アン・ジョーンズが語る新著『終結しても終わらない戦争』

2010/9/30(Thu)
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アン・ジョーンズは過去9年間の多くをジャーナリスト、写真家、人道支援活動家としてアフガニスタンで過ごし、戦争がアフガニスタンの女性に与えてきた影響に注目してきました。新著『終結しても終わらない戦争―紛争の見えない影響と女性』(仮題)で、たとえ武力の戦争は終わっても、女性にとっての戦争は決して終わらないと訴えます。

戦争の様相は昔とは様変わりしています。現代の戦争は住民すべてをまきこみ、民間人が攻撃されます。じつは市民の犠牲のほうが兵士よりもずっと多いのです。おまけに戦争は男のものです。男たちは権力を求めて戦争をし、権力の分割を定めるための和平交渉を行い、そのなかで優位に立とうと政治闘争を続けます。そのために、女や子供たちが犠牲になります。女性に対する戦争は続き人口統計では世界中で六千万人の女性が戦争の犠牲になっています、と語ります。(中野)

アン・ジョーンズ(Ann Jones) 
作家、写真家。新著は、Is Not Over When It’s Over: Women Speak Out from the Ruins of War(『終結しても終わらない戦争―紛争の見えない結果と女性』)。

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字幕翻訳:川添峡子/校正全体監修:中野真紀子・付天斉