デイリーニュース

  • 映画『ベッドラム』が描く 数十年にわたる医療資金の不足によって刑務所が「事実上の精神病院」になった経緯

    米国では刑務所や拘置所が「新たな精神病院」になっているのでしょうか。新たに公開されたドキュメンタリー映画が映し出すのは、メンタルヘルスに問題を抱えながら十分な医療サービスを受けていない人々のあいだで、異常に多くの者が刑事司法制度の手に委ねられ、適切な治療を受けていない状況です。収監されている男性の15%、女性の30%以上が統合失調症、重度のうつ病や双極性障害といった深刻な精神疾患を患っています。彼らの多くにとっては、刑務所が最初のメンタルヘルス治療を受ける場所になります。ドキュメンタリー映画Bedlam(『ベッドラム』)は、ひどい資金と人材の不足でまるで手が回らないロサンゼルス郡の緊急精神科サービスを、5年間にわたって撮影しています。ここは、数千人の精神病患者が詰め込まれている刑務所です。映画はまた、重度の精神疾患を患う人々の家庭の様子やホームレステントの生活も収録しています。この映画はサンダンス映画祭で初上映され、来年4月にPBSの番組『インディペンデントレンズ』で放映される予定です。

    dailynews date: 
    2019/12/27(Fri)
    記事番号: 
    1
  • マイケル・ムーア:米国人は他国よりも高い医療費を払うが それが「税金と呼ばれていないだけ」

    2020年大統領選と、有権者にとっての重要な問題について、オスカー賞受賞の映画監督マイケル・ムーアに引き続き話を聞きます。国民皆保険が米民主党大統領選のスローガンになるずっと前の2007年、ムーアは映画『シッコ』で営利目的の米国ヘルスケア・システムの短所を指摘し、国民皆医療保険制度への切り替えを求めました。ムーアは大統領候補者の討論会では「真の問題点が問われることはありません。税金がどれだけ上がるか、彼らはいつもそこだけにこだわる」と、討論会の司会者が国民皆保険のために増税するか否かだけを問題にすることを指摘します。

    dailynews date: 
    2019/12/26(Thu)
    記事番号: 
    2
  • マイケル・ムーア:大統領弾劾に反対する共和党は「絶滅しつつある恐竜」 それでもトランプが2020年に再選する可能性はある

    米上院はトランプ大統領弾劾裁判のルール設定をしようとしていますが、少なくとも1人の共和党議員がこの手続きに懸念を表明しています。アラスカ州選出のリサ・マーカウスキー共和党上院議員は12月24日のインタビューで、ミッチ・マコネル上院多数党院内総務がホワイトハウスと「緊密に連携する」と約束したこには困惑していると語りました。党の方針に異を唱えるマーカウスキーの発言は珍しく、共和党議員はこれまで一致団結してトランプ大統領を支えてきました。マコネルが弾劾公聴会のルールを定めるには51票が必要です。共和党は上院で53議席と僅差で多数派を維持しています。オスカー賞受賞の映画監督マイケル・ムーアは、下院ギャラリーの最前列で歴史的大統領弾劾の決議投票を目撃しました。弾劾プロセス、2020年大統領選、そしてなぜ今ならトランプが再選されると思うのかについてムーアに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/12/26(Thu)
    記事番号: 
    1
  • オプラ・ウィンフリー、アンジェラ・デイビス、タナハシ・コーツなどとトニ・モリソンの生涯を祝う

    今日は特別番組として、8月に肺炎の合併症のために88歳で亡くなった、米国で最も影響力のある作家の1人トニ・モリソンを追悼します。1993年、モリソンはノーベル文学賞を受賞した最初のアフリカ系米国人女性になりました。彼女はまた1988年に代表作のひとつ『ビラヴド 愛されし者』でピュリッツァー賞も受賞しています。トニ・モリソンは1931年にオハイオ州ロレインで生まれました。彼女は39歳の時に初めて、デビュー作となる小説『青い眼が欲しい』を出版しました。シングルマザーとして2人の幼い息子を育て、ランダムハウスで書籍編集者とし生活の糧を得ながら書かれた小説でした。編集者としての彼女は、アフリカ系米国人とフェミニストたちに場を与え、文学の舞台を広げるのに貢献したことで高い評価を得ています。モリソンの著作の多くは、アメリカの黒人女性の体験に焦点を当て、その作品は人種と歴史、特に大西洋を横断した両大陸での奴隷制の罪と、共同体の潜在的な回復力に深く関わるものでした。2012年、オバマ大統領はモリソンに大統領自由勲章を授与しました。彼女の逝去に際しオバマは「トニ・モリソンは国の宝でした。彼女の作品は美しいだけではなく、深い意味をもち、私達の良心を刺激し、より大きな共感をと呼びかけるものでした」。

    dailynews date: 
    2019/12/25(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 『危険な女性になること』:メディア業界の伝説的人物パット・ミッチェルが語る世界を変えるためにリスクを受け入れること

    メディア業界の伝説的人物パット・ミッチェルは、新刊Becoming a Dangerous Woman: Embracing Risk to Change the World(『危険な女性になること:世界を変えるためにリスクをとる』)の著者です。彼女はこの本の中で、祖父の電気もない小さな綿花農場での生い立ちから、PBS、CNN、パーリーメディアセンターの初の女性社長になるまでの人生の物語を共有しています。ミッチェルは彼女の本の中で、他の「危険な」女性の声として、ステイシー・エイブラムス、アイジェン・プー、エイバ・デュバーネイ、メアリー・ロビンソン、アビゲール・ディズニー、クリスティーン・シューラー・デシュライバー、キンバリー・クレンショー、ゾーヤ、モニーク・ウィルソン、ローラ・フランダース、ジャクリーン・ノボグラッツ、サンディー・トクスビィグ、ルース・アン・ハルニッシュ、メーガン・ファローンを含めています。「私たちの一番危険な行動は実は、協力して事に備え、助け合い、お互いの大事な場面に立会い、支援し合い、助言し合い、互いを称揚することです」と、ミッチェルは言います。「私たちは危険な時代に生きています。そしてそんな時代は私たちに、そうした試練に立ち向かうためにより危険になることを要求しているのです。」

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    2019/12/24(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ジェーン・フォンダ逮捕を語る「私たちは気候緊急事態の中にいます。私には体を張るしか選択肢がありません」

    歴史的な熱波によってもたらされた森林火災がオーストラリアを脅かし、高潮がベニスに浸水の脅威を与え、フィリピンがクリスマスの日の台風に備えるなか、女優のジェーン・フォンダが率いる継続的抗議行動「火災訓練の金曜日」(Fire Drill Fridays)は気候危機への対応を求めています。長年の政治活動家、フェミニストで、2度のアカデミー賞受賞者であるジェーン・フォンダは、彼女の82歳の誕生日の前日の12月20日金曜日に、人生5度目の逮捕を経験しました。スウェーデンの若い気候活動家グレタ・トゥンベリの影響もあって、フォンダは「火災訓練の金曜日 」運動を始めてからほぼ毎週金曜日はワシントンDCで活動してきました。彼女は他の140人以上と共に、ハート上院議員会館内で逮捕され、デモ参加者は彼女が連行される際、「お誕生日おめでとう」と歌いました。ジェーン・フォンダは12月、ニューヨークタイムズ紙に"We Have to Live Like We’re in a Climate Emergency. Because We Are"(「私たちは気候の緊急事態にいるように生きなければならない。なぜなら本当にそうだから」)というタイトルの論説を書きました。彼女はその中で次のように書いています。「私が抗議行動の力を信じているという事実は何ら驚くべきことではありません。

    dailynews date: 
    2019/12/24(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 医師アズラ・ラザ著『生まれたばかりの癌細胞』 従来の癌治療「切る・毒・焼く」が失敗である理由

    「切る、毒、焼く」。従来の癌治療である手術、化学療法、放射線治療をそう呼ぶ専門医がいます。毎年、癌治療に1500憶ドルが費やされていますが、癌死亡率は、少数の例外を除き50年前とほほ変わりません。 The First Cell: And the Human Costs of Pursuing Cancer to the Last(『生まれたばかりの癌細胞 癌を最後まで追いかける治療にかかるコスト』)を出版した著名な癌専門医アズラ・ラザと話します。ラザ医師は、癌根絶のための実験や資金配分は癌細胞が成長し転移した後期に集中していると言います。しかし焦点は癌の最初期、すなわち「生まれたばかりの癌細胞」の検出に当てられるべきだと言います。初期に焦点を当てた治療の方が効果的であり、費用も毒性も少ないとラザは言います。

    dailynews date: 
    2019/12/23(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 民主党候補者討論会でジョー・バイデンがイラク・アフガニスタン戦争支持やグアンタナモ閉鎖不履行を批判される

    19日(木)にロサンゼルスで行われた民主党大統領候補者討論会で、ジョー・バイデン前副大統領は、イラク戦争やアフガニスタン侵攻を支持した過去をめぐってバーニー・サンダース上院議員と論争になり、またオバマ大統領の在任中にグアンタナモ捕虜収容所を閉鎖できなかったことを追及されました。受賞歴のある調査報道記者アズマット・カーンと共に、候補者たちの外交政策における立場を見ていきます。彼はニューヨークタイムズ誌の寄稿者で、ニューアメリカ財団の「戦争の未来」(Future of War)研究員です。

    dailynews date: 
    2019/12/20(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 民主党大統領候補者討論会で移民問題が取り上げられる 傍らで活動家たちは移民の正義推進の政策を要求

    19日(木)にロサンゼルスで行われた民主党大統領候補者討論会の会場の外では、移民の権利を訴える抗議者たちが「移民の正義の第一日」と書かれたバナーを掲げ、国外追放の執行猶予と移民労働者の保護を要求しました。これに対する大統領候補たちの反応を取り上げ、難民や移民に教育と法務支援を行っているRAICES(Refugee and Immigrant Center for Education and Legal Services)のアドボカシー主任エリカ・アンディオラと共に見ていきます。「今回、移民の話題が取り上げられたことをとても嬉しく思います。過去数回の討論会では、話題にも上がっていませんでしたから」と彼女は言います。

    dailynews date: 
    2019/12/20(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 民主党大統領候補は白人ばかりに 党全国委員会は立ち止まって非白人を排除する選挙プロセスの修正を

    トランプ大統領の弾劾追訴から1日も経たないうちに、民主党の大統領候補者がロサンゼルスのロヨラメリーマウント大学に集まり今年最後の討議会を行いました。ステージに並んだのは、バーニー・サンダース上院議員、エリザベス・ウォーレン上院議員、エイミー・クローブシャー上院議員、そしてインディアナ州サウスベンド市長のピート・ブーティジェッジ、前副大統領ジョー・バイデン、大富豪のトム・シュタイアーとアンドリュー・ヤンです。ムスリムとして初めて大統領候補者討論会の司会を務めたパキスタン系アメリカ人のアムナ・ナワーズが、ヤン候補に対し、この討論会で唯一の非白人候補者であることについて聞きました。「法の下の公民権を求める弁護士委員会」(Lawyers'Committee for Civil Rights Under Law)の代表兼事務局長のクリステン・クラークと、難民や移民に教育や法務支援を行っているRAICES(Refugee and Immigrant Center for Education and Legal Services)のアドボカシー主任エリカ・アンディオラに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/12/20(Fri)
    記事番号: 
    1

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