デイリーニュース

  • 住民投票事項22でウーバー社とリフト社が勝利 擁護団体が懸念するテック大企業によって促進される反労働者法の新たな波

    【20/12/08/2】カリフォルニア州の「住民投票事項22」(Prop 22)が賛成多数で可決されたことは、配車サービス企業、ウーバー社とリフト社にとって大きな勝利となりました。一方、労働者の権利を擁護する運動家たちは、両社が他の州でも同じような法案を推し進めることを懸念しています。Prop 22によって、いわゆるギグエコノミー企業は、カリフォルニア州内の就労者を独立した請負人としてではなく従業員として扱うことから免除されます。ギグワーカーたちに依存するウーバー社やリフト社、その他の企業はProp 22を推進するために2億ドル以上を費やしました。この法案に「イエス」と投票したカリフォルニア州の有権者を対象にした調査では、40%が、ギグワーカーたちが生活賃金を稼ぐのを支援したと思っていることを示しています。一方、批評家たちは、この法案はその逆の効果を持つだろうと述べています。「この法律によって、パンデミックと景気後退のさなかに、私のような運転手はカリフォルニア州のほとんどの労働者が受け取っている基本賃金と労働保護から取り残されることになります」と、リフト社の運転手で「ギグワーカーズ・ライジング」(Gig Workers Rising)のまとめ役チェリ・マーフィーは言います。

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    2020/12/8(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 幼児を乗せた車の中で警察に襲撃され殴打された黒人の母親が警察官たちの解雇を要求

    【20/12/08/1】フィラデルフィア警察の警官の大群に攻撃された黒人の母親が痛ましい経験を公表しています。リッキア・ヤングは、その日に起こった警察によるウォルター・ウォレス・ジュニア殺害に対する抗議がフィラデルフィア市を飲み込んだ10月27日、2歳の息子と10代の甥を乗せたSUV車を運転していました。その車を複数の警察官が取り囲み、窓を割り、彼女に暴力をふるったうえで逮捕、彼女の息子を連れ去りました。警官がヤングの車に群がる映像が衝撃的だったこと、全米最大の警察労組「警察友愛会」(National Fraternal Order of Police)が彼女の2歳の息子の写真を「フィラデルフィアでの激しい暴動中に迷子になって、完全に無法地帯となった地域を裸足でさまよっていた」という事実と異なる主張とともにソーシャルメディアに投稿したことをうけて、ヤングの逮捕の話は急速に拡散されました。警察に襲われてから1ヵ月以上が経ちましたが、リッキア・ヤングは事件に関わった警察官たちの解雇を求めています。「警察は、あの夜に彼らが行った行為の理由について何の説明もしていません。彼らは代わりに警察によるリッキアの捜査という形で応えたのです」と、リッキア・ヤングの弁護士ケビン・ミンセイは言います。

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    2020/12/8(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 公民権弁護士ブライアン・スティーブンソンが「もう一つのノーベル賞」受賞 大規模投獄の反対活動で

    【20/12/07/3】「平等な裁きイニシアティブ」(Equal Justice Initiative)創設者で公民権弁護士のブライアン・スティーブンソンが12月3日、4人の人権擁護活動家の一人として今年のライト・ライブリフッド賞を受賞しました。スティーブンソンは、「私は世界で最も投獄率の高い国で働いています。罪を犯した金持ちが、無実で貧しい人より有利になるシステムに反対するのが私の仕事です」と受賞スピーチで述べました。「恐怖と怒りの政治がもたらした大規模投獄という米国のこの恐ろしい時代を変えるために私たちは働いています」。受賞演説の全てを放送します。ライト・ライブリフッド賞は「もう一つのノーベル賞」として広く知られています。スティーブンソンの他に、ニカラグアの先住民の権利と環境活動家であるロッティー・カニンガム・レン、ベラルーシの民主主義活動家アレス・ビアリアツキ、イランの人権活動弁護士ナスリーン・ソトゥーデも受賞しました。ソトゥーデは先月、健康状態の悪化のため一時的に釈放されていましたが、授賞式の前日に再び収監されました。

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    2020/12/7(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 黒人の投票権も大切 ジョージア州が2020年選挙前に20万人の有権者を排除したとして活動団体が提訴

    【20/12/07/2】ジョージア州民にとっては、本日が来年1月に行われる上院決選投票の有権者登録の締切日です。「黒人の投票も大切」(Black Voters Matter, BVM)運動の共同創設者で代表のクリフ・オルブライトと、なぜ州政府が共和党による投票権抑圧の震源地であるのかについて話します。BVM運動は、ジョージア州の州務長官が有権者名簿から20万人近くを不法に除外したとして連邦裁判所に提訴しました。オルブライトは、2020年選挙前にそれらの有権者が「不法に排除され」、選挙結果に影響を与えたのはほぼ確実だと言います。「この選挙は、最終的にこんなに僅差になる選挙ではありませんでした」。エモリー大学教授のキャロル・アンダーソンにも聞きます。アンダーソンは、トランプ大統領の大統領選挙の正当性への攻撃は共和党全体の姿勢を反映するものだと主張します。「トランプは例外的存在ではありません」とアンダーソンは言います。「数十年にわたって不正選挙だとわめいてきた共和党、そして大規模な投票権抑圧を正当化する方法として不正選挙の舞台を作り出してきた共和党の頂点がトランプなのです」。

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    2020/12/7(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ジョージア州上院決戦投票:過半数奪回を狙う民主党 選挙の正当性を攻撃するトランプを後押しする共和党

    【20/12/07/1】来年1月5日に行われるジョージア州の上院決選投票でどちらが多数を占めるかによって、バイデン政権の野心的な政策目標のゆくえも決まります。民主党候補が共和党現職のケリー・ロフラーとデイビッド・パーデューを倒せば、上院の議席は50対50となり、次期副大統領カマラ・ハリスが賛否同数の場合の最後の一票を投じることができるようになります。12月6日夜には2つの討論会が行われましたが、パーデュー議員は討論に欠席し、オソフ議員は相手のいない演壇に立ちました。もう1人の現職ロフラー議員は、牧師でもあるラファエル・ワーノック候補と対決しました。討論会の抜粋を放送し、著作家でありエモリー大学教授のキャロル・アンダーソン、ジョージア州アトランタを選挙区に含む民主党下院議員ビー・グエンと話します。

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    2020/12/7(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「植民地化がエボラを煽った」 ポール・ファーマー医師が「フィーバー 確執 ダイヤモンド」と西アフリカの教訓を語る

    【20/12/04/2】医療人類学者のポール・ファーマー医師へのインタビューを続けます。新刊書『フィーバー 確執 ダイヤモンド』は、2014年にエボラ出血熱と闘った体験の物語であり、西アフリカにおける奴隷制、植民地支配、暴力の歴史がどのように疫病の発生を悪質なものにしたかを語っています。「エボラ出血熱の看護はロケット科学ではありません」、医師は病気の患者を治療する方法を知っていると彼は指摘します。しかし、公衆衛生機構の対応は圧倒的に、看護ではなく封じ込めに焦点が当てられていました。そのことが、「植民地時代の統治体制を非常に悲しい形で反復していたのです」と、ファーマー医師は言います。

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    2020/12/4(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ポール・ファーマー医師 数百年にわたる米国の不平等がパンデミックによる荒廃の下地を整えた

    【20/12/04/1】米国がCOVID-19の死亡者数と入院者数で新記録を樹立したことを受けて、私たちは、感染症の世界的な権威の一人ポール・ファーマー医師に話を聞きました。米国の壊滅的な死者数は、数十年にわたって公衆衛生への投資を怠ってきたことと、数百年にわたる社会的不公平の反映であると彼は指摘します。「この国のすべての社会的病理が、パンデミックによって前面に浮かび上がるったのです」。ファーマー医師は、ハーバード大学の医学教授で、ハーバード大学医学部のグローバルヘルス・社会医療学科の長をつとめ、パートナー・イン・ヘルスの共同創設者でチーフストラテジストです。

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    2020/12/4(Fri)
    記事番号: 
    1
  • インドの農民が歴史的ストライキを決行 モディ首相 新自由主義 不平等への抗議運動を先導

    【20/12/3/3】インドではCOVID-19が猛威を振るい、報告された感染者数は世界第2位となっていますが、数十万人の農民が首都ニューデリーに集まり、農業市場の規制を撤廃する新しい法律を撤回するよう政府に求めています。この法律は大企業に作物の価格を現在よりも大幅に低く設定する権限を与えるため、農家の生活は破壊されると主張しています。農業はインドの人口13億人の半数以上の人々の主な収入源です。今回の農民の反乱は、インドの労働者約2億5000万人がモディ政権の新自由主義的な労働改革に反対する史上最大のストライキと同時に行われました。インドのベテラン・ジャーナリストで「インド農村部の市民のためのアーカイブ」(People’s Archive of Rural India/PARI)を創設したP・サイナスに話を聞きます。サイナスは労働者階級のインド人は、議会で強行採決された「全くの悪法」に反対して立ち上がり、この抗議活動が終わる気配はないと言います。

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    2020/12/3(Thu)
    記事番号: 
    3
  • エチオピアがティグレ州に戦争を仕掛ける 通信が途絶えている中で民族浄化の恐れ

    【20/12/3/2】国連はエチオピア政府と合意に達し、北部ティグレ州への人道的アクセス権を確保、援助をはじめることになりました。エチオピアのアビィ・アハメド首相は11月、ディグレ州の軍に対する軍事行動を開始し、血生臭い紛争を引き起こしました。この軍事行動で、すでに憂慮すべき数の人々が家を失い、国内および近隣諸国で難民となっていた状況がさらに悪化しています。エチオピアはティグレ州都を掌握した後、勝利を宣言しましたが、ティグレ人民解放戦線(Tigray People’s Liberation Front)は、戦いは続いていると主張しています。CNNのシニア国際特派員ニーマ・エルバギアは、エチオピアで起こっているのは「権力をめぐる争いであり、それが一種の民族浄化に発展する可能性もあり」ティグレ民族の人々が「身分証明書に記載されている民族を理由に標的にされている」といいます。

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    2020/12/3(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ラゴスの大虐殺:平和的に抗議するデモ隊に実弾を発射 ナイジェリア軍がついに認める

    【20/12/3/1】CNNの報道で、10月にナイジェリアの首都ラゴスで、抗議活動をするデモ隊が殺害された事件における軍の役割が明らかになりました。これはデモが行われた主要道路であるレキ料金徴収所に集まったデモ隊に兵士が発砲した事件です。この虐殺で、少なくとも12人が殺害されました。軍は当初これを否定しましたが、ナイジェリアの悪名高き警察隊「対強盗特殊部隊」(SARS)に対する抗議デモを数週間に渡り抑圧しました。CNNのシニア国際特派員ニーマ・エルバギアはこの大虐殺が抗議運動に「萎縮効果をもたらし」、多くのナイジェリア人が激怒していると言います。「(行方不明になった)家族を探す人々が、ナイジェリア政府がこの痛ましい大事件との関係を否定するのを聞いて非常に傷ついたという話を繰り返し耳にしました」とエルバギアは言います。

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    2020/12/3(Thu)
    記事番号: 
    1

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