「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)運動が全米で高まり、サウス・カロライナ州チャールストンのエマニュエル・アフリカン・メソジスト・エピスコパル教会で礼拝中に殺害された9人の死を全米が悼んでいるこの時期、公民権運動の最も重要な声であった人物の生涯を振り返りましょう。「ソウル音楽の女性祭司」として名高い歌手のニーナ・シモンです。新作ドキュメンタリー映画 What Happened, Miss Simone? (『何が起こったの、ミス・シモン?』)が、2003年に亡くなったシモンの音楽と政治に光を当てます。公民権運動の賛歌となった Mississippi Goddam(『ミシシッピ・ゴッドダム』)は、シモンがミシシッピ州でのメドガー・エバーズの暗殺と、4人の黒人の子供が殺害されたアラバマ州バーミンガムでの16丁目バプティスト教会の爆破を受けて作った曲です。このドキュメンタリー映画の監督リズ・ガーバスと、40年間にわたりシモンのギタリストでミュージック・ディレクターだったアル・シャックマンに話を聞きます。