ノースカロライナ州議会の共和党議員らは、州知事に就任予定の民主党ロイ・クーパーから権限をはく奪しようとする立法クーデターを遂行中と非難されています。クーパーは先月の選挙で現職の共和党知事パット・マクロイを1万票の僅差で破りました。今週、ハリケーン・マシュー被災者の救済を検討する州議会の特別議会で、共和党は数十件の新法案を提出するという前代未聞の動きに出ました。共和党議員は、州知事が任命する州職員の数を削減し、州知事の閣僚人事の全てについて上院の承認を義務化し、ノースカロライナ大学の理事を指名をする州知事の権限をはく奪する法案を押し通そうとしています。州の選挙管理委員会への州知事の管轄権を弱める法案もあります。さらには民主党の州知事の権限の一部をはく奪し、副知事に与える法案もありますが、副知事は偶然にも共和党です。これらの法案はどれも、共和党州知事パット・マクロイが敗北を認めるまでは検討されていませんでした。全米黒人地位向上協会(NAACP)ノースカロライナ州支部長で、Repairers of the Breach(破れを繕う者)という団体の代表ウィリアム・バーバー牧師に話をききます。