デイリーニュース

  • 白人至上主義イデオロギーと陰謀論はいかに米国内テロと憎悪暴力に火をつけたか

    銃を持った白人がピッツバーグにある静かなシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)に押し入り、静かに礼拝していた11人を殺害した10月第4週、国内テロの恐怖が全米を席巻しました。この事件は、米国史上最悪の反ユダヤ主義攻撃と言われています。この襲撃は、フロリダ州の熱心なトランプ支持者が大統領を批判する有名人十数人に爆発物を送った容疑で逮捕された翌日に起こりました。また、事件の3日前には、白人の銃撃者が黒人教会に侵入にしようとして失敗した直後、食料品店で2人のアフリカ系米国人を撃ち殺しています。米国の銃政策、刑事司法、極右について取材するガーディアン紙の上級記者ロイス・ベケットに話を聞きます。「ピッツバーグの銃撃者は単に反ユダヤ主義というだけではありませんでした」と、ベケットは言います。「彼は白人至上主義イデオロギーによって過激化したのです。」

    dailynews date: 
    2018/10/30(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 憎悪による暴力が溢れた一週間 白人男性ケンタッキー州のスーパーマーケットで2人の黒人買い物客を殺害

    10月24日、白人男性がケンタッキーの食料品店で2人の高齢のアフリカ系米国人客を撃ち殺しました。多くの人々はこの事件をヘイトクライム(憎悪犯罪)だと呼んでいます。そのほんの数日後には米国人テロリストがピッツバーグのシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)に侵入し11人の礼拝者を撃ち殺しています。51歳のグレゴリー・ブッシュは、ケンタッキー州ジェファーソンタウンで主に黒人信者で構成される教会に侵入を試みた直後、スーパーマーケット「クローガー」でモーリス・スタラードとビッキー・リー・ジョーンズに発砲して殺害しました。そのあとブッシュは、その場に居合わせた銃を持った第三者に、「白人は白人を殺さない」と言ったと報じられています。コミュニティが喪に服す中、ケンタッキー州選出の民主党議員アティカ・スコットと、ルイスビル市の地域活性化部長でエリム・バプティスト教会の牧師であるビンセント・ジェームス師に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/10/30(Tue)
    記事番号: 
    1
  • グレン・グリーンウォルド ピッツバーグ銃乱射のような暴力は人種差別主義のスケープゴートがもたらす「必然的結果」

    ペンシルバニア州ピッツバーグのシナゴーグで10月27日に起こった銃乱射事件は、憎悪にあふれた週の最後を飾るものとなりました。週半ばには、ケンタッキー州の食料品店でアフリカ系米国人2人が白人男性に射殺されたほか、熱狂的なトランプ支持者のシーザー・セヨクがCNNやトランプ大統領の政敵に爆弾13個を送付した容疑で逮捕されています。ピュリッツァー賞受賞のジャーナリストで調査報道サイト「インターセプト」の創設編集者の一人であるグレン・グリーンウォルドに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/10/29(Mon)
    記事番号: 
    4
  • グレン・グリーンウォルドが語るボルソナロ ブラジルは「民主主義世界で最も過激な指導者」を選んだ

    ブラジルでは極右のリーダー、ジャイル・ボルソナロが次期大統領に選出され、同国で軍事政権が30年以上前に終結して以来、最も根本的な政治的転換となりました。ボルソナロは元陸軍士官で、拷問や独裁を公然と支持し、人種差別的な発言や女性や同性愛者を嫌悪するコメントを行ってきました。さらに、政敵は破壊し、拘束し、追放すると脅しています。ボルソナロは55%の得票率で左派・労働党のフェルナンド・ハダドを下しました。ボルソナロの権力掌握について、多くの人びとがブラジルの民主主義の未来が危険にさらされていると恐怖を抱いています。リオ・デ・ジャネイロから、ピュリッツァー賞受賞のジャーナリストで調査報道サイト「インターセプト」の創設編集者の一人であるグレン・グリーンウォルドに話を聞きます。グリーンウォルドは、ボルソナロは「民主主義世界で選ばれた指導者の中では群を抜いて最も過激なリーダー」と述べます。

    dailynews date: 
    2018/10/29(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ユダヤ教のラビ 「トランプと共和党はピッツバーグのシナゴーグ銃乱射とヘイト暴力に責任あり」

    セシル・ローゼンタール、デビッド・ローゼンタール、メルビン・ワックス、アービング・ヤンガー、ダニエル・スタイン、ジョイス・ファインバーク、リチャード・ゴットフリード、ローズ・マリンジャー、ジェリー・ラビノウィッツ、バーニス・サイモン、シルバン・サイモン――これらはペンシルバニア州ピッツバーグのシナゴーグ「ツリー・オブ・ライフ」で27日に起きた銃乱射事件の犠牲者の名前です。46歳の白人男性ロバート・バウアーズは同シナゴーグに押し入り、「ユダヤ人はみな死ね」と叫びながら銃を乱射しました。ユダヤ人に対する米国史上最悪の攻撃と考えられています。ウエストフィラデルフィア地区にあるコル・ツェデク・シナゴーグのラビ、アリ・レブ・フォルナリに話を聞きます。フォルナリは、バウアーズがオンラインでターゲットにしたユダヤ系難民支援団体HIAS(The Hebrew Immigrant Aid Society)のメンバーです。フィラデルフィアでHIASのボランティアとして働くデビッド・グロッサーにも話を聞きます。グロッサーは引退した神経心理学医で、トランプ大統領の重要な政治顧問で移民取り締まりを推進するスティーブン・ミラーのおじです。グロッサーはおいのスティーブン・ミラーに直接、「自分の政治目的を進めるために憎悪と偏見を利用することは絶対に容認できない。それは浅はかでみすぼらしい野心の表れだ。

    dailynews date: 
    2018/10/29(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ピッツバーグのシナゴーグ銃乱射事件 「ヘイトを正当化するとこうなる」 移民政策を推進したトランプ顧問を甥に持つ関係者が語る

    ペンシルバニア州ピッツバーグのスクワレル・ヒルにあるシナゴーグ「ツリー・オブ・ライフ」で27日、銃を持った男が侵入、発砲し、11人の礼拝者を殺害しました。ユダヤ人に対する攻撃としては米国史上最悪とされています。死者は、セシル・ローゼンタール、デビッド・ローゼンタール、メルビン・ワックス、アービング・ヤンガー、ダニエル・スタイン、ジョイス・ファインバーク、リチャード・ゴットフリード、ローズ・マリンジャー、ジェリー・ラビノウィッツ、バーニス・サイモン、シルバン・サイモンと特定されました。年齢は54歳から97歳まででした。そのほかに4人の警官を含む6人が負傷しました。27日朝、シャバット(安息日)の集会で信者らが集まっていたシナゴーグに、46歳の白人男性ロバート・バウアーズがライフル「AR-15」と拳銃3丁を持って押し入りました。バウアーズは「ユダヤ人はみな死ね」と叫びながら、礼拝中の人々に向かって発砲しました。フィラデルフィアでユダヤ系移民支援協会(The Hebrew Immigrant Aid Society, HIAS)の難民救済ボランティアに携わるデビッド・グロッサーに話を聞きます。グロッサーは引退した神経心理学医で、トランプ大統領の重要政治顧問で移民取り締まりを推進しているスティーブン・ミラーのおじです。

    dailynews date: 
    2018/10/29(Mon)
    記事番号: 
    1
  • カショギ殺害をめぐる騒動の中 米国の諸大学とサウジの関係に疑惑の目が向けられる

    トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はサウジアラビアに対し、ジャーナリストのジャマル・カショギ暗殺を誰が命じたのか公表するよう促しています。本日の最後のトピックスは、カショギ殺害事件の余波で米国の諸大学が直面することになった、サウジアラビアとの密接な関係を問題視する声です。コネチカット州では活動家たちが米ニューヘイブン大学に対し、サウジアラビアのキング・ファハド・セキュリティー・カレッジとの提携を断つよう求めています。報道によると、カショギの遺体をバラバラに切断したとされるサウジの法医学者サラ・ムハンマド・アルトゥバイギは、キング・ファハド・セキュリティー・カレッジに関係する出版物の編集委員の一人でした。今週、同出版物のウェブサイトからアルトゥバイギの名前が削除されました。ニューヘイブン大学の法医学者も、アルトゥバイギと共に編集委員を務めていました。「中東危機委員会」(the Middle East Crisis Committee)のスタンリー・ヘラー事務局長と、ハーバード大学医学部の特別研究員ヤーデン・カッツに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/10/26(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 「聖書を信じるが 科学も信じる」 ひとりの男性が嵐に耐えるフロリダの家を建てた方法

    フロリダ州のティンダル空軍基地から15マイル(約25km)の場所にあるメキシコビーチは、ハリケーン・マイケル上陸で壊滅的な被害を受けました。ほとんどの家がつぶれる中で一軒だけ残ったのが、「サンド・パレス」として知られる家です。週末、デモクラシー・ナウ!はフロリダ州の細長く入り込んだ地域に訪れました。「サンド・パレス」のオーナーである、テネシー州チャタヌーガ出身のラッセル・キング弁護士に話を聞きました。

    dailynews date: 
    2018/10/26(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 気候変動を捏造呼ばわりするトランプを尻目に巨大ハリケーンが米軍戦闘機に60億ドルの損害を与える

    マイク・ペンス副大統領は25日、フロリダ州のティンダル空軍基地を訪れました。ハリケーン・マイケルによって基地がほぼ壊滅してから、ちょうど一週間過ぎたころです。ティンダル基地には55機のF-22ステルス戦闘機が配備されています。ハリケーン・マイケルが基地を襲う前に、最低33機は他所に退避しましたが、少なくとも17機(一機あたり3億3900万ドル)は基地に取り残され、大破した可能性があります。ハリケーン被害を受けやすい南部の諸州の海岸線ぞいに、いくつもの空軍基地が建設されていますが、この地域では今後、気候変動の影響でハリケーンがより激しく頻繁に起こると科学者たちは予測しています。ところが、マイク・ペンスは25日、ティンダル基地を完全に再建すると表明しました。ニューヨークタイムズ紙のピュリッツアー賞受賞ジャーナリストのデイブ・フィリップスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/10/26(Fri)
    記事番号: 
    2
  • アラスカでの掘削が解禁に すでに危機状態の北極圏の生物多様性がピンチ

    本日最初のニュースは、アラスカ沖での石油掘削計画を承認するトランプ政権による歴史的な発表についてです。内務省は24日、アラスカ沖合6マイル(約10㎞)のボーフォート海で石油ガス掘削をするというヒルコープ・エナジー社の提案を承認しました。これは、アラスカの連邦水域内で初の石油ガス生産施設となります。ヒルコープ社は、北極圏野生生物保護区から遠くないプル-ドー湾の約20マイル(約30㎞)東に、9エーカー(約3万6000平米)の人工島を造成する計画です。この事業は「リバティ計画」(Liberty Project)と呼ばれ、アラスカ州ノーススロープ郡で一日7万バレルほどの石油採掘を予定しています。この動きは、アラスカ北極圏の開発を狙うトランプ政権の努力の一環です。ニューメキシコ大学の美術・環境学教授サブハンカー・バナージーに話を聞きます。バナージー教授は活動家、写真家であり、Arctic National Wildlife Refuge: Seasons of Life and Land(『北極圏国立野生生物保護区――生き物と土地の季節』)の著者で、Arctic Voices: Resistance at the Tipping Point(『北極からの声――転機における抵抗』)を編集しました。

    dailynews date: 
    2018/10/26(Fri)
    記事番号: 
    1

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