イランと米国の対立が急速に激化する中、米国がイランのイスラム革命防衛隊精鋭部隊の司令官カセム・ソレイマニ将軍を暗殺したことで、イラクをはじめ中東全体が対立に巻き込まれかねない状況です。トランプ大統領は米国時間で2日(木)夜、バグダッド時間では3日の朝に、ドローンによる襲撃を承認し、バグダッド国際空港でソレイマニ将軍と、イラクの重要民兵組織のトップら他の4人を殺害しました。イランはソレイマニ将軍の暗殺を「国際テロ」行為と呼んでいます。イランのジャバド・ザリフ外相は、「この無法な冒険主義がもたらす結果のすべてに責任を負うのは米国だ」と警告しています。米国防総省はソレイマニ暗殺を防衛措置だとして正当化しており、将軍は「イラクや中東にいる米国の外交官と軍人を攻撃する計画を活発に練っていた」と言っています。国防総省はイランが攻撃を計画していたという証拠は提示しませんでした。イラン人の学者トリタ・パルシに話を聞きます。彼は新設のシンクタンク「クインシー研究所」(Quincy Institute )の副代表です。