デイリーニュース

  • ダニエル・ベリガン神父追悼:反戦司祭&詩人の生涯と功績を振り返る

    今日は時間いっぱいを使って、伝説的な反戦司祭のダニエル・ベリガン神父の生涯と功績を振り返ります。ベリガン神父は4月30日、95歳の誕生日を間近に亡くなりました。詩人であり、平和主義者であり、教育者であり、社会活動家であり、劇作家でもあったベリガン神父は、「米国の軍事的帝国主義」と自らが名付けたものに対する抵抗を生涯貫きました。亡くなった弟フィリップとともに、1960年代後半の反戦運動や徴兵反対運動、その後の核兵器反対運動の広がりに大きく貢献しました。ベリガン神父は、FBIの最重要指名手配リストに載った最初のカトリック司祭でもあります。1968年初頭に歴史家ハワード・ジンと北ベトナムに赴いて米国人戦争捕虜3人を連れて帰ったことは、世界的なニュースとなりました。同年にはさらに、弟のフィリップら総勢9人でメリーランド州ケイトンズビルの徴兵委員会から378部の徴兵記録を持ち出しています。9人はこの徴兵記録を徴兵委員会の事務所の駐車場で燃やしました。ベトナム戦争に抗議するため、燃料には自作のナパームを使いました。彼らは「ケイトンズビル事件の9人」として知られることとなり、100件を超える同じような抗議活動の引き金となり、反戦運動に活気を与えました。この事件は、伝統を重んじるカトリック教会の土台を揺るがすこととなりました。

    dailynews date: 
    2016/5/2(Mon)
    記事番号: 
    1
  • レーナ・ロスマン デモでトランプ支持者に暴行されたら警察は彼でなく私を逮捕した

    28日の夜、カリフォルニア州コスタメーサでトランプ候補の集会で暴力事件が起きました。トランプ候補のイベントに抗議者たちが出席するという、敵対的な雰囲気の高まりに目を向けます。先月、トゥーソンの集会でトランプ候補支持者が反トランプ派の抗議者をいきなり殴るところを動画がとらえました。しかし、この集会では他にも一件、ほとんど知られていない暴行事件が起きていました。レーナ・ロスマンはトランプ候補のイベントで支持者に襲われ、そのことを会場で警察に通報したところ、逆に彼女自身が逮捕されたと言っています。ロスマン本人に詳しく話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/4/29(Fri)
    記事番号: 
    5
  • 歴史家ピーター・ラインボー 「メーデーに関する未完で正真正銘の素晴らしい歴史」を語る

    日曜日はメーデーです。2006年の大規模なメーデー行進から10周年を祝う記念企画が全米各地で計画されています。10年前には、150万人を超える人々が労働者の権利と移民の権利を支持して街頭に繰り出し、米国史上でも最大級のデモの一日となりました。歴史家のピーター・ラインボーの新著The Incomplete, True, Authentic, and Wonderful History of May Day(『メーデーに関する未完で正真正銘の素晴らしい歴史』)を見ていきます。ラインボーは、The Many-Headed Hydra(『多頭のヒドラ』)やThe Magna Carta Manifesto(『マグナカルタ宣言』)など数々の本を執筆しています。歴史家ロビン・D・G・ケリーはラインボーについて「現存する歴史家で彼より重要な者はない。それに尽きる」と話しています。

    dailynews date: 
    2016/4/29(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 化石燃料投資撤運動が全国に広がり 北アリゾナ大学では学生が座り込みデモ

    北アリゾナ大学(NAU)の学生が、化石燃料企業への投資撤退を大学に要求して座り込みを行っています。少なくとも8人の学生が、閉館時間を過ぎても校舎から出るのを拒んだため逮捕されています。彼らの抗議行動は、気候変動問題に対処するよう大学に迫る全国的な「化石燃料無し」運動の一環です。北アリゾナ大学4年生のミカエラ・ムジカ=スタイナーと、同校森林学部大学院生カリーナ・ゴンザレスに詳しい話を聞きます。2人とも化石燃料投資撤退を要求する抗議行動に参加した際に、逮捕されました。

    dailynews date: 
    2016/4/29(Fri)
    記事番号: 
    2
  • カリフォルニア大学デービス校 36日間の学生占拠を経て学長が休職に

    カリフォルニア大学のジャネット・ナポリターノ総長は今週、同大学デービス校のリンダ・カテヒ学長を、違反行為に関する調査が行われるあいだ休職処分にしました。調査される数々の違反行為の中には、2011年に抗議学生たちが大学常駐警察官の催涙スプレーを浴びせられた事件の後、インターネット上で起きた批判を削除するために少なくとも17万5000ドルを使う決定を下したこともあります。警官が座り込みをしている学生の顔に至近距離から催涙スプレーを浴びせた場面の動画がネットで拡散し、カリフォルニア大学は全国ニュースの見出しを飾りました。座り込みデモに参加した2人の学生、パリサ・エスファハニとカイラ・バークに話を聞いていました。

    dailynews date: 
    2016/4/29(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 前ギリシャ財務相バルファキス: 欧州の「ホットスポット」 難民登録センターは「強制収容所」だ

    前ギリシャ財務相のヤニス・バルファキスに、ヨーロッパの難民危機および「ホットスポット」と呼ばれる、ギリシャの難民登録センターについて話を聞きます。「酷い現実を隠すための新語作りやダブルスピークにかけては、ジョージ・オーウェルもヨーロッパとギリシャのことを誇りに思うでしょう。彼も顔負けです」とバルファキスは言います。「『ホットスポット』という単語は『強制収容所』と訳せばよいのです」ギリシャ政府は、戦争と飢饉を逃れてきた難民を抑留するよう圧力をかけられているとバルファキスは語り、その背景には「黄金の夜明け」党(Golden Dawn)のような右翼政党がヨーロッパで支持率を伸ばしていることがあると言います。

    dailynews date: 
    2016/4/28(Thu)
    記事番号: 
    5
  • 「我が党は債権者にノーと言うために選挙で選ばれたのだ」 前ギリシャ財務相辞任の理由を語る

    国際通貨基金(IMF)は、ギリシャが財政目標を達成できない場合、更なる緊縮財政策を求めています。長い間激しい衝突を繰り返してきたギリシャと国際債権団の交渉は、ここに来て再度行き詰まりました。過去の交渉に最前列で活躍した前ギリシャ財務相、反緊縮財政の急左派連合党(Syriza)のヤニス・バルファキスに話を聞きます。新著And the Weak Suffer What They Must?: Europe’s Crisis and America’s Economic Future(『弱者の受難は避けられないのか? ヨーロッパの危機と、米国経済の将来』)の中でバルファキスは、いかに欧州中央銀行との戦いの指揮を取ったか、そしてギリシャ国民が断固として緊縮財政を拒否する意思を示した歴史的国民投票についても記しています。しかしこの「拒否」の投票結果が出た数日後、バルファキスは財務相を辞任しました。2015年7月の辞任発表の声明でバルファキスは「国民投票結果発表後間もなく、ユーロ圏財務相会合参加者の一部および各種「パートナー」は、私が……会議へ「参加しない」ことを望んでいると知らされました。合意に達するには、それもひとつの手かもしれないと首相も考えた。そのため私は本日、財務省を去ることにしました」と記しました。バルファキスが、辞任について詳しくかたります。

    dailynews date: 
    2016/4/28(Thu)
    記事番号: 
    4
  • ヤニス・バルファキス: ギリシャへの救済措置はただの見せかけ 実体は独・仏銀行への支払い

    前ギリシャ財務相ヤニス・バルファキスへのインタビューを続けます。オバマ大統領は今週はじめ、ドイツのメルケル首相と会談しましたが、その後米国は、ギリシャへの広範囲な緊縮政策の継続を要求する声に加わりました。ギリシャと国際債権団は、ギリシャへの救済支援条件と、債権者側がどこまで緊縮を要求できるかを巡り再交渉を行っています。ドイツ政府は大多数の「ドイツ国民」がギリシャへの更なる経済支援に反対していると主張していますが、その主張に対するバルファキスの反応と、これまでの救済措置についての彼の主張を聞きます。「救済金はどこにいったのか? あの金はギリシャのためのものではなく、銀行のための金だったのです」とバルファキスは言います。「ギリシャ国民は、ドイツとフランスの銀行のために人類史上最大の借金をしたのです」。このローンの諸条件で「ギリシャの国民所得が3分の1減少することは確実だった。ですから、あの金額を返済するのは不可能なのです」とバルファキスは言います。ギリシャ経済が更に安定するまでは、追加資金の受け取りには反対だとバルファキスは語ります。

    dailynews date: 
    2016/4/28(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 前ギリシャ財務相:IMFの大規模な救済措置は「緊縮政策版ポンジー・スキーム」だ

    米政府はギリシャに対して、広範囲な緊縮財政政策の継続を求める声を後押ししていますが、本日は前ギリシャ財務相ヤニス・バルファキスに話を聞きます。今週始め、ギリシャと国際債権団との交渉は債権者側が求める追加緊縮策を巡り行き詰まりました。国際通貨基金(IMF)は、ギリシャが財政目標を達成できない場合、年金支給額の削減や所得税の免税廃止を要求しています。「年金支給額を削減することは改革ではありません。屠殺業と外科手術を同じとみなしているようなものです」とバルファキスは言います。彼は2015年、反緊縮政策を公約に掲げ与党となった急左派連合党(Syriza)初の財務相となりました。バルファキスは現在、新著And the Weak Suffer What They Must?: Europe’s Crisis and America’s Economic Future(『弱者の受難は避けられないのか? ヨーロッパ危機と、米国経済の将来』)のプロモーションで渡米しています。今年始めバルファキスは、「民主的ヨーロッパ運動2025(DiEM25)」という新たな全欧州レベルの包括的組織を発足しました。

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    2016/4/28(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ノーム・チョムスキー: サンダース支持の若者たちは「米国を変える力を秘めた集団」

    世界的に著名な政治的反体制派で言語学者、著者、教授のノーム・チョムスキーは、4月26日ブルックリン公立図書館で行われたイベントで、バーニー・サンダースの大統領選での戦いについて質問され、次のように答えました。「サンダース議員は急進的で極端だと言われていますが、これはおかしな評価です。なぜなら彼は、ニューディール政策支持の民主党主流派だからです」。また「サンダース氏が主張する政策は、『ニューディール政策を受け入れない者は、米国の政治システムにそぐわない』と発言したアイゼンハワー大統領なら驚きはしなかったでしょう。それが今では急進的と呼ばれるのです」とも言います。チョムスキーは、「(サンダースは)大勢の若者たちの心を動かしました。若者たちは『もう黙認しないぞ』と言っているのです。彼らが今後、組織化され集結する集団となれば、米国を変える可能性がある。今回の選挙では出来なくとも、長期的にはそうできるかもしれないのです」と結びました。

    dailynews date: 
    2016/4/28(Thu)
    記事番号: 
    1

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