デイリーニュース

  • ジョージア州上院決戦投票:過半数奪回を狙う民主党 選挙の正当性を攻撃するトランプを後押しする共和党

    【20/12/07/1】来年1月5日に行われるジョージア州の上院決選投票でどちらが多数を占めるかによって、バイデン政権の野心的な政策目標のゆくえも決まります。民主党候補が共和党現職のケリー・ロフラーとデイビッド・パーデューを倒せば、上院の議席は50対50となり、次期副大統領カマラ・ハリスが賛否同数の場合の最後の一票を投じることができるようになります。12月6日夜には2つの討論会が行われましたが、パーデュー議員は討論に欠席し、オソフ議員は相手のいない演壇に立ちました。もう1人の現職ロフラー議員は、牧師でもあるラファエル・ワーノック候補と対決しました。討論会の抜粋を放送し、著作家でありエモリー大学教授のキャロル・アンダーソン、ジョージア州アトランタを選挙区に含む民主党下院議員ビー・グエンと話します。

    dailynews date: 
    2020/12/7(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「植民地化がエボラを煽った」 ポール・ファーマー医師が「フィーバー 確執 ダイヤモンド」と西アフリカの教訓を語る

    【20/12/04/2】医療人類学者のポール・ファーマー医師へのインタビューを続けます。新刊書『フィーバー 確執 ダイヤモンド』は、2014年にエボラ出血熱と闘った体験の物語であり、西アフリカにおける奴隷制、植民地支配、暴力の歴史がどのように疫病の発生を悪質なものにしたかを語っています。「エボラ出血熱の看護はロケット科学ではありません」、医師は病気の患者を治療する方法を知っていると彼は指摘します。しかし、公衆衛生機構の対応は圧倒的に、看護ではなく封じ込めに焦点が当てられていました。そのことが、「植民地時代の統治体制を非常に悲しい形で反復していたのです」と、ファーマー医師は言います。

    dailynews date: 
    2020/12/4(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ポール・ファーマー医師 数百年にわたる米国の不平等がパンデミックによる荒廃の下地を整えた

    【20/12/04/1】米国がCOVID-19の死亡者数と入院者数で新記録を樹立したことを受けて、私たちは、感染症の世界的な権威の一人ポール・ファーマー医師に話を聞きました。米国の壊滅的な死者数は、数十年にわたって公衆衛生への投資を怠ってきたことと、数百年にわたる社会的不公平の反映であると彼は指摘します。「この国のすべての社会的病理が、パンデミックによって前面に浮かび上がるったのです」。ファーマー医師は、ハーバード大学の医学教授で、ハーバード大学医学部のグローバルヘルス・社会医療学科の長をつとめ、パートナー・イン・ヘルスの共同創設者でチーフストラテジストです。

    dailynews date: 
    2020/12/4(Fri)
    記事番号: 
    1
  • インドの農民が歴史的ストライキを決行 モディ首相 新自由主義 不平等への抗議運動を先導

    【20/12/3/3】インドではCOVID-19が猛威を振るい、報告された感染者数は世界第2位となっていますが、数十万人の農民が首都ニューデリーに集まり、農業市場の規制を撤廃する新しい法律を撤回するよう政府に求めています。この法律は大企業に作物の価格を現在よりも大幅に低く設定する権限を与えるため、農家の生活は破壊されると主張しています。農業はインドの人口13億人の半数以上の人々の主な収入源です。今回の農民の反乱は、インドの労働者約2億5000万人がモディ政権の新自由主義的な労働改革に反対する史上最大のストライキと同時に行われました。インドのベテラン・ジャーナリストで「インド農村部の市民のためのアーカイブ」(People’s Archive of Rural India/PARI)を創設したP・サイナスに話を聞きます。サイナスは労働者階級のインド人は、議会で強行採決された「全くの悪法」に反対して立ち上がり、この抗議活動が終わる気配はないと言います。

    dailynews date: 
    2020/12/3(Thu)
    記事番号: 
    3
  • エチオピアがティグレ州に戦争を仕掛ける 通信が途絶えている中で民族浄化の恐れ

    【20/12/3/2】国連はエチオピア政府と合意に達し、北部ティグレ州への人道的アクセス権を確保、援助をはじめることになりました。エチオピアのアビィ・アハメド首相は11月、ディグレ州の軍に対する軍事行動を開始し、血生臭い紛争を引き起こしました。この軍事行動で、すでに憂慮すべき数の人々が家を失い、国内および近隣諸国で難民となっていた状況がさらに悪化しています。エチオピアはティグレ州都を掌握した後、勝利を宣言しましたが、ティグレ人民解放戦線(Tigray People’s Liberation Front)は、戦いは続いていると主張しています。CNNのシニア国際特派員ニーマ・エルバギアは、エチオピアで起こっているのは「権力をめぐる争いであり、それが一種の民族浄化に発展する可能性もあり」ティグレ民族の人々が「身分証明書に記載されている民族を理由に標的にされている」といいます。

    dailynews date: 
    2020/12/3(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ラゴスの大虐殺:平和的に抗議するデモ隊に実弾を発射 ナイジェリア軍がついに認める

    【20/12/3/1】CNNの報道で、10月にナイジェリアの首都ラゴスで、抗議活動をするデモ隊が殺害された事件における軍の役割が明らかになりました。これはデモが行われた主要道路であるレキ料金徴収所に集まったデモ隊に兵士が発砲した事件です。この虐殺で、少なくとも12人が殺害されました。軍は当初これを否定しましたが、ナイジェリアの悪名高き警察隊「対強盗特殊部隊」(SARS)に対する抗議デモを数週間に渡り抑圧しました。CNNのシニア国際特派員ニーマ・エルバギアはこの大虐殺が抗議運動に「萎縮効果をもたらし」、多くのナイジェリア人が激怒していると言います。「(行方不明になった)家族を探す人々が、ナイジェリア政府がこの痛ましい大事件との関係を否定するのを聞いて非常に傷ついたという話を繰り返し耳にしました」とエルバギアは言います。

    dailynews date: 
    2020/12/3(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 『死者はよみがえる』:マルコムXの新しい伝記で語られる、その幼年時代、暗殺、KKKとの密談

    【20/12/02/3】マルコムXの新しい伝記の大作the Dead are Arising (『死者はよみがえる』)の共同執筆者、タマラ・ペインがゲストです。このほど、2020年度の全米図書賞をノンフィクション部門で受賞したこの伝記は、マルコムXの家族、友人、仲間や敵対者などとの数百に及ぶインタビューを織り込み、マルコムXの人生を網羅しています。同書は、レス・ペインが数十年にわたって行ったマルコムX研究を基盤にしています。レスは2018年に他界し、娘のタマラ・ペインがこの伝記を完成させました。「父がマルコムに敬服したのは、内面的なものも含めて黒人が置かれている状況に取り組み、こうした状況の中で私たち黒人が黒人自身をどのようにみているかを問題にしたからです」と、タマラはいいます。タマラは、父親について、公民権運動の時代をいかに生きたか述べ、マルコムXが説いたことばをしっかりと理解していた人だったと語っています。

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    2020/12/2(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「新手のゴールドマン・サックスか」、バイデンがブラックロック社の幹部2人を経済担当閣僚に指名し、この巨大投資企業は、影響力の拡大を期待

    【20/12/02/2】新政権の経済チーム立ち上げにむけ、ジョー・バイデン次期大統領は、投資大手のブラックロック(BlackRock)社関係者を複数指名しました。同社は、「政府の第4部門」と呼ばれています。バイデンが、国家経済会議(NEC)委員長に指名したブライアン・ディースは、バラク・オバマの元顧問で、現在はブラックロック社の、持続可能投資の国際部長です。同社は世界最大の資産運用企業で、金融資産(portfolio)は7兆ドルを超えています。進歩派がウォール街の影響力のない閣僚人事を要求している時に、このような人事が行われているのです。「ブラックロック社は、うまく立ち回り、ウォール街の『善玉』のような評価を高めてきました」が、同社の実際の行動は違うと、政治誌『ニュー・リパブリック』のスタッフライター、ケイト・アロノフは指摘します。「何度も何度も、ブラックロック社は規制を逃れ、とりわけ昨年はそれが顕著で、ブライアン・ディースが現職にいた間、環境問題に配慮している印象を与えてながら、みごとに利益をあげたのです」。Image Credit: Reiss Center // Mandel Ngan/Reuters

    dailynews date: 
    2020/12/2(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「進歩派どこにいる」、バイデンが指名したニーラ・タンデンらの経済チームについて、ブリアナ・ジョイ・グレイに聞く

    【20/12/02/1】ジョー・バイデン次期大統領は今週、経済顧問主要メンバーを発表し、次期政権がめざす経済回復政策の基調を打ち出しました。行政管理予算局長には、民主党系シンクタンク、アメリカ進歩センター(Center for American Progress)のニーラ・タンデン所長が、指名されました。[上院で承認されれば]、タンデンは、非白人系の女性として、また、南アジアの女性として初めて、この地位に就くことになります。一方、同シンクタンクが資金提供企業と深い関係にあること、タンデンが民主党の進歩派を攻撃し、傷つけてきた経験があり、外交的立場が攻撃的であることから、タンデンの起用に反対する声もあります。バーニー・サンダースの2020大統領選挙運動で全米報道担当だったブリアナ・ジョイ・グレイは、バイデンの新政権チームが「個人のアイデンティティを重視して選ばれていることが強調されている」が、いろいろな社会・エスニック層から選ぶだけでは不十分だといいます。「選ばれた人のなかには重大な問題点を抱えている人もいて、大半の米国人、とりわけバーニー・サンダースに共感を寄せる人々の考え方を代表するような進歩派の人物は、だれひとりとして、いません」。Image Credit: Mike Segar/Reuters

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    2020/12/2(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 世界エイズデーが想起させる感染拡大の冷酷な現状 2019年はHIV/エイズで70万人が死亡

    【20/12/01/3】12月1日は「世界エイズデー」(World AIDS Day)です。世界がCOVID-19の効果的なワクチンを待ち望むなか、今も続くエイズのまん延と、新型コロナウイルスがヒト免疫不全ウイルス(HIV)と共に生きる人々の治療にとっていかに脅威になっているかを検証します。作家でジャーナリズム学の教授スティーブン・スラッシャーは、新型コロナウイルスは、エイズが数十年間にわたってしたのと同じように、人種、階級、その他の格差を拡大させている、それに対する効果的な治療は反人種差別的かつ反資本主義的な基礎の上に立つべきだ、と言います。「HIV/エイズによって死亡する人の数はあまりにも多すぎます。2019年は約70万人が死亡しました。問題は単に薬だけではありません。ウイルスに感染することにつながる人々の生活環境なのです」とスラッシャーは言います。

    dailynews date: 
    2020/12/1(Tue)
    記事番号: 
    3

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