デイリーニュース

  • もう黙ってはいられない:バーバー師と「貧者の運動」貧困についての大統領候補討論会を求める

    米大統領選挙の最初の予備選となるアイオワ州党員集会を前に、民主党大統領候補の最後の討論会が1月14日夜アイオワ州デモインで行われました。会場となったドレイク大学前には100人以上が集まり、貧困をテーマにしたテレビ討論を求めて抗議を行いました。ウィリアム・バーバー師が率いるデモ参加者は、貧困が原因で毎年亡くなる25万人の犠牲者を象徴する棺を担ぎました。「貧者の運動」(Poor People’s Campaign)によれば、米国の43%以上に当たる1億4000万人が最低限の生活費を払えずにいます。アイオワ州では労働人口の45%に当たる63万人が時給15ドル以下で働いています。「貧者の運動」共同議長であり「破れを繕う者たち」(Repairers of the Breach)代表のウィリアム・バーバー師に話を聞きます。バーバー師と「貧者の運動」は、討論会の翌日にデモインで貧困に関する大型集会を主催しました。「貧困に関して完全な沈黙を守っている間は、有権者を活気づけることなどできません」とバーバー師は言います。「2016年以来、討論会の数は30回近くに上りますが、貧困に関するものは1度も行われていないのです」

    dailynews date: 
    2020/1/16(Thu)
    記事番号: 
    3
  • プーチン ロシア憲法の全面的改憲を提案 自身の権力維持期間が延長される可能性も

    1月15日、ロシアではドミートリ・メドベージェフ首相が辞職し、内閣も総辞職したため、モスクワおよび国外で驚きの声が上がっています。ウラジミール・プーチン大統領はロシア憲法の全面的改憲を提案しており、これは議会と国家評議会の権力を強化し大統領の権限を弱体化するものです。プーチン批判派によれば、この提案はプーチンの大統領任期が終わる2024年後も彼が権力を維持することを助長するとしています。ロシア議会は16日にもプーチンが選んだ税務局長官ミハイル・ミシュスチンを新首相に承認すると見られています。ロシアのコメルサント紙は今回の政治的改革を「1月革命」と呼んでいます。本日は、Russia Without Putin: Money, Power and the Myths of the New Cold War(『プーチンなきロシア――金、権力、そして新たな冷戦の虚構』)の著者トニー・ウッドに話を聞きます。ウッドはニュー・レフト・レビュー誌の編集委員です。その他の著書にはChechnya: The Case for Independence(『チェチェン共和国――独立すべき理由』)があります。

    dailynews date: 
    2020/1/16(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 米上院で弾劾裁判開廷 トランプは弾劾裁判にかけられる史上3番目の大統領となった

    1月15日、米国議会下院はトランプ大統領に対する弾劾決議を議会上院に送付しました。大統領が弾劾裁判にかけられるのは米国史上3度目で、歴史的な出来事となりましたが、その前にナンシー・ペロシ下院議長が弾劾裁判で検察官の役割をする7人の下院議員と共に記者会見を開きました。弾劾決議が上院に送付される中、ワシントン・ポスト紙が弾劾捜査の中心となる新しい情報を暴露しています。その記事によれば、下院民主党が公開した新たな情報の中に、トランプ大統領の顧問弁護士であるジュリアーニの元同僚レブ・パルナスと、コネチカット州の共和党下院議員候補ロバート・ハイドが交わした携帯メッセージがあり、2人は当時の駐ウクライナ大使マリー・ヨバノビッチに関して脅迫的なやり取りをしており、ヨバノビッチは監視されていると書かれています。ヨバノビッチは、トランプに脅迫されているように感じると繰り返し述べており、今ではよく知られている7月25日のウクライナのゼレンスキー大統領との通話でも、トランプはヨバノビッチのことを「厄介な人物」と呼んでいました。ネイション誌のエリ・ミスタル記者に話を聞きます。「ペロシは、(弾劾裁判が)単なる見せかけでなく、少なくとも証言や反対尋問がある本物の裁判に近いものになることを望んでいます」とミスタルは言います。

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    2020/1/16(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 民主党候補による討論会 新経済計画の一環として、富裕税、公立大学無償化および学生の債務免除を議論

    14日の民主党討論会で、前サウスベンド市長のピート・ブーティジェッジは、エリザベス・ウォーレンとバーニー・サンダースの両者が支持する公立大学の授業料無償化と学資ローン債務の帳消しに対する批判を繰り返しました。 アクティビストでニュースサイト「トゥルースアウト(Truthout)」 の寄稿者であるアレクシス・ ゴールドスタインは、この対立は民主党内の思想的分裂を浮き彫りにしていると述べます。 「[幼稚園から高校3年までの]K-12教育が公共の利益として扱われているように、高等教育の普遍的な利益を追求して公共の利益にするかどうかについて、進歩派候補と中道派候補との間には本質的な意見の相違があります」とゴールドスタインは言います。

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    2020/1/15(Wed)
    記事番号: 
    5
  • つつましい改善か、拒絶すべき取引か? ウォーレンとサンダース NAFTAの新改訂版について討論

    民主党進歩派の大統領候補であるマサチューセッツ州上院議員エリザベス・ウォーレンとバーモント州上院議員バーニー・サンダースは、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わることになる米、メキシコ、カナダの貿易協定に関して、貿易政策の不一致をめぐり衝突しました。サンダースは、政府はもっとマシなことができるはずと言いました。「私たちの悲惨な貿易協定の核心は―因みに私はNAFTAに、また中国との恒久通常貿易関係にも反対票を投じた人間ですが―私たちがアメリカ人労働者を、メキシコ、中国、その他どこであろうと、時給1~2ドルという食糧も買えないような飢餓賃金で働く地域の人々と競争させるようにしたということなのです。サンダースはこうも言いました。「第二に、すべての主要な環境団体は、この新しい貿易協定にノーと言っています。『気候変動』という言葉すら出てこないからです」。一方、ウォーレンは、USMCA(米・メキシコ・カナダ協定)が米国の農民と労働者に「いくらかのいくらかの救済を与える」と主張しました 。 「私たちはまずその救済を受け入れ、助けを必要とする人々を助けようとすべきです。そして次の日には、起ちあがり より良い貿易協定をめざして戦うのです」。

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    2020/1/15(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 候補者全員が白人になった初の民主党討論会で、CNNは移民についての質問皆無

    連邦政府がトランプ大統領の公約である国境の壁建設のために軍事予算からさらに72億ドルの転用を計画し、中米、カリブ海およびその他の地域から何万人もの亡命希望者が米メキシコ国境で立ち往生する中、 CNNの司会者は、国境と移民の問題に関する民主党の大統領候補への質問を怠りました。ラティーノ向け政治ポッドキャスト「In the Thick」の共同ホストで「Latino Rebels(ラティーノ・レベルズ)」の創設者であるフリオ・リカルド・バレラに話を聞きます。 「壁が私たちを守ると思っている皆さん、そんな統計はありません。それなのに、アメリカの人々はそう信じるよう仕向けられています」とバレラは言います。「これと戦う唯一の方法は、そのプロパガンダに挑戦することです。なぜなら、そうなりつつあるからです。プロパガンダになっています。 そして、政治ジャーナリストたちは、大統領の言うことに挑戦する際に、もっとましな仕事をする必要があります」

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    2020/1/15(Wed)
    記事番号: 
    3
  • サンダースとウォーレンが公然と口論、対立は民主党中道派を利すると危惧する進歩派も

    14日夜、アイオワ州デモインで行われた民主党の大統領選討論会で、サンダース上院議員が2018年に私的な場所でウォーレン上院議員に会った際、女性は大統領選で勝てないと言ったというウォーレンの主張についての質問を受け、両者は、初めて公然と非難をかわしあいました。CNNのアビー・フィリップからその件で質問されたサンダースは、ウォーレンの非難を再び否定しました。 ウォーレンは主張を変えませんでした。ウォーレンはまた、 討論会の最後にサンダースとの握手を拒否したように見えました。ジャーナリストのジュリアン・ブレイブ・ノイズキャット、活動家でニュースサイト「トゥルースアウト」(Truthout)の寄稿者であるアレクシス・ゴールドスタイン、および「進歩のための市民の組織」 (People's Organization for Progress)のラリー・ ハムに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/1/15(Wed)
    記事番号: 
    2
  • フィリス・ベニスが民主党討論会を論評:戦闘部隊撤退支持は終わりのない戦争を止めるのに不十分

    14日夜、6人の民主党大統領選候補による討論会が、アイオワ州デモインで行われました。これは、非常に重要となるアイオワ州党員集会前[党員集会で、夏に行われる党全国大会で各党の大統領候補者を選定する投票を行う代議員が選ばれる]の最後のディベートでした。CNNとデモイン・レジスターが主催したこの討論会では、外交政策とイランの軍最高司令官であるカセム・ソレイマニの米国による暗殺後、緊張が高まっているイランとの関係が大きな重点を占めました。 大統領選候補者がますます絞られてくる中、米上院はトランプ大統領の歴史的な弾劾裁判の準備を進めています。サンダース、ウォーレン、クロブチャーの各上院議員は、その陪審員としての役割を果たすために、選挙戦を離れることになります。

    dailynews date: 
    2020/1/15(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「流れ者たち」マーティン・エスパーダが米国国境で溺死したエルサルバドル人父娘を追悼

    高く評価されている詩人のマーティン・エスパーダが、2019年6月にリオグランデ川を渡って米国に入国しようとして溺死したオスカル・アルベルト・マルティネス・ラミレスと彼の生後23ヵ月の娘を追悼します。溺死したエルサルバドル人父娘の写真は米国南部の国境での人道危機に広範な怒りを引き起こし、こうした写真を報道機関が使うことの倫理についても疑問を投げかけました。エスパーダの詩Floaters(『流れ者たち』)は、彼らの死とその影響に思いをめぐらせています。

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    2020/1/14(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 「夢を見ながら死ぬ」マーティン・エスパーダがヤングローズ党でコミュニティ活動家のルイス・ガーデン・アコスタについての詩を朗読

    1月第2週は、「エル・プエンテ(架け橋)」として全米に知られる、ニューヨーク市ブルックリンの若者とコミュニティのリーダーシッププログラムの創設者で長年の代表であるルイス・ガーデン・アコスタの死から1周年でした。ニューヨークを代表する人権活動家でラティーノ・コミュニティ活動家の1人として認められてきたガーデンアコスタは、2019年1月に72歳で亡くなりました。彼は神学校の学生としてカソリック教会の反戦運動に積極的に参加、その後1970年にヤングローズ党に入り、彼がまだハーバード医科大学の学生だったときに同党のマサチューセッツ支部を設立しました。彼はその後、ニューヨーク市の人種によって分けられた公立校と環境的な人種差別に対する非暴力的な直接的行動キャンペーンの先駆者として成功しました。ガーデン・アコスタは晩年、妻のフランセス・ルツェルナと共に人権活動を目的とした代替公立高校「エルプエンテ平和正義アカデミー」( El Puente Academy for Peace and Justice )を設立しました。彼が遺したものを称えるために、著名な詩人マーティン・エスパーダに話を聞きます。彼はマサチューセッツ大学アマースト校の英語教授であり、20冊以上の本の著者でもあります。

    dailynews date: 
    2020/1/14(Tue)
    記事番号: 
    3

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