デイリーニュース

  • 国境での殺人:十代のメキシコ人にメタンフェタミン溶剤を飲ませ死亡させてしまった 米税関国境警備官

    米税関・国境警備局職員が、サン・ディエゴの国境検問所で、16歳のメキシコ人、クルス・ベラスケスに、ボトルにはいったメサンフェタミン溶液を飲むよう命じている場面が写ったビデオ映像が公表されました。液を飲んだクルスは激しい急性薬物中毒に陥り死亡しました。2013年にクルスは、リンゴ・ジュースだと称する2本のボトルを手にティファナからカリフォルニアへと国境を超えようとしました。ビデオには、液体がメタンフェタミン溶液ではないかと疑う国境警備官たちが、嘘ではない証明として液体を飲んでみせるようクルスに執拗に迫るようすをとらえています。液体を口にしてから数分後に、身体が激しい痙攣を起こし、クルスは「心臓が!」とスペイン語で叫びました。その後まもなく、彼は死亡しました。警備官らは、クルスが液体を何口か飲み過剰な薬物摂取状態となってから、ようやく液体の検査を行いました。警備官らは、一切、懲戒処分を受けませんでした。国境係官たちによる虐待と職権濫用はまん延しており、ベラスケスのケースはその最新の一例に過ぎないとする批判の声があがっています。エミー賞を2度受賞したジャーナリストでドキュメンタリー映画製作者のジョン・カルロス・フレイに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/8/2(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 波紋を呼ぶ訴訟: ロシア疑惑から目をそらそうとセス・リッチ殺害に関する陰謀説をばらまいたホワイトハウスとFoxニュース

    FOXニュースの元コメンテーターが大変な火ダネとなりそうな裁判を起こしました。Foxニュースがコメントをねつ造し、ホワイトハウスと直接結託して、昨年起きたDNC(民主党全国委員会)のスタッフ、セス・リッチ殺人事件とウィキリークスを結びつける陰謀説をでっちあげ、フェイク・ニュースを展開したというのです。DNCで働いていたリッチは、2016年7月に銃撃を受け死亡しました。今年5月、Foxニュースは、「首都ワシントンでの殺人の謎:殺されたDNCスタッフはウィキリークスの情報提供者だったと語る捜査官」という記事を出しました。記事は、DNCの内部メールをウィキリークスに提供した情報源は、ロシア人ではなくリッチだったと報じました。その記事の中でたった一人、発言が引用されたのは、ワシントンDCの元刑事で、Foxのコメンテーターでもあるロッド・ウィーラーでしたが、彼はFoxが彼の発言として偽りのコメントをねつ造したと主張しています。ウィーラーはまた、この記事にはホワイトハウスが直接関与したとも、述べています。独立系ジャーナリストのマーシー・ウィーラーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/8/2(Wed)
    記事番号: 
    2
  • クリストファー・レイ 経歴とビッグビジネスとの近密な関係についての疑問の渦中でFBI長官に承認

    8月1日、米上院は、クリストファー・レイの連邦捜査局(FBI)長官就任を承認しました。しかし、上院議員5人が承認に反対票を投じたのは前例がないことです。これまで、FBI長官指名候補に反対票を投じた上院議員は、一人しかいませんでした。さらに今回、3人の上院議員が、棄権しました。レイの承認に反対票を投じたロン・ワイデン上院議員は、その理由として、政府による監視に関するレイの姿勢を挙げ、次のような声明を出しました。「クリス・レイは公私にわたる発言のなかで、米国政府がバックドアを利用して米国の個人のデバイスに侵入することに異議を唱えず、暗号化にまつわる事実を認めようとしませんでした。これは、自由か安全保障かという問題ではなく、安全保障が強まるか弱まるか、という問題なのです」。アメリカ自由人権協会もまた、レイがジョージ・W・ブッシュ政権下で米国の拷問プログラムに関与したことを批判しています。独立系ジャーナリストのマーシー・ウィラーと経済専門家のジェームズ・ヘンリーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/8/2(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ジル・スタイン トランプの「深刻な危険性」と2015年にモスクワで彼女がプーチン&フリンとディナーを共にした理由

    緑の党の元大統領候補ジル・スタイン博士がトランプ政権の最初の半年を評価し、問題視されている1枚の写真についての質問に応えます。この写真には、2015年にモスクワでの夕食で、トランプの国家安全保障担当の大統領補佐官だったマイケル・フリンと、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と共に同じテーブルに座るスタインが写っています。

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    2017/8/1(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 戦争ではなく交渉を:緑の党のジル・スタインが米国と北朝鮮の高まる緊張に警告

    朝鮮半島において、米国と北朝鮮の間の緊張が再び高まっています。北朝鮮は7月28日、専門家が米国西海岸まで到達可能とする、大陸間弾道ミサイルの発射実験を行いました。北朝鮮は、この実験は同国への制裁を課すことを止めるよう米国に求める警告だったと述べています。この実験を受けて、米国は朝鮮半島上空にB1爆撃機2機を飛ばしたり、アラスカに配備した高高度防衛ミサイル(THAAD)システムの実験をおこなったりしました。米国は、韓国国民の反対にも関わらず、韓国にも似たようなTHAADシステムを配備しています。緑の党の元大統領候補ジル・スタイン医師に話を聞きます。彼女は韓国への平和使節派遣から戻ったばかりです。ジル・スタイン医師は2016年と2012年に、緑の党の大統領候補でした。

    dailynews date: 
    2017/8/1(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 米国がマドゥーロ制裁と政権交代を示唆 番組ではベネズエラ危機解決策について討論

    トランプ政権はベネズエラのニコラス・マドゥーロ大統領に対し制裁を課すと発表しました。ベネズエラでは、同国の憲法を改定する権限を持ちうる新たな制憲議会を選出する問題含みの選挙がおこなわれ、緊張が高まっています。公式集計によると、反対派のボイコットにも関わらず、少なくとも800万人、あるいは有権者の40%が7月30日に投票を行いました。右派野党は、マドゥーロが彼の権力を強化させようとしているとして非難しています。右派野党の2人の有力指導者、レオポルド・ロペスとアントニオ・レデスマは8月1日早朝、治安部隊によって自宅から連行されました。一方、米中央情報局(CIA)長官は、同局がベネズエラの政権交代を後押しする方向で動いていることをほのめかしました。政治学専門家のジョージ・シッカリエロ・マハールと、経済学者のフランシスコ・ロドリゲスの討論をお届けします。

    dailynews date: 
    2017/8/1(Tue)
    記事番号: 
    1
  • トランプは核合意を妨害し イランとの戦争に向けた土台を築いている?

    トランプ政権のホワイトハウスは、イランとの戦争につながりかねないと専門家が警告する道を選び、画期的なイランとの核合意を破棄する準備を整えていると思われます。ニューヨークタイムズ紙の先週の報道によれば、トランプ大統領は、イランが合意内容に違反したと言明するための論拠を見つけ出すようにとの指示を国家安全保障担当官に出しました。トランプ大統領は、イランは核合意を順守しているとしぶしぶ認めてから半月もたたないうちにこの指示を出したことになります。トランプは、先週オハイオ州ヤングズタウンで行った演説でも、イランへの脅しを一層強めています。こうした行動は、イランとの悲惨な軍事対立への土台作りだと批評家は指摘します。全米イラン系米国人協会(National Iranian American Council)の創設者で代表のトリタ・パルシに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/7/31(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「10億ドル級のミス」:民主党は非白人を無視する一方で白人トランプ支持者に取り入ることにも失敗

    民主党が2018年の中間選挙の準備に入るなか、同党は白人浮動票をつなぎとめることを優先し、アフリカ系米国人有権者の共感を得ることを怠るという過ちを犯しているのではとの声が上がっています。民主党指導部は先週バージニア州で集会を開き、「A Better Deal」(よりよい取り引き)という新しいスローガンを明らかにするとともに、昨年11月の大統領選でトランプに奪われた労働者階級の票を取り戻す方針を発表しました。イメージ一新の試みは、今年に入ってから行われた4回の特別議会選挙すべてで共和党に敗れたことを受けて行われたものです。トランプの支持率が36%にまで落ち込んでいるなかでの議会選敗北でした。トランプ大統領の支持率は、就任半年後の大統領としては過去70年で最低となっています。「デモクラシー・イン・カラー」のスティーブ・フィリップスによると、民主党はすでに2018年の中間選挙に7億5千万ドルをつぎこんでいますが、そこには幻滅した有権者とのつながりを取り戻すという民主党の中心課題についての提言はありません。

    dailynews date: 
    2017/7/31(Mon)
    記事番号: 
    2
  • NY市警元刑事:警察の暴力を擁護するトランプ発言は「背信行為」

    ドナルド・トランプ大統領は、7月28日にニューヨークのロングアイランドでおこなった警察官に向けた演説のなかで、警察の暴力を公に擁護したとみられる発言をし、全米の警察署長から批判が集中しています。トランプは演説の中で、ギャング組織の構成員の取り締まりについて、警察官は容疑者に対して過度の力を使う資格があるとの考えを示唆しました。トランプがスピーチを行ったロングアイランドのサフォーク郡では、ギャング組織とのつながりを疑われた在留資格のない未成年者が一斉検挙されており、未確認の容疑で地元警察に拘束されたことが問題となっていました。コミュニティ内のギャングの暴力のイメージは誇張されていると言われますが、トランプの発言はこのイメージをなぞるものです。サフォーク郡警察はトランプの発言を受けて、「私たちは(政府の)一部門として被拘束者の手荒な取り扱いは認めておらず、今後認めることもありません」とツイートしています。国際警察署長協会と警察財団(Police Foundation)、さらにニューヨークやボストン、ニューオーリンズ、ヒューストン、ロサンゼルスなどの都市の警察署長らもトランプの発言を批判しています。

    dailynews date: 
    2017/7/31(Mon)
    記事番号: 
    1
  • トランプが10代の若者を国外強制退去のターゲットに 移民活動家は直接行動で対応

    テキサス州オースティンで、トランプ大統領の不法移民に寛容な「聖域都市」への圧力とDACAプログラム(幼少期に米国に到着した移民への滞在延期措置)の打ち切り計画に対し抗議したとして、4人の在留資格のない移民たちが拘束されました。これは移民関税捜査局(ICE)が、在留資格のない10代の若者たちをギャングとのつながりがあるとしてターゲットにした捜査を実施している最中に起こりました。ICEが「ギャングとのつながりを示す」としている判断基準は、入れ墨をしている若者、ギャングのような服装をしている若者、ギャングが活動していると言われている地域にたむろしている若者などを含みます。どのくらいの移民が不当にギャングのメンバーとしてターゲットとなっているのかについて、テキサス州で拘束された4人の1人カタリーナ・アドルノとギャング暴力防止プログラムを提供する「ホーミー・ウニドス」の創設者であり事務局長のアレックス・サンチェスに話しを聞きます。

    dailynews date: 
    2017/7/28(Fri)
    記事番号: 
    3

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