共和党大統領候補者のドナルド・トランプは、イスラム教徒の米国への入国を、難民や政治的亡命者を含めて全面禁止すると提案して、大きな反発と論争を引き起こしました。しかし、政治的理由で保護を求めるイスラム教徒を国外退去にするというのは、特に目新しいことではありません。オバマ政権は今週、祖国の抑圧や暴力を逃れて米国に亡命を求めていたバングラデシュ、インド、ネパール出身のイスラム教徒85名を、国外退去処分にしました。アリゾナ州にあるコレクションズ・コーポレイション・オブ・アメリカ(刑務所や収容所を運営する民間企業)のフローレンス矯正センターから、4月2日の夜に国外退去となった男性の中には、昨年、移民税関捜査局(ICE)による拘留に抗議し、営利目的の勾留施設からの釈放を要求して決行された一連のハンガーストライキに参加した者もいます。国外退去後のデモクラシー・ナウ!の問い合わせに対し、移民税関捜査局は、「先週末に飛行機に乗せられた人々は全て、移民裁判所で申し立てを主張する機会が与えられており、 退去の最終命令が出され、実施を妨げるような一時停止命令も出ていませんでした」と回答しました。ニューヨークに拠点を置く南アジア移民労働者と若者の組織、デシス・ライジング・アップ&ムービング(DRUM)代表のファハド・アハメドに話を聞きます。