シリア戦争を報道していた米国ジャーナリストのオースティン・タイスが現地滞在中に失踪してから2年半近くが経ちます。タイスは失踪当時、紛争が悪化するシリアで状況を報道できる数少ない外国人ジャーナリストの一人でした。彼は戦闘地から徹底的な戦況報告を伝えるため、シリア国内を広範囲に移動しました。昨年、二人のジャーナリスト、ジェームズ・フォーリーとスティーブン・ソトロフをが、自称イスラム国の戦闘員に斬首されたため、タイスはシリアで拘束されている唯一の米国人ジャーナリストとなりました。シリアはジャーナリストにとって世界で最も危険な国とされ、2011年3月に紛争が始まってから130人近くの報道・情報提供者達が殺されています。タイスの両親、デボラとマーク・タイス夫妻に、息子の釈放について今も続く取り組みを話してもらいます。タイスの釈放のため国民意識を高める活動を開始した「国境なき記者団」の米国のディレクター、デルフィン・アルガンドにも話を聞きます。