デイリーニュース

  • 全米で刑務所ストライキ開始 17州の囚人たちが獄中の「奴隷労働」の終焉を要求

    全米の囚人たちは8月21日、生活環境の改善、情報・物資へのアクセスの増大、「現代の奴隷制の停止」を求める全国的なストライキを始める予定です。少なくとも17州の囚人たちが8月21日からアッティカ刑務所暴動の47周年である9月9日まで、組織的な座り込み、ハンガーストライキ、作業放棄、食堂ボイコットを行うつもりです。全米のストライキを組織することを助けている囚人たちのネットワーク「ジェイルハウス・ローヤーズ・スピーク」(Jailhouse Lawyers Speak)の代理として囚人ストライキのまとめ役をしているアマニ・サワニに、さらに詳しく話を聞きます。世界産業労働者組合(IWW)の「収監労働者組織委員会」(Incarcerated Workers Organizing Committee)のメンバーで、刑務所ストライキで囚人の連携を手助けしている元囚人のコール・ド―シ―にも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/8/21(Tue)
    記事番号: 
    2
  • シスター・シモン・キャンベル カトリックの性的虐待は「君主制」と権力からの女性の排除が原因

    ローマ法王はローマカトリック教会史上初めて、聖職者による性的虐待の問題について12億人のカトリック信者全員に向けて書簡を出しました。フランシス法王は、この容赦ない2000語の書簡の中で「我々は子供たちを大事にせず、彼らを見捨ててきた」と記しました。ペンシルバニア州では8月第3週、300人以上のカトリック神父が70年以上にわたり、1000人の子供に性的虐待をし、その数は数千人以上の可能性もあり、教会の指導層がこうした虐待を隠蔽していた様子を大陪審の報告書が明らかにしました。1000人以上のカトリックの神学者や教育者、教区民たちがカトリック司教全員の辞任を求めています。「バスに乗る修道女たち」(Nuns on the Bus)運動をまとめているカトリックの社会正義擁護団体である「ネットワーク」(NETWORK)の代表シスター・シモン・キャンベルに話を聞きます。彼女は、A Nun on the Bus: How All of Us Can Create Hope, Change, and Community(『バスに乗る修道女:私たちすべてが希望と変化とコミュニティを創造できる過程』)の著者です。

    dailynews date: 
    2018/8/21(Tue)
    記事番号: 
    1
  • デビッド・マクレイノルズが88歳で死去 ゲイの社会主義者・平和主義者で大統領選に2度出馬

    長年にわたる平和主義者で社会主義者のデビッド・マクレイノルズが17日、88歳で亡くなりました。マクレイノルズは、歴史学者ハワード・ジンをはじめとする多くの人々に「反戦運動の英雄」として知られ、1960年から1999年まで「戦争抵抗者連盟」(War Resisters League)のメンバーを務めました。「戦争抵抗者連盟」では「カウンター・リクルートメント」(新兵募集阻止)に焦点を当てた活動を展開し、早くから徴兵カードを燃やす運動の組織化を助けました。マクレイノルズはさらにベトナム戦争に反対する大規模なデモや核軍縮のためのキャンペーンで重要な役割も果たしました。1980年と2000年にはゲイであることを公表したうえで大統領選に立候補しました。マクレイノルズの親友の2人に話を聞きます。エド・ヒーデマンは戦争抵抗者連盟で、何十年にもわたってマクレイノルズとともに働きました。ジェレミー・スケイヒルは調査報道ジャーナリストで、調査報道サイト「インターセプト」の共同創設者です。

    dailynews date: 
    2018/8/20(Mon)
    記事番号: 
    3
  • テキサス州の移民勾留施設の恐怖 再会したばかりの父と息子を移民局の警備員が再び引き離す

    テキサス州カーンズ郡の勾留施設では、国境での家族離散の後、同施設で息子との再会を果たしていた16人の父親が武器を携帯した警備員によって施設から連れ出されました。当局のこの行動は、非暴力の抗議活動を組織したことへの報復とみられます。拘束された父親の多くは、家族が再会するための書類だと移民税関捜査局(ICE)に言われ、英語で書かれた国外追放の同意書に署名してしまったと主張しています。家族は今では再会し、一部は釈放されています。テキサスに拠点を置く移民のための法的援助グループ「RAICES」のケーシー・ミラーとマノージュ・ゴビンダイアに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/8/20(Mon)
    記事番号: 
    2
  • カリフォルニア州 出産のため妻を乗せて病院に向かっていた夫を移民局が逮捕 妻は一人で病院まで運転

    カリフォルニア州サンバーナーディーノで15日、移民税関捜査局(ICE)の取締官が、妊娠した妻を出産のため病院へ車で連れて行く男性を逮捕していたことが明らかになり、怒りが広がっています。ICEの取締官は、ガソリンスタンドに立ち寄っていたホエル・アロナ=ララを拘束し、帝王切開を控えていた妻のマリア・デル・カルメン・ベネガスに自分で運転して病院に行くよう命じました。二人は10年以上にわたって米国に住み、今回生まれた新生児を含む5人の子供がいます。サンバーナーディーノのコミュニティサービスセンターの専従弁護士でアロナ=ララの弁護士を務めるラッセル・ハレゲイに詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2018/8/20(Mon)
    記事番号: 
    1
  • アンジェラ・デイビス:アレサ・フランクリンは「私たちの集団的な変革への願望を永遠に鼓吹するだろう」

    オーティス・レディングの「リスペクト」カバーが国際的大ヒットとなった1967年、アレサ・フランクリンは公民権運動の代弁者となりました。フランクリンは、その長期にわたる華麗なキャリアを通じ、一貫して公民権運動を支持してきました。フランクリンは1968年に暗殺されたマーティン・ルーサー・キング師の葬式でも歌いました。ジェシー・ジャクソン師によれば、フランクリンは数十年にわたり匿名で公民権運動に資金を提供してきました。ジャクソン師は「キング師が存命の頃、アレサは何度も経済的に助けてくれた……アレサはアーティストとして常に社会問題に強い興味を持ちつづけ、ただのエンターテイナーではなくインスピレーションとなる存在だった」と語っています。作家でカリフォルニア大学サンタクルーズ校教授で活動家のアンジェラ・デイビスに詳しい話を聞きます。コロンビア大学の比較英文学およびアフリカ系米国人研究教授のファラ・ジャスミン・グリフィンと、デューク大学アフリカ人・アフリカ系米国人研究を専門とするジェームズ・B・デューク記念教授マーク・アンソニー・ニールにも話を聞きます。

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    2018/8/17(Fri)
    記事番号: 
    3
  • アンジェラ・デイビス:アレサ・フランクリンは私の保釈金を提供し「これから黒人は自由になる」と言った

    1970年、捏造された容疑で拘束されたアンジェラ・デイビスの保釈金支払いをアレサ・フランクリンが申し出ました。同年、フランクリンはジェット誌に「父に、私はよく分からずに行動していると言われた。父の意見は尊重するけど、私は自分の信念を貫きます。アンジェラ・デイビスは釈放されるべき。これから黒人は自由になるのです。私も(デトロイトで治安を乱した容疑で)収監された経験がありますが、自分が除外されている平穏なら乱すしかありません。投獄は最悪な経験です。米国の司法に正義があるならアンジェラは釈放されると私は信じています。私が共産主義者だからではなく、アンジェラが黒人女性で黒人の自由を求めているからそう思うのです。私には彼女の保釈金を賄う資産がありますが、それを与えてくれたのは黒人ファンです。私はそれを黒人の仲間を助けるために使いたいのです」と語りました。活動家で学者のアンジェラ・デイビスに、アレサ・フランクリンと関係について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/8/17(Fri)
    記事番号: 
    2
  • リスペクト:アレサ・フランクリン追悼 公民権運動とフェミニズム運動の女神

    「ソウルの女王」アレサ・フランクリンが8月16日にデトロイトの自宅で亡くなりました。76歳でした。フランクリンは数十年にわたりジャンルを超えた米国最高の歌手として尊敬され、ソウル・ミュージックの誕生に貢献し米国の音楽の伝統を書き換えました。1987年、フランクリンはロックの殿堂入りした初の女性となりました。フランクリンはビルボード・トップ100にチャート入りした曲数の最多記録を40年間にわたり保持していました。ローリングストーン誌は時代を超えた偉大な歌手100人の一位に選出、彼女を「神の贈り物」と呼びました。フランクリンのヒット曲「リスペクト」は公民権運動のテーマ曲にもなり、彼女自身、同運動を陰で支えたのでした。デューク大学のマーク・アンソニー・ニール教授と、コロンビア大学のファラ・ジャスミン・グリフィン教授に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/8/17(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「メガホンを持って議会に行く」:初のイスラム教徒の女性連邦議員となるラシーダ・タリーブ

    デトロイトの下院議員候補であるラシーダ・タリーブは、先週ミシガン州のジョン・コニャーズ下院議員の元選挙区で民主党予備選に勝利しました。中間選挙本選では対立候補がいないため、彼女はパレスチナ系米国人女性初、そしてイスラム教徒の女性として初の連邦議会議員になると見られています。タリーブは社会民主主義者で、パレスチナ人帰国の権利および1国家案を支持し、国民皆保健、最低賃金15ドル、そして移民関税捜査局(ICE)廃止への支持を表明しています。タリーブは移民2世で、トランプ政権の入国禁止令にも反対しています。この歴史的勝利と、議会での抱負についてラシーダ・タリーブに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/8/16(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「この教会は犯罪組織だ」:自らも被害を受けた元神父 ペンシルベニア州カトリック教会における性的虐待を語る

    ペンシルベニア州大陪審の衝撃的な新報告書で、300人以上のカトリック神父が70年以上に渡り、子供1000人を性的に虐待したことが明らかになりました。被害者は更に数千人単位で存在する可能性があります。教会の指導者層はその事実を隠蔽、コミュニティには嘘をつき、加害者である神父を解雇せずに異動ですませ、虐待の報告があっても「秘密のアーカイブ」と呼び隠蔽してしまうなどの行為を繰り返しました。ペンシルベニア州の神父に性的虐待を受けたサバイバーのショーン・ドハーティに詳しい話を聞きます。ドハーティの証言は8月14日の大陪審報告書にも含まれています。ドハーティはペンシルベニア州アルトゥーナ=ジョーンズタウン教区の神父に10歳のときから3年間、性的に虐待されました。犯人の神父ジョージ・コハルチックは聖職から追放され、FBIがコハルチックを小児性愛犯罪者と認定したにも関わらず、時効が成立していたため法的な裁きは受けませんでした。元カトリック神父で性的虐待被害者支援団体「回復への道」(Road to Recovery)共同創設者で代表のボブ・ホートソンにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/8/16(Thu)
    記事番号: 
    2

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