スペインでは先週、バルセロナの最も有名な大通りランブラス通りで、人でにぎわう歩道にワゴン車が飛びこみ15人が犠牲となりました。現在も警察がこの襲撃事件の捜査を続けています。8月21日、ワゴン車の運転手だったとされるモロッコ出身、22歳の男、ユネス・アブ=ヤクブを警察が射殺。同容疑者は、連続爆弾テロを計画していた12人からなる小組織の一員だったと当局はみています。同組織のメンバー8人は既に死亡し、メンバーだとみなされる4人が拘束されています。先週の事件に、バルセロナ地域の多くの人々はショックを受けています。20日、モロッコ出身者を多数含む、数千人のムスリムがバルセロナで暴力反対のデモを行い、「イスラム教は平和の宗教」そして「(テロ行為に)イスラムの名を語るな」と繰り返し訴えました。オックスフォード大学現代イスラム学のタリク・ラマダン教授に話を聞きます。タイム誌が選ぶ「21世紀最も重要な革新者」の一人です。2004年、タリク・ラマダンはインディアナ州ノートルダム大学での教職への招へいを受諾し、タイム誌の「世界の先端を行く思想家100人」に選ばれました。しかし米国で教職開始を予定していた9日前に、ブッシュ政権が、政府は「テロリズムを支持ないし信奉」する非市民の入国を拒否できるとする米愛国者法(PATRIOT Act)の条項を行使、ビザが取り消されました。