ローマ教皇フランシスコのフィリピン訪問続報です。フィリピンは地球温暖化の影響を最も強く受けている国です。バチカンはまもなく、気候変動に関する包括的な教義を史上初めて出すとみられていますが、今回の訪問はそれに先駆けて行われました。教皇は最近、「地球温暖化は人間の強欲と強奪が引き起こしたものだ」と繰り返し発言しています。番組のゲストは、アメリカ誌のコラムニスト、ネイサン・シュナイダーです。アメリカ誌は、イエズス会が全国的に発行しているカトリック週刊誌で、シュナイダーは同誌でカトリック教徒の気候変動への取組みの報道を担当しています。「(コモンズの概念)は、経済に関するもう一つの考え方を示すもので、カトリックの教えの中に伝統的にあったものです。教皇フランシスコは環境や創造について語っていますが、これは彼が発明したものではなく、現代の危機に対する彼の反応です。この考え方はずっと昔、聖書や創世記にまで遡ります」とシュナイダーは語っています。シュナイダーの最近記事は、「グローバルなカトリック教徒による気候運動、手遅れになる前に(A Global Catholic Climate Movement,None Too Soon)」です。