今年のアメリカの中間選挙は、6日、テキサス州で行われた民主党・共和党両党の予備選挙で公式な幕開けとなりました。民主党は上下両院での過半数奪回にテキサス州が大きな役割を果たすことを期待しています。多くの人々が「女性の年」と呼ぶ今年、50人もの女性が予備選に立候補し、記録的な人数となりました。6日、下院議員ベト・オルークが民主党予備選で上院議員候補の指名を獲得し、共和党予備選で楽勝した現職上院議員テッド・クルーズと選挙戦をたたかいます。下院では、民主党は25年ぶりにテキサス州内の全ての選挙区で候補者を擁立しています。最も注目を集めた民主党のたたかいのひとつでは、民主党進歩派のローラ・モーザーが2位になり、民主党のリジー・パニル・フレッチャーとの決選投票に臨むことになりました。弁護士のフレッチャーはテキサス州の労働組合を標的とする法律事務所で働いていたことで批判されています。2人の戦いは、民主党内の内紛の一環をなすと見られています。モーザーは、バーニー・サンダースの大統領選挙出馬を機に発展した政治団体「私たちの革命」(Our Revolution)の支持を受けています。フレッチャーは民主党本部に支持されています。今年2月、民主党議会選挙対策員会は、モーザーが民主党員であるにもかかわらず直接攻撃するという異例の動きをみせました。