デイリーニュース

  • 赤十字は、ヒューストンを救わない。コミュニティ救援活動を開始したテキサス住民

    ハリケーン「ハービー」で、12年前の8月29日にニューオーリンズを襲ったハリケーン・カトリーナが比較の対象とされています。壊滅的だったカトリーナは、1800人の死者を出し、100万人以上が避難を余儀なくされました。いずれのハリケーンでも政府、および赤十字などの主要救援機関は、大災害への対応が不適切だったとして広く非難を浴びました。しかしその代わりに、地元住民たちが自主的にたちあがり、「コモン・グラウンド・コレクティブ」(Common Ground Collective)のような、救援と再建そして互助活動に取り組む組織を立ち上げました。赤十字の失敗と地元住民による救援の市民活動について、ハリケーン・カトリーナ後のニューオーリンズで「コモン・グラウンド・コレクティブ」の設立を助けた作家でアナキストのスコット・クロウと、AP通信の前ハイチ特派員で、デューク大学「メディアとジャーナリズム・イニシアチブ」所長のジョナサン・カッツに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/8/30(Wed)
    記事番号: 
    5
  • 元NASA の科学者ジェームズ・ハンセン:気候変動と強力化するハリケーンとの明らかな関連

    ジェームズ・ハンセン博士は、「気候変動への気づきの父」と呼ばれています。1988年ハンセンは、米国議会での証言で、地球温暖化の危機について初めて警告した人物です。当時、彼はNASA(米国航空宇宙局 )主席気候学者でゴダード宇宙科学研究所ディレクターでした。世界に名だたる気候学者ジェームス・ハンセンに、暴走するハリケーン「ハービー」の登場に気候変動がどのような役割を果たしたかを尋ねます。

    dailynews date: 
    2017/8/30(Wed)
    記事番号: 
    4
  • ナオミ・クライン:ヒューストンを報道するメディアへメッセージ:今こそ、気候変動について語るべき時

    8月29日、世界気象機関が、ハリケーン「ハービー」による壊滅的被害は気候変動と繋がっている、と発表しました。すでに史上最多の降雨量を記録したこの破壊的な暴風雨は、今後数日にわたって、ルイジアナ州とテキサス州ではさらに降雨をもたらすと予想されています。にもかかわらず、メディアは、この記録破りの嵐を、気候変動と関連してとらえることを避けています。メディアの災害報道を、This Changes Everything: Capitalism vs. the Climate (『これがすべてを変える:資本主義と気候の対決』)はじめ、何冊ものベステセラーをもつ作家、ナオミ・クラインと共に検証します。

    dailynews date: 
    2017/8/30(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 浸水が進むなかテキサス州で囚人が避難するなか ヒューストンでは氾濫した沼沢地に近接した拘置所に囚人をとめおき

    ハリケーン「ハービー」により、テキサス州では少なくとも5つの刑務所が6,000人近くの収容者を避難させました。が、そんな中で29日、ハリス郡保安官事務所は、ヒューストン中心地域の、増水したバッファロー・バイユーに近接する拘置所の避難はおこなっていないとツイートしました。一方、現地警察当局は、9月1日に「反聖域都市(Anti-Sanctuary)法」[在留許可のない移民を取り締まる連邦法を執行しないなど、地方自治体が寛容な対応を行うことを禁止する州法]が発効するにも関わらず、在留許可のない移民も恐れずに助けを求めるよう促しています。刑事裁判担当通信員のルネ・フェルツに最新情報を尋ねます。

    dailynews date: 
    2017/8/30(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ヒューストンで石油化学産業が有毒汚染物質を大気中に排出 環境危機が進行中

    ハリケーン「ハービー」がもたらした被害はいまも続き、テキサス州とルイジアナ州では、これまでに少なくとも30人の死亡し17,000人以上の人々が避難所に身を寄せています。米国で史上最多の降雨量が記録される中、数十万人が避難命令を受けました。テキサスでは、ヒューストンが位置するハリス郡の3分の1が、現在、冠水しています。ヒューストンでは、0時から午前5時までの夜間外出禁止令が出ています。エクソンモービル社によると、少なくとも同社の2つの石油精製所が被害を受け、数千ポンドという大量の化学物質が、大気中に放出されました。テキサス州クロスビーの住民は、「ハービー」による損害で化学工場が爆発する危惧があるため、避難中です。シエラクラブの「汚れた燃料を超えて(Beyond Dirty Fuels)」キャンペーンとテキサス環境正義提言サービス(t.e.j.a.s)で活動するブライアン・パラスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/8/30(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「ハービー」直前 トランプ政権が新規インフラへの気候変動対応規制を撤廃

    トランプ大統領は2週間前の8月15日、オバマ時代の規制を撤廃する大統領令に署名しましたが、そのことはあまり注目されていません。この規制は、病院など連邦のインフラ建設計画に、増大する洪水など気候変動の影響への科学的予測を考慮することを求めるものでした。批評家たちは、今回の撤廃は、ハリケーンや、「ハービー」「サンディ」「カトリーナ」などの巨大暴風雨によって生じる損害に米国のインフラをさらすことで、より多くの人々の生死に関わることになるだろうと言います。オバマの大統領令は、珍しく保守派と進歩派の双方の団体から称賛された気候変動政策でした。トランプはこの撤廃を、いまや悪評判の定着したトランプタワーのロビーでの記者会見の最中に発表しましたが、トランプによるバージニア州シャーロッツビルでの暴力的な集会の背後にいる白人至上主義抗議者を擁護する発言のせいで、すっかり影が薄くなってしまいました。ネイション誌の政治記者ジョン・ニコラスに話を聞きます。彼の新刊Horsemen of the Trumpocalypse: A Field Guide to the Most Dangerous People in America(『トランプ黙示録の騎士:米国で最も危険な人物たちの観察図鑑』)は8月29日に発売されます。

    dailynews date: 
    2017/8/29(Tue)
    記事番号: 
    5
  • 南アジアの一部を覆った気候変動と関係のある「壊滅的な」洪水で1200人が死亡

    バングラデシュ、ネパール、インドでの洪水で、8月一ヶ月で1200人以上が死亡しました。2017年のモンスーン・シーズンは南アジアの広い地域に浸水する集中豪雨をもたらし、何万もの家や学校、病院を破壊し、最大で4000万人に影響を与えました。複数の救援組織は、これはここ数年で最悪の局地的人道的危機の1つで、数百万人が深刻な食糧不足と、汚染された洪水による病気に直面していると警告しています。南ネパールの洪水の被害者たちは、すべてを失ったと話してます。「窮乏との戦い」(War on Want)の代表であるアサド・レーマンに話を聞きます。彼は10年以上にわたって気候変動問題に取り組んできました。

    dailynews date: 
    2017/8/29(Tue)
    記事番号: 
    4
  • ヒューストンの移民たちが直面する3つの危険:洪水、人種差別的なテキサスの法律SB4、DACAを失う可能性

    ハリーケーン「ハービー」の影響が広がっていくなか、ヒューストンに滞在する約60万の書類を持たない移民を脅かす市民生活の危機が起きるかもしれません。トランプ大統領は早ければ8月29日にも、ヒューストンに住む約8万5000人と全米の約80万人に法的身分を付与している「幼少期に米国に到着した移民への国外退去一時延期措置」(Deferred Action for Childhood Arrivals program:DACA)を終わらせると発表する可能性があります。このステータスなしでは、多くの住人たちは働くことができず、被災後、生活を立て直すこともできなくなります。移民にとっての問題をさらにややこしくしているのは、9月1日以降、テキサス州が「聖域都市」を公式に非合法化し、警察署長や市の役人たちに対し、彼らが移民たちを強制送還する手助けをしないなら刑事制裁や罰金を科すと脅していることです。「上院法案4」(SB 4)として知られるこの法律に対する異議が法廷で争われていますが、連邦判事は施行の可否についての判決をまだ下していません。これにより、多くの移民たちが洪水の最中、拘束や強制送還を恐れて助けを求めに出てこないかもしれないという懸念が起こっています。

    dailynews date: 
    2017/8/29(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ハリケーン「ハービー」:誰が気候変動の割を食うかは郵便番号と人種で決まる 

    ハリケーン「ハービー」が、12以上の石油精製所の拠点であるヒューストン地域の環境にもたらす影響への懸念は増す一方です。環境団体「ヒューストン大気同盟」(Air Alliance Houston)は、複数の石油化学工場が閉鎖されることで100万ポンド(約45万キログラム)以上の汚染物質が大気中に放出されるだろうと警告しています。ヒューストンの工場地帯の住民は、周辺の多くの工場から化学薬品のような耐え難い臭いがしてくると報告しています。取り残された住民は「これらの化学物質によって文字通りガス攻撃を受けている」と、環境正義団体「t.e.j.a.s」の活動家ブライアン・パラスは言います。ヒューストンのこうした工場に最も近い住民は、圧倒的に低所得者とマイノリティーです。「環境正義の父」として知られるロバート・ブラード博士に話を聞きます。彼は現在テキサス・サザン大学の特別教授です。ブラード博士はヒューストンの自宅からの出演ですが、ブラゾス川の増水のために彼自身も番組が終わったあと昼前には避難しなくてはなりません。

    dailynews date: 
    2017/8/29(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ロバート・ブラード博士 ヒューストンの「無制限資本主義」がハービーを「起こるべくして起こった大惨事」にした

    ハリケーン「ハービー」による大量の降雨で、ヒューストンをはじめ、テキサス州とルイジアナ州の各地が洪水の被害にあい、死者数が増え続けています。ヒューストン警察と沿岸警備隊は6000人以上を自宅から救助しましたが、多くの人々が今も取り残されています。気象学者たちは、今後数日間で同地域にさらに約30センチの降雨があると予測しています。国立ハリケーンセンターは現在、ハービーを観測史上最大の暴風雨と呼んでいますが、科学者たちは何年も前から気候変動はハービーのような大規模な嵐をもたらす可能性があると予測していました。「環境正義の父」として知られるロバート・ブラード博士に話を聞きます。彼は現在テキサス・サザン大学の特別教授です。ブラード博士はヒューストンの自宅からの出演ですが、ブラゾス川の増水のために彼自身も番組が終わったあと昼前には避難しなくてはなりません。

    dailynews date: 
    2017/8/29(Tue)
    記事番号: 
    1

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