デイリーニュース

  • 討論:コロラド州ボールダーは、イスラエル占領下の西岸地区の都市ナブルスを姉妹都市にすべきか?

    コロラド州に来ています。州都ボールダーで持ち上がった、国際紛争にかかわる論争に目を向けましょう。ボールダー市議会は、イスラエルが占領するヨルダン川西岸地区の都市ナブルスと姉妹都市協定を結ぼうという提案をめぐって起きた論争を仲裁するため、調停者を雇って住民委員会を召集することに同意しました。ナブルスを姉妹都市と認めるよう市議会に申請した住民グループは、「ボールダーとナブルスは共通点が多く、姉妹都市になって当然です…相互理解を深めるには人と人とのつながりに勝るものはないと思います」と書きました。ナブルスを姉妹都市として認めよという前回の運動は、2013年ボールダー市議会の投票で否決されました。2人のボールダー市民との討論会を開催します。ナブルスを姉妹都市として正式に認めるよう申請した「ボールダー=ナブルス姉妹都市プロジェクト」理事長のエスリア・シャーリンと、この計画に反対する元弁護士のブルース・シャファーです。

    dailynews date: 
    2016/4/22(Fri)
    記事番号: 
    5
  • #EarthDay:パリ協定の調印を受けメキシコ湾岸で住民が採掘の完全終了を要求

    世界が「アースデイ」を祝う中、気候変動を遅らせるためのパリ協定に署名するため、世界60カ国以上の首脳が国連本部へ集まりました。パリ協定は、人為的な温室効果ガスの55パーセントを排出する55カ国が批准して初めて効力を生じることになっていますが、多くの国ではいまだに正式承認が得られていません。この協定で約束されている削減幅では、危険な地球温暖化を防ぐのに不十分だと専門家は見ています。調印式の直前に、メキシコ湾岸では住民たちがBPの石油流出事故から6年の節目に際し、今後いっさいの石油採掘をしないよう要求しました。長年、石油業界を追ってきたジャーナリストのアントニオ・ユハスに話を聞きます。ローリング・ストーン誌に寄稿した最新記事は"Six Years After BP Gulf Oil Spill, Residents Demand No New Drilling"(「BPによるメキシコ湾原油流出から6年、住民は一切の新規採掘を拒絶」)です。近著はBlack Tide: The Devastating Impact of the Gulf Oil Spill(『黒い潮;メキシコ湾原油流出事故の破壊的影響』)です。

    dailynews date: 
    2016/4/22(Fri)
    記事番号: 
    4
  • コロラド州初の黒人女性大麻企業家が語る食用利用、投獄、大麻産業の目撃証言

    コロラド州の、デンバーから生中継でお届けします。コロラド州では2012年の住民投票で、娯楽目的のマリファナ使用を合法化することが決まりました。現在、米国の23の州とコロンビア特別区で医療目的や娯楽目的のマリファナの使用が合法化されており、大麻産業は米国内で最も急成長している産業の一つです。しかし、大麻販売が生み出す何十億のお金を手にしようとする人々に対し、疑問の声もあがっています。ベストセラーThe New Jim Crow: Mass Incarceration in the Age of Colorblindness(『新たな黒人隔離:カラーブラインド時代の大量投獄』)の著者ミシェル・アレグザンダーは、麻薬政策連盟(the Drug Policy Alliance)との会話の中で、「白人男性が、大々的に大麻事業に乗り出し、大麻の販売で一攫千金をもくろんでいます。でも、これまで40年間にわたり、貧しい黒人の子どもがマリファナを売った罪で投獄され、家族も未来も破壊されてきたのです。それなのに今、白人男性が、まったく同じ行為をして、金持ちになろうとしているのです」と指摘します。デンバーに拠点を置くマリファナ薬局シンプリー・ピュアの代表取締役ワンダ・ジェイムズに話を聞きます。彼女はコロラド州でマリファナ薬局を経営している初めてのアフリカ系アメリカ人女性です。

    dailynews date: 
    2016/4/22(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「二元的な性別の世界で生きるのを拒んだ」 音楽界のレジェンド プリンスの死を世界が悼む

    高く賞賛され影響力を持った音楽旋風プリンスの死を世界中が悼んでいます。彼はミネソタの自宅で21日に死亡しました。享年57でした。彼の作品はファンク、ロック、ジャズにまたがり、レコーディングも販売も全て本人が仕切っていました。かつてワーナーブラザーズによる待遇に抗議して頬に「奴隷」と書いたこともありました。「人種や性別やアイデンティティについて取り上げた今までの自分の作品を振り返りると、二元的な性別の中で生きることを拒んだ人物を最初に見たのがプリンスだったと気が付きました」と”Prince broke all the rules about what black American men should be"(「黒人アメリカ人男性はこうあるべしというルールを全て破ったプリンス」)という見出しの記事を書いたスティーブン・スラッシャーは、「プリンスとして知られたア―ティストを名乗った時、というかそのシンボルを使った時、彼は社会が押し付けるゲームに参加するのを拒んだのです」。また、プリンスの終生のファンであり、デンバーにあるメトロポリタン州立大学でアフリカ研究学部長のウィンストン・グレーディー=ウィリィスにも話をききます。

    dailynews date: 
    2016/4/22(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 名誉か侮辱か?ハリエット・タブマンが「新20ドル紙幣」の顔になる意味をめぐる討論

    ジェイコブ・ルー 米財務長官は、新20ドル紙幣の表に奴隷所有主だった元大統領アンドルー・ジャクソンの代わりにハリエット・タブマンの肖像を採用する意向を発表しました。50万人がジャクソンの代わりとしてタブマンに投票したことを踏まえた動きです。ですが、実際はジャクソンの肖像は完全に消えるわけではなく、20ドル紙幣の裏面に移動するだけです。ハリエット・タブマンの肖像を米国紙幣に使用する考えそのものに批判的な人も中にはいます。昨日再び急速に拡散された2015年発表のエッセイで、文筆家のフェミニスタ・ジョーンズは:「ハリエット・タブマンの顔を新20ドル紙幣に採用することで、その紙幣を女性がもっと使えるようになるのなら私は大賛成だったのですが、むしろこれは米国資本主義の土台への抵抗に根付いた彼女の遺産を歪曲するだけになるでしょう」と書いています。本日は、米ガーディアン紙のウィークリーコラムニストで、"To put Harriet Tubman on the $20 bill would be an insult to her legacy"(「ハリエット・タブマンを20ドル紙幣に使うのは彼女の遺産を侮辱することになる」)という見出しの記事を執筆したステーブン・スラッシャーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/4/22(Fri)
    記事番号: 
    1
  • イエメンで執念深く爆撃を続けるサウジアラビア オバマ大統領はクラスター兵器輸出でサウジ政府の忠誠を買っているのか? 

    オバマ大統領は「湾岸協力会議」で同地域の首脳と話し合うため、サウジアラビアに4度目の訪問をしていますが、人権保護団体は、イエメン攻撃を先導するサウジアラビアへの武器販売を停止するよう米議会に強く求めています。国連の推定によれば、イエメンではサウジが空爆を開始した3月以来、市民3000人以上が犠牲になりました。「安全保障支援モニター」(Security Assistance Monitor)の上級アドバイザーのウィリアム・ハータングに話を聞きます。ハータングは先日、ニューヨークタイムズ紙に記事”Obama Shouldn’t Trade Cluster Bombs for Saudi Arabia’s Friendship"(「オバマ大統領はサウジアラビアとの友好関係を得るために、クラスター爆弾を輸出するのを止めるべき」)を寄稿しました。ハータングは国際政策センター(Center for International Policy)の「軍事および安全保障プロジェクト」(Arms and Security Project)の理事長も務めます。

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    2016/4/21(Thu)
    記事番号: 
    3
  • フリント市の水道水汚染で州当局者が刑事責任を問われるも スナイダー知事には取り調べも行われず

    市民10万人近くが有毒レベルの鉛を含んだ水道水に晒されているミシガン州フリント市の水道水汚染問題で、最初の刑事訴訟が起こされました。ミシガン州環境基準局職員スティーブン・ブッシュおよびマイケル・プリスビーの2人に米政府を欺いた容疑が、フリント市職員マイケル・グラスゴーには、水質検査結果を改ざんした容疑がかかっています。彼らの刑事責任が問われる一方、共和党のリック・スナイダー知事は、今回の水道汚染危機について検察から取り調べを受けていないと語っています。フリントの水道水汚染危機に関する対応を巡り、抗議者たちはスナイダー知事に辞任を求めています。今回の危機は、スナイダー知事に任命された非常事態管理者 (emergency manager)が飲料水の水源をデトロイトの水道システムから、腐食しているフリント川に切り替えたことが発端でした。この腐食した水が、すでに老朽化したフリント市のパイプを侵食し、飲料水が鉛に汚染されました。今回の危機を最初に報道したひとり、米国自由人権協会(ACLU)ミシガン支部の調査報道記者カート・ガイェットに話を聞きます。ガイェット記者は非常事態管理体制および開かれた政府問題を中心に報道しています。

    dailynews date: 
    2016/4/21(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 丸腰の黒人男性を射殺した警官に懲役なしの判決 白人至上主義の影響をアジア系米国人が議論

    武器を持たないアフリカ系米国人男性を射殺した、ニューヨーク市警官に懲役なしの判決が出ました。中国系米国人であるピーター・リアン巡査は、ブルックリン公営住宅の暗い階段の吹き抜けでアカイ・ガーリーを射殺しました。2月、陪審はリアン巡査を過失致死罪および職権乱用罪という判決を出しましたが、判事は、刑事上の過失致死罪に判決を軽減する、珍しい決断をしました。この事件でアジア系米国人コミュニティでは議論が巻き起こり、一部には、リアン巡査は中国系だったため犠牲になったという声もあります。ガーリーのおば、ハテンシア・ピーターセンと、アカイ・ガーリーの遺族を支援したCAAAVアジア系コミュニティ組織(CAAAV Organizing Asian Communities)のキャシー・ダン事務局長と、リアン巡査を支援する元ニューヨーク市会計監査官ジョン・リューが熱のこもった議論を繰り広げます。

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    2016/4/21(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ブラジルのルセフ追放を米国が支援?反対派がワシントンで会合 沈黙を決め込むオバマ

    17 日、ブラジルの下院はジルマ・ルセフ大統領の弾劾に向けた手続きを開始するか否かを問う採決を行ない、367 対 137 で可決しました。5 月初旬、ブラジルの上院は政府会計の粉飾に関わった容疑でルセフを裁判にかけるか、可否を問う採決を行います。19 日、ルセフは、弾劾をめざす動きは「クーデター」であり「原罪」に当たると表明しました。ブラジルは大規模な汚職スキャンダルの渦中にありますが、ジルマ・ルセフ自身が不正な収賄で告発されているわけではありません。しかし、ブラジル議会の 318 人の議員が捜査を受けたり告発されており、中には、ルセフの弾劾を支持している議員も多数、含まれています。弾劾追求の先頭を切っているのはブラジルの下院議長エドゥアルド・クーニャで、スイスの銀行口座に 500 万ドルを隠匿していたとして告発されています。一方、ニュースサイトの「インターセプト」の報道によると、ブラジル野党のリーダーが米国の首都ワシントンに赴き、米国高官やロビイスト達と密談を行っています。中道右派のブラジル社会民主党( PSDB)のアエシオ・ヌベス上院議員は、米上院外交委員会委員長で有力メンバーでもあるテネシー州選出の共和党議員ボブ・コーカーはじめ有力者たちと会談し、ブラジルの状況について話し合っていると報じられています。

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    2016/4/20(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ニューヨーク予備選:投票所が混乱 スキャナーの故障 選挙人名簿から1区画分の登録者名がごっそり消滅

    19 日に行われたニューヨークの予備選は、混乱が目立ちました。特にブルックリンでは、自分の名前が選挙人名簿から削除されていることが投票所で判明したり、自分の投票所で投票できなかった有権者の数が何万人にもおよびました。ニューヨーク市選挙管理委員会は、 2015 年 11 月以降、ブルックリンの 12 万 5 千人以上の有権者の名前が選挙人名簿から削除されたと認めました。また、投票所のスタッフが投票機を操作できなかった、つじつまの合わない情報を伝えた、別の投票所に行くよう有権者に誤った指示を出したなどの報告もあります。ニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長は、「有権者と投票権監視人たちから、ブルックリンの選挙人名簿者には多数の誤りがみられ、中には建物ごと、あるいは 区画ごとまるまる有権者の名が排除されていた例もあったという報告が入っている」と発表しました。「法の下の公民権を求める弁護士委員会」(Lawyers' Committee for Civil Rights Under Law) の全米議長兼事務局長のクリステン・クラークに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/4/20(Wed)
    記事番号: 
    2

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