ホワイトハウスは25日、長年のトランプ支持者でアリゾナ州マリコパ郡元保安官のジョー・アルパイオに恩赦を与えることを発表しました。アルパイオはラティーノ住民を標的とした取り締まりで物議をかもした法執行官です。彼は自分が建設した屋外収容所を「強制収容所」と自慢したこともあります。アルパイオは1992年に初めて保安官に選出された後、長年にわたる公民権侵害の申し立てと腐敗の指摘の末、昨年11月に落選しました。連邦裁判所は7月、移民のステータスに対する憶測のみに基づいて拘束することを禁じた裁判所の命令に従わなかったとして、アルパイオに法廷侮辱罪で有罪判決を下しました。量刑の言い渡しは10月5日に予定されていて、禁固6カ月の実刑になる可能性がありました。恩赦は通常、重罪の嫌疑がかけられている者に与えられますが、アルパイオが有罪となったのは軽罪で、恩赦の申請も提出されていませんでした。ホワイトハウスは、アルパイオの「長年にわたる国への奉仕は賞賛に値する」との2段落の声明を出しました。フェニックスに拠点を置く移民権利擁護団体「プエンテ」は、アルパイオへの恩赦は「白人至上主義者の計画を進めるためなら法律を破ってもいい」という明確なメッセージだと指摘します。アリゾナ州最大の新聞「アリゾナ・リパブリック」の編集委員でコラムニストのリンダ・バルデスに話を聞きます。