴィッチはメディア界における女性の地位についても語ります。彼女は1970年に、ニューズウィーク誌が女性を調査員としてしか雇わず、記者または編集者に昇格させることはほとんどないことを不当とする訴訟の先頭に立ち、女性の地位向上への一端を担いました。同裁判は勝訴判決となり、つづいてタイム誌、リーダーズ・ダイジェスト誌、ニューヨーク・タイムズ紙、NBC、そしてAP通信でも女性たちが裁判を起こしました。

    dailynews date: 
    2014/5/16(Fri)
    記事番号: 
    2

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