デイリーニュース

  • ノーム・チョムスキー:ブラジルのジルマ・ルセフ大統領は「盗賊団に弾劾された」

    ブラジルでは、ジルマ・ルセフ大統領を停職とし裁判にかけようとする議会投票をめぐり、抗議行動が続いています。ノーム・チョムスキーは彼女は「自分自身を裕福にするために盗みを行ったわけではなく、そうした行いをしたことがある盗賊団によって弾劾された第一線の政治家です。これは一種のソフトなクーデターと見なされます」と言います。ル瀬麩に取って代わったブラジル前副大統領のミシェル・テメルは、野党のブラジル民主運動党(PMDB)の党員で、国営石油会社ペトロブラスに関わるブラジルの大規模な汚職スキャンダルに関与しています。彼は、企業寄りの政策実施を期待されている全員が白人男性の内閣を組閣しました。

    dailynews date: 
    2016/5/17(Tue)
    記事番号: 
    3
  • チョムスキー:サウジアラビアは「急進的イスラム過激派の中」で、スンニ派の間に広がっている

    サウジアラビアはシリアとイエメンでの戦闘に資金提供を続けていますが、ノーム・チョムスキーは、同国は「急進的なイスラム過激派の中心」と言います。チョムスキーは、米国の同盟国であるサウジは「イスラム過激派に資金提供し、ジハードがそこから枝分かれするだけでなく、教義についてもモスクや聖職者や学校、そしてクルアン(コーラン)だけを勉強するイスラム神学校にも資金提供し、サウジの影響を受けた巨大なスンニ派の地域全体に広がっているのです」。

    dailynews date: 
    2016/5/17(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ノーム・チョムスキーが語るシリア紛争:武器供給を絶ち、空爆をやめて残虐行為を食い止めるべき

    米国とロシアは5月17日、17カ国による「国際シリア支援グループ」(International Syria Support Group)の会合で共同議長を務めます。この会合の目的は、死者数が50万人近くに達している同国での5年間の紛争を緩和することにあります。オバマ大統領は4月、250人の特殊部隊をシリアに追加派遣することを発表しました。これによってシリアの公式な米軍駐留数は約2倍となります。シリアは、中東で現在起こっている多くの破壊的衝突のひとつにすぎません。2015年、世界中で6000万人という記録的な数の人々が家を追われ難民になりました。こうした衝突の詳細とISISの台頭について、世界的に知られた体制批判家で、言語学者、作家でもあるノーム・チョムスキーに引き続き話を聞きます。「米国によるイラク侵攻は宗派間闘争を誘発した第一の原因であり、かつそれが広がった主な理由でした。今やその闘争は、こうした巨大な怪物へと発展してしまった」と、チョムスキーは言います。彼には100冊以上の著書があり、最新刊はWho Rules the World?(『世界を支配するのは誰か?』)です。チョムスキーは、マサチューセッツ工科大学の名誉教授で、彼は同校で50年以上教鞭をとっています。

    dailynews date: 
    2016/5/17(Tue)
    記事番号: 
    1
  • チョムスキーはサンダース支持 クリントン指名なら激戦州ではトランプに反対票

    世界的に知られた政治的反体制者のノーム・チョムスキーは今年の大統領選で誰に投票するのでしょうか。「予備選ではバーニー・サンダースの方を支持します」とチョムスキーは語ります。「クリントンが指名され、トランプとの二者選択となった時、勝敗を左右する『スイング・ステイト』(激戦州)に私がいたとしたら、トランプに反対するための票を入れます。簡単な計算です。鼻をつまんででも民主党候補に投票するということです。理性的な選択がほかにあるとは思えません」

    dailynews date: 
    2016/5/16(Mon)
    記事番号: 
    4
  • チョムスキー:クリントンがBDS運動を恐れる理由 イスラエルの攻撃を長年にわたって支援する米国に打撃になる

    世界的に知られた政治的反体制者のノーム・チョムスキーが、「ボイコット・投資撤退・制裁」(BDS)運動およびイスラエルに関して民主党大統領候補たちがどういう立場を取っているかを語ります。「ボイコットと制裁は、戦術として適切に用いられるなら非常に有意義だと言えます。そうした例はしばしばあります」とチョムスキーは言います。「ヒラリー・クリントンがこの戦術を恐れる理由は簡単です。夫のビル・クリントン並びにオバマに至るクリントンの後継者たちが取ってきた、イスラエルの暴力と侵略を支援する政策を揺るがしかねないからです」

    dailynews date: 
    2016/5/16(Mon)
    記事番号: 
    3
  • チョムスキーが見るトランプ 気候変動否定は「種の破壊」への道

    世界的に知られた政治的反体制者のノーム・チョムスキーが、共和党大統領候補として指名を確実視されているトランプ候補について、その気候変動否定や軍拡路線に焦点を当てて語ります。「トランプが言っているのは、『地球温暖化の問題をできるだけ危険で切迫したものにしてやろう。種の破壊への道を進もう。俺たちがほかの人々すべてを破壊しているように。軍拡をどんどんエスカレートさせてやろう。同時に富裕層への大型減税によって財源を思いっきり減らしてやろう』ということです」とチョムスキーは語ります。「これを見れば、私たちが人類の歴史において驚くべき瞬間に立ち会っていることがわかります」

    dailynews date: 
    2016/5/16(Mon)
    記事番号: 
    2
  • チョムスキー:気候変動と核拡散は人類史上最大の脅威

    ニューヨーク・タイムズ紙は、オバマ大統領がほとんど知られていない重要な節目を超えたと報じました。ジョージ・W・ブッシュ、フランクリン・D・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーンを上回る、米国史上最も長く戦争を行っている大統領となったのです。オバマ大統領はこれまで、少なくとも7カ国で軍事行動を行ってきました。イラク、アフガニスタン、リビア、シリア、パキスタン、イエメン、ソマリアです。4月には、特殊作戦部隊250人のシリア派兵を宣言し、米国のシリアでの正式な派兵規模を2倍近くに伸ばしました。世界に戦争が広まる中、昨年は、6000万人という記録的な数の人々が家を追われました。専門家は、地球温暖化の影響で難民危機がさらに悪化する可能性もあると警告します。またNASAが先週末に公表したデータによると、2016年はこのまま行くと、過去最高だった2015年を大きく上回り、これまでで最も気温の高い年となる見通しです。また米国やロシア、中国は小型核兵器の軍備競争に進みつつあり、新たな核軍拡がひっそりと始まっていると多くの人が危惧しています。このような複合的危機が、米国の投票者が新大統領を選ぼうとしている年に起きているのです。世界屈指の知識人の一人、ノーム・チョムスキーに話を聞きます。マサチューセッツ工科大学の名誉教授であるチョムスキーは、同大学でこれまで50年以上にわたって教えて来ました。

    dailynews date: 
    2016/5/16(Mon)
    記事番号: 
    1
  • アラバマ州刑務所ストライキ組織者が獄中から語る:これは生きるための闘争だ 

    アラバマ州の囚人による10日間のストライキ後の近況を刑務所の中からお届けします。囚人たちが抗議しているのは超過密で劣悪な生活環境に加え、奴隷制度と「刑事罰を除く」苦役を禁止している(つまり無報酬の囚人による強制労働に合法性を与えている)アメリカ合衆国憲法修正第13条です。「このストライキは、大量投獄に抗議するための手段です。刑務所システムは、経済システムである奴隷制度の延長線上にあると我々は考えています」と、ホルマン矯正施設の独居房から電話を通じてキネティック・ジャスティスが語ります。彼はフリー・アラバマ・ムーブメントの共同設立者で、ストライキを組織した1人です。最初は裁判所や国会議員を通して嘆願をしようとしたが、失敗に終わったと話し、「我々が投獄されているのは、刑務所システムによって生み出される労働力と収益がめあてだと考えています。なので、我々は私たちの労働力を組織し、アラバマ州刑務所システムの改革をもたらす手段と方法として使いしました」と話します。

    dailynews date: 
    2016/5/13(Fri)
    記事番号: 
    3
  • シリア戦火の中 2011年の蜂起の革命的精神を保つため活動する人々

    5年間のシリア紛争で死者数が50万人に達したと報じられる中、現地の人々はどのように戦火を生き延び、組織しているのか、どうやって2011年の革命精神を持ち続けているのかを見ていきます。シリアの草の根運動を研究するシリア人学者ヤッサー・ムニフに、現在のメディア活動家、ジャーナリスト、医療スタッフ、救急隊員などの活動について聞きます。「彼らは自分たちの活動を人道支援や救援活動とは思っていません。革命の根幹だと思っているのです。革命はまだ息づいています。わずかかもしれませんが、もし停戦となれば・・・勢いを取り戻すかもしれません。今は目に見えず、考えもつかないことかもしれませんが」とムニフは話します。ムニフは「シリア革命との世界的な団結の運動」(the Campaign for Global Solidarity with the Syrian Revolution)の共同設立者です。

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    2016/5/13(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ブラジル:ルセフ大統領の職権停止で暫定大統領が全員白人男性の保守内閣を組閣

    ブラジル上院議会は12日、ジルマ・ルセフ大統領に対し、予算不足隠ぺいのため不正会計操作を行った疑いで、職務の一時停止と弾劾手続きの開始を採決しました。これを受け、副大統領のミシェル・テメルが暫定大統領に就任しました。ルセフ大統領は、この動きをクーデターと呼んでいます。テメルは、野党ブラジル民主運動党(PMDB)の党員で、国有石油会社ペトロブラスに関連するブラジルの大規模汚職疑惑に関与していました。テメルは12日、全員白人男性の後継内閣で宣誓を行いました。女性が入閣しない内閣は、1979年以来初めてです。反ルセフ運動におけるアメリカの役割とテメル後継内閣の閣僚の経歴について、『インターセプト』の調査員兼リポーターのアンドリュー・フィッシュマンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/5/13(Fri)
    記事番号: 
    1

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