デイリーニュース

  • 石油都市:ハービー後の石油精製所からスーパーファンド地区までのヒューストン汚染ツアー

    テキサス州では、ハリケーン「ハービー」が残した惨状が続いています。少なくとも63人が死亡、4万軒以上の家が失われ、最大で100万の車が破壊されました。一方、この嵐による長期的な環境への影響は、まだ感じられるようになったばかりです。「生物多様性センター」(The Center for Biological Diversity)は、浸水した石油精製所と化学工場が嵐の間に最大で500万ポンド(約2300トン)の汚染物質を大気中に放出したと報告しています。テキサス州クロスビーでは9月1日の夜、浸水したアルケマ社の化学工場で新たな大規模火災が発生しました。その後、9月3日には、制御目的だとして、役所によって残りの6つの化学物質の入った容器に火が点けられました。同社は、敷地内で燃えた化学物質が何だったかについて地元住民に知らせることを拒否し続けています。デモクラシー・ナウ!のエイミー・グッドマン、ルネ・フェルツ、ハニー・マスードは、環境正義運動主導者のブライアン・パラスの案内で、ヒューストンの大工場隣接住宅地域の「汚染ツアー」をおこないました。

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    2017/9/5(Tue)
    記事番号: 
    1
  • シャーロッツビルの集会に参加したファシストの甥と元ネオナチメンバーがレイシストとの対決を語る

    バージニア州シャーロッツビルでの白人至上主義集会で死傷者が出た数日後、注目すべき手紙がノースダコタ州ファーゴの地元の新聞に掲載されました。8月12日の同集会に参加しているところを写真に撮られたピーター・テフトの父、ピアース・テフトが書いた手紙です。ピアース・テフトは手紙で、「息子の信念には家庭で学んだものはひとつとしてありません。私たちが彼のねじ曲がった世界観を受け入れたことは一度もなかったし、これからもないでしょう。(息子は)『我々はファシストだが、言論の自由を認めないわけではない。言いたいことがある奴は何でも言えばいい。我々はただそいつを焼却炉に投げ込むだけだ』と冗談を言ったことがあります。ピーター、きみは私たちの身体も焼却炉に投げ込むことになるだろう。息子よ、憎しみを捨て、すべてを愛し、受け入れなさい」と綴りました。デモクラシー・ナウ!はピーター・テフトの甥であるジェイコブ・スコットに話を聞くことができました。ヘイトや暴力行為からの離脱を支援する「ライフ・アフター・ヘイト」の共同創設者クリスチャン・ピッチョリーニも加わります。ピッチョリーニは1980年代から1990年代にかけて、ネオナチのスキンヘッド暴力団の主要メンバーで極右過激派でした。

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    2017/9/4(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「ヘイト」後の人生 ネオナチから白人至上主義との闘いに転じた組織への助成をトランプ政権が打ち切り

    フォーリンポリシー誌が掲載したFBIおよび国土安全保障省(DHS)に関する報告書は、「2000年から2016年にかけて発生した26件の襲撃事件で起きた殺人事件の49件」が白人至上主義者グループの犯行であり、「米国内の過激派グループの中で最も多く事件を起こしている」と結論づけました。トランプ政権はこうした調査結果に反して、右翼の暴力との戦いを掲げる組織への補助金を削減しました。その一つ、白人ナショナリストやネオナチがヘイトや暴力行為から離脱するのをサポートする「ライフ・アフター・ヘイト」(Life After Hate)は、オバマ政権時に発足したDHSの「暴力的過激主義対策プログラム」( Countering Violent Extremism program)から助成金を受け取る予定でしたが、トランプ政権のキャサリン・ゴルカDHS政策顧問が6月に発表した最終的な助成対象から削除されました。キャサリン・ゴルカはハンガリーの極右組織、ナチ・シンパ組織との関係が疑われるセバスティアン・ゴルカ大統領補佐官の妻です。「ライフ・アフター・ヘイト」の共同創設者で元スキンヘッド・ネオナチ暴力団の一員だったクリスチャン・ピッチョリーニに話を聞きます。

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    2017/9/4(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 南北戦争のジャクソン将軍の子孫 南部連合のモニュメントの撤去を求める

    バージニア州シャーロッツビルで死傷者を出す事態となった白人至上主義者の集会へのトランプ大統領のぬるい反応に怒りが高まる中、南北戦争で南部連合を率いたストーンウォール・ジャクソン将軍の子孫に独占インタビューします。米国には1500に上る南部連合のシンボルが全国の公共空間にあります。しかし現在、多くの記念碑が取り壊されつつあります。像の撤去を求める声は南部連合の指導者の子孫からもあがっています。南部連合の将軍ストーンウォール・ジャクソンの4世代目の子孫に当たる2人に話を聞きます。ジャック・クリスチャンとウォーレン・クリスチャンはバージニア州リッチモンド市長に公開書簡を書き、同市にあるストーンウォール・ジャクソン像の撤去を求めました。二人は書簡の中で、「ストーンウォール像をはじめとする記念碑の撤去は、白人至上主義が数百年をかけて作り上げてきた人種間格差を積極的に是正する大きな取り組みの中でおこなうべきであり、それが正義だと私たちは信じています」と述べています。

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    2017/9/4(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ダコタ・アクセス・パイプラインのオーナー企業 グリーンピース&水を保護する先住民活動家を「エコ・テロリズム」と提訴

    化石燃料業界と人為的要因による気候変動に異議を申し立てる環境活動家への企業弾圧について考えます。ダコタ・アクセス・パイプラインを所有するエナジー・トランスファー・パートナーズ社は、「エコ・テロリズム」を扇動しているとして、グリーンピース・インターナショナルとその他の環境団体を提訴しました。グリーンピースUSA事務局長アニー・レナードと「オナー・ジ・アース」(Honor the Earth)全国キャンペーン責任者タラ・ホウスカに話を聞きます。彼女はカウチチング先住民地区(カナダ)のオジブワ族出身です。

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    2017/9/1(Fri)
    記事番号: 
    3
  • アルケマ化学工場の爆発 安全規制の見送りを進めたのはテキサス州の共和党員だった

    ハリケーン「ハービー」で洪水に見舞われた後、先月31日に2回の爆発を起こしたテキサス州クロスビーのアルケマ社の化学工場は、さらに6回にわたる爆破を起こした可能性があります。新しい調査が明らかにしたところによると、同社は連邦政府の監督機関に圧力をかけて、化学工場の安全手順の改善を目的とした新規制を遅らせることに成功していました。また化学業界から10万ドルを超す選挙資金を寄付されたケン・パクストン州司法長官が、工場の新たな安全規制に強く反対していたことも調査で明らかになりました。インターナショナル・ビジネス・タイムズの調査編集主任を務めるデイビッド・シロタに話を聞きます。記事は"Texas Republicans Helped Chemical Plant That Exploded Lobby Against Safety Rules"(『テキサス州共和党員は化学企業の安全規則に反対するロビイストの増加を助けた』)です。「パブリック・シチズン」のオルガナイザーでヒューストン在住のステファニー・トーマス、およびヒューストン・クロニクル紙のデータ分析記者で化学産業における規制失敗について一連の調査報道「化学崩壊」を発表したマット・デンプシーにも聞きます。

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    2017/9/1(Fri)
    記事番号: 
    2
  • テキサス州の化学工場が爆発 噴煙に含まれる化学物質が何かを地元住民は知るべきか

    上陸時の勢力が「カテゴリー4」だったハリケーン「ハービー」は、ルイジアナ州からミシシッピ州にかけて勢力を弱め、熱帯低気圧になりました。テキサス州によると、このハリケーンにより少なくとも44人が死亡、10万戸近い家屋が洪水により損壊しました。こうしたなか、ヒューストン北東約25マイルのクロスビーにある化学工場が先月31日、2度にわたる爆発を起こしました。この工場は揮発性の高い有機過酸化物の製造工場で、少なくとも郡保安官代理10人が工場から出た煙を吸って病院に搬送されました。冷却システムの主電源と非常用電源がともに失われたため、当局はすでに工場から半径1.5マイル内の住民を避難させていました。ハリス郡保安官のエド・ゴンザレスは早朝の記者会見で、工場で起きたのは爆発ではなく「破裂」であり、噴煙は破裂に伴うものだと主張しました。しかしブロック・ロング連邦緊急事態管理庁(FEMA)長官は、工場から排出された化学プルームは「非常に危険なもの」と述べています。ヒューストン・クロニクル紙のマット・デンプシー記者に話を聞きます。デンプシーは工場内の貯蔵物について化学企業アルケマ社に質問し、化学産業における規制失敗に関して一連の調査報道「化学崩壊」を発表しています。

    dailynews date: 
    2017/9/1(Fri)
    記事番号: 
    1
  • バージニア州で白人至上主義者から激しい暴行を受けたディアンドレ・ハリス 逮捕者がまだ2人なのはなぜ?

    バージニア州シャーロッツビルでの白人至上主義者による集会で、若いアフリカ系米国人男性が激しい暴行を受けた事件で、新たな容疑者がジョージア州で逮捕されました。アレックス・マイケル・ラモス(33)は、「右派団結(Unite the Right)」集会中に人種差別反対運動家ディアンドレ・ハリスを襲撃した傷害の容疑をかけられています。今週はじめ、オハイオ警察は18歳の白人至上主義者ダニエル・ボールデンも同暴行事件で訴追しています。警察はハリスに暴行を加えた容疑者の捜査開始と逮捕に手間取ったとして批判されました。写真や動画には、少なくとも6人の白人至上主義者がハリスを殴打し、蹴り、太いメタル製の棒で殴っている様子が映されています。ヒップホップ・アーティストで地元高校の特別支援教育補助教師を務めるハリスは後に、フォトジャーナリストのザック・ロバーツが撮影したビデオの中でこの暴行事件について語りました。また、ロバーツが撮影した写真は犯人の特定にも使用されました。ロバーツと、ハリスの弁護を務める公民権弁護士リー・メリットに話を聞きます。

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    2017/8/31(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ジョージ・モンビオ:気候変動や持続を不可能とする資本主義システムについて黙っているわけにはいかない

    ヒューストンがハリケーン・ハービーの災害処理に追われる中、メディアは今回の記録破りの嵐に人災の要素があることを語ろうとしません。メディアの沈黙を検証します。イギリス人ジャーナリストで作家のジョージ・モンビオは、2016年が観測史上最も暑い年だったにも関わらず、大手テレビネットワークの夜のニュースおよび日曜日のニュース番組での報道は、年間を通して合計僅か50分にとどまったと記しています。「われわれにとって最大の危機であり、我々の生存を左右する問題が人々の頭から消し去られています」とモンビオは書いています。沈黙が最も徹底しているのは、世界の中でも住民が気候変動関連災害の被害を一番うけやすい地域に関する出来事で、最近でいえばニジェールから南アジアまで、世界各地で壊滅的な洪水が起きました。7月にはバングラデシュ、ネパール、インドで1200人以上が洪水により命を落としました。今年のモンスーン・シーズンには、南アジアの広範囲な地域が集中豪雨により浸水し、家屋や学校、病院数万軒が破壊されました。また、西アフリカのニジェールの首都ニアメーでは、数日間、豪雨が続き、数千人に避難命令が出されています。ガーディアン紙のコラムニスト、モンビオに話を聞きます。

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    2017/8/31(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 石油精製所に囲まれたテキサス州ポートアーサー ハリケーン・ハービーの洪水被害につづき 新たな環境汚染危機に直面

    上陸から6日を経たハリケーン・ハービーが、テキサス州とルイジアナ州の一部で引き起こした空前の大惨事はいまも続いています。死者は少なくとも38人に達しましたが、歴史的な洪水が引くとともにその数は更に増加すると当局は見ています。8月31日早朝には、ヒューストン北東30マイルに位置する化学プラントで2度爆発が起り、濃い黒煙がのぼりました。ハリス郡警察当局は、煙を吸った警察官一人が病院に運ばれた他、9人が自主的に病院に向かったと発表しています。現在、ハービーは熱帯低気圧に変わり内陸部に移動しましたが、テキサスの多くの地域はいまも冠水したままか、洪水警戒状態にあります。31日、ヒューストン東100マイルに位置するポートアーサーは完全に水没しました。世界の天気予報を提供する「アキュウエザー(AccuWeather)」は、ハービーの経済的被害総額は、ハリケーン・カトリーナとサンディの被害合計を上回る、1900億ドルを越える可能性があるとしています。4万件の家屋および、車50万台が破壊された可能性があります。赤十字によれば、テキサスでは3万2000人以上が避難所に避難しています。ポートアーサーの環境正義団体「CIDA(Community In-Power and Development Association)」創設者のヒルトン・ケリーに話しを聞きます。

    dailynews date: 
    2017/8/31(Thu)
    記事番号: 
    1

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