ブラジルでは、米国の女子体操チームが、2位に1960年以来最大の差をつけて金メダルを獲得し、歴史的な偉業を達成しました。米国女子体操団体の5人は、米国がこれまでに五輪に送り出した中で最も人種的に多様なチームです。シモーン・バイルスとギャビー・ダグラスはアフリカ系アメリカ人です。ニュージャージー州で生まれたローラン・ヘルナンデスはプエルトリコ系、マディソン・コシャンとアリー・レイズマンは白人です。しかし米国には、シモーン・バイルスとギャビー・ダグラス、ローラン・ヘルナンデスよりはるか昔に、非白人として歴史を築いたオリンピック選手たちがいました。今日ご紹介する新作ドキュメンタリーは、ナチスドイツで1936年に行われた五輪大会に参加し、有名な陸上競技選手のジェシー・オーエンスとともに、ジム・クロウ法とアドルフ・ヒトラーに挑戦した17人のアフリカ系アメリカ人がテーマです。いまでは、1936年大会でアフリカ系アメリカ人が達成した偉業といえば、4つの金メダルを獲得したオーエンスの物語だと思われがちですが、18人の物語があったのです。作家でOlympic Pride, American Prejudice(『オリンピックのプライド、アメリカの偏見』)を監督したデボラ・リリー・ドレイパーに話を聞きます。