デイリーニュース

  • 「同時多発テロ事件がついに法廷に?」:アンドリュー・コウバーンが語る サウジアラビアの関与を示す新証拠

    米国は今年9.11同時多発テロ事件から16回目の記念日を迎えましたが、あのテロ攻撃におけるサウジアラビアの役割をめぐっては、いまだに疑念が渦巻いています。9.11の攻撃を行ったのは19人のハイジャック犯たちでしたが、そのうち15人はサウジアラビア人でした。16年後の今も、9.11被害者の家族と生存者たちは、サウジアラビアを法廷にとの取組みを続けています。ニューヨーク・ポスト紙の報道によれば、ワシントンDCにあるサウジアラビア大使館が、テロ攻撃の2年前に9.11の予行演習に資金を提供していたとの新証拠が、今週法廷に提出されました。被害者家族の弁護士たちは、新証拠は「サウジアラビア政府による財政的および実行上の支援のパターン」を提供していると主張しています。最新記事 "Crime and Punishment: Will the 9/11 case finally go to trial?"「罪と罰:9.11同時多発テロ事件、ついに裁判となるか?」を書いたアンドリュー・コウバーンに話を聞きます。

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    2017/9/13(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「投票するための身元チェック?」議論を巻き起こすトランプ大統領の「選挙委員会」の2回目の会合

    ドナルド・トランプ大統領が立ち上げた「選挙不正調査委員会」 (Election Integrity Commission) と呼ばれる委員会の第2回の会合が、12日ニューハンプシャー州マンチェスターで開かれました。この会議は同委員会自体が一連の訴訟に直面し、副委員長であるカンザス州務長官クリス・コバックの辞任を求める声が高まるなかで行われました。トランプ大統領は2016年の大統領選で不正投票が行われたいう自身の主張を調査するためにこの委員会を招集しました。しかし投票権擁護の活動家の多くは、この委員会が全国的な投票権抑圧の下地作りを目指しているのではないかと懸念しています。問題の12日の会合での証人リストは100%白人男性から成り、その中には投票者がまず身元調査に合格するという提案をしている、極右で銃所持支持活動家、ジョン・ロット・ジュニアも含まれます。マザー・ジョーンズ誌の上級記者、アリ・バーマンに話を聞きます。彼の最新記事のタイトルは、"Lawsuits, Falsehoods, and a Lot of White Men: Trump’s Election Commission Meets Amid Growing Controversy"(「訴訟、ねつ造と多くの白人男性たち:議論が高まるなかで開かれたトランプの選挙委員会」)です。

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    2017/9/13(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「米国にとって歴史的な瞬間」:サンダース上院議員 15人の共同スポンサーを得て「メディケア・フォー・オール」法案を開示

    バーモント州選出の上院議員バーニー・サンダースは今日、高齢者向け医療保険制度である「メディケア」の対象範囲を全米国市民に拡大することを目指す国民皆保険制度の法案を発表します。サンダースは13日のニューヨーク・タイムズ紙論説欄に、次のように書いています。「これは米国にとって歴史的な瞬間だ。我が国は他の先進国と同様、米国民全員に人権の一つとして包括的な医療保険を保証するのか?それとも、とてつもなく高額で、無駄が多く、官僚的で、大手の保険企業や製薬会社、ウォール街、医療機器業者の利益を最大限にする現状のシステムを維持するのか?」 すでに15人の上院議員がこの法案に共同スポンサーとして名を連ねています。この「メディケア・フォー・オール」法案は、議会の多数派である共和党が「オバマケア」と呼ばれる医療費負担適正化法の廃止と差し替え法案を成立させることにことごとく失敗した後に発表されました。共和党議員たちの法案は、障がい問題の活動家やヘルスケアの専門家が率いる草の根運動から強い反発を受けました。「全国看護師連合」(National Nurses United) と「カリフォルニア州看護師協会」(California Nurses Association)の政策理事であるマイケル・ライティに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/9/13(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 特別報告:分散型相互援助ネットワークはいかにヒューストンの「ハービー」からの復興を助けているか

    ハリケーン「ハービー」から2週間後のテキサス州ヒューストンについてのニュースで本日の放送を締めくくります。歴史的な洪水に見舞われた住民たちは、役人たちが途方にくれている一方で、立ち往生している数千人の人々を救助しようとお互いに連携し合いました。相互援助のボランティア精神は、嵐の後の今も続いています。浸水した家を掃除したり、すべてを失った数千人の人々に食べ物を与えたり、必要とされるカウンセリングを提供したりするために、いかに多くのヒューストン市民が分散型のネットワークを構築しているかについて、ルネ・フェルツからの報告を放送します。

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    2017/9/12(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 沈黙の嵐:メディアはハリケーンと気候変動の関係をほとんど無視していることが調査で発覚

    「沈黙の嵐」。これは、メディアによる徹底的なハリケーン報道のなかで気候変動についての議論が欠如していたことを指摘する、監視団体「パブリック・シチズン」(Public Citizen)による新報告書のタイトルです。すべてのテレビ局網がハリケーン「ハービー」の勢力と「異常気象」であることについてコメントしながらも、より温かい海洋温度とより強い風の関連、より温かい大気が雨の量を増やしていること、海水面の上昇が高潮の悪化を招いていることについて説明した局はなかったと言っていいでしょう。この報告書は、ハリケーン「ハービー」についての18のメディアの報道について検証しました。その中には、10紙の主要新聞と3誌の週刊ニュース誌、そしてABC、CBS、NBC、CNNとフォックス・ニュースの全米放送番組が含まれ、ハリケーン「ハービー」についての8日間分の報道が検証されました。同報告書は、「多くのメディアは[気候変動]問題についてほとん議論しない、またはその重要な側面について報道しなかった。3つの主要放送局のうちの2つABCとNBCは、ハリケーン「ハービー」を報道する文脈の中で気候変動については全く触れなかった」と結論付けています。パブリック・シチズンの気候プログラムの責任者であるデビッド・アーカッシュから話を聞きます。

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    2017/9/12(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 財政カット、ダイベストメントと「イルマ」:フアン・ゴンザレスが語るプエルトリコで30万人が停電している理由

    米連邦緊急事態管理庁(FEMA)のブロック・ロング長官は9月12日、ハリケーン「イルマ」によって生じた被害を直接見るためにプエルトリコと米領バージン諸島を訪問します。プエルトリコでは、ハリケーンの直撃はなかったという事実にも関わらず、30万人が停電したままです。担当当局は、プエルトリコの経済危機の影響もあり、島の一部では最大6カ月間停電する可能性もあると警告しています。米国によって強要された財政カットとダイベストメント(投資撤退)が「イルマ」のあとの電力危機の一因となっている理由について、フアン・ゴンザレスに聞きます。

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    2017/9/12(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「イルマ」を踏まえて キューバ人がハリケーンで死亡する確率が米国人より15倍低い理由

    ハリケーン「イルマ」によって、カリブ諸島で最も甚大な被害を受けた国のひとつは、10人が死亡したキューバでした。「イルマ」はカテゴリー5の勢力で、キューバの北岸を直撃しました。これは、ハリケーン「デニス」で16人が死亡した2005年以来、キューバで最悪のハリケーンでした。キューバは長い間、ハリケーンへの防災と復興において世界的リーダーと見なされてきました。「国際政策センター」(Center for International Policy)によると、米国でハリケーンによって人が死亡する危険性はキューバの15倍だといいます。一方、キューバはすでに、750人以上の医療従事者たちをアンティグア、バーブーダ、セントキッツ、ネイビス、セントルシア、バハマ、ドミニカ、ハイチに派遣しました。国際政策センターのキューバ計画の代表であるエリザベス・ニューハウスに、さらに詳しく話を聞きます。彼女は、キューバの防災準備を視察するために、米国からキューバへ多くの派遣団を連れて行っています。

    dailynews date: 
    2017/9/12(Tue)
    記事番号: 
    1
  • メキシコ地震の死者は90人以上に オアハカ住民が水と食糧を求める

    メキシコでは、9月7日に発生したマグニチュード8.2の壊滅的な地震の死者が90人にのぼっています。救助チームは現在もオアハカやチアパスなど南部州の各地で、がれきの中の捜索を続けています。ジャーナリストのアンダルシア・クノールは先週末、地震で最も大きな被害を受けたオアハカ州フチタンで生存者に話を聞きました。

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    2017/9/11(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 数年来の自然災害とコレラ流行から復旧中のハイチの農地をハリケーン「イルマ」が破壊

    ハリケーン「イルマ」による死者はカリブ海地域で少なくとも27人に達しました。救助隊は最大被害区域に到着しており、死者はさらに増えると予想されています。バーブーダ島やセント・マーチン島などカリブ諸島では全壊に近い被害が出ました。キューバでもハバナやその他の都市が大規模な洪水に見舞われましたが、死者は報告されていません。起業家のリチャード・ブランソンはカリブ海地域に向けた「災害復旧マーシャル・プラン」を呼びかけています。キューバはすでに、アンティグアやバーブーダ、セントキッツ、ネイビス、セントルシア、バハマ諸島、ドミニカ、ハイチに750人以上の医療従事者を派遣しました。ハイチは「イルマ」の直撃は免れましたが、いまもなお2010年の大地震と昨年のハリケーン「マシュー」の復旧作業が続いており、「イルマ」でも深刻な被害を受けました。10万人以上のハイチ人が自宅を離れ、北部の農地では作物が破壊されました。ハイチ紙『アイチ・リベルテ』の編集者であるキム・アイブスをニューヨークのスタジオに迎えて話を聞きます。

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    2017/9/11(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 気候変動で世界の寄生虫の3分の1に絶滅のおそれ 影響は甚大と米科学者

    かつてない規模の洪水とハリケーンへの対応に追われる米国で、気候変動が生態系に欠かせない寄生生物の大量絶滅をひきおこし、現在進行中とみられる地球史上6回目の大量絶滅を早めるおそれがあるとする新たな研究が発表されました。科学誌『サイエンス・アドバンシズ』に掲載された研究は、2070年までに地球上の寄生生物の約3分の1が人為的活動によって絶滅する可能性があると警告しています。シラミやノミ、蠕虫(ぜんちゅう)類の絶滅は環境に深刻な影響を与え、新たな寄生生物が人間など動物の体内に侵入、甚大な健康被害を起こす可能性もあります。報告書"Parasite biodiversity faces extinction and redistribution in a changing climate"(「気候変動により絶滅と再分布を迫られる寄生生物の多様性」)の主要著者であるコリン・カールソンに話を聞きます。カールソンは、カリフォルニア大学バークレー校の「環境科学・政策・管理」分野の博士号候補者です。ウェブサイト「ビジネス・インサイダー」は2011年、「人類史上最も聡明な16人の子ども」と題した特集で、モーツァルトとピカソとともにカールソンを取り上げました。カールソンは当時、15歳でした。現在は21歳です。

    dailynews date: 
    2017/9/11(Mon)
    記事番号: 
    2

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