デイリーニュース

  • 民衆のワクチン:新型コロナのワクチンを裕福な国が買い占める中、平等にゆきわたるよう求める声が高まる

    【21/01/01/1】米国、英国などの裕福な国々では、新型コロナウイルスのワクチン接種を自国の国民にいち早く実施しようと競い合っています。その一方で、数十にのぼる貧しい国では、人口の90%もの人々が、少なくとも2022年以降にならなければワクチンを受けられないことになる可能性がある、との報告が出ています。供給されるワクチンの大半を裕福な国々が買い占めしているからだといいます。誰でも受けられるワクチン開発とともに、知的財産権の執行を停止し、ワクチンへのアクセスを拡大するよう求める運動が高まっています。ゲストは二人です。「民衆のワクチン連盟」(People’s Vaccine Alliance)の政策アドバイザーをしているモガ・カマール・ヤンニ医師、そして「アクセス・アイ・ビー・エス・エイ」(AccessIBSA)プロジェクトで公衆衛生を提唱し、コーディネーターを務めているアチャル・プラバラ医師です。このプロジェクトは、インド、ブラジル、南アフリカで医薬品へのアクセスを拡大する取り組みを行っています。

    dailynews date: 
    2021/1/1(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ブリー・ニューサムとエディ・グロード教授:ブラック・ライブス・マター運動は民主党がトランプに勝利するのを助けた

    【20/12/31/3】ジョー・バイデン次期大統領とカマラ・ハリス次期副大統領が政権移行の準備を進めていますが、米民主党の今後の方向性について高まる議論を見ていきます。米下院のジェームズ・クライバーン多数党院内副総務は先日、「警察予算の打ち切りや削減」を求める声を批判、このような主張が民主党の下院議員候補を傷つけると発言しました。「今米国が直面する大きな問題に、古ぼけた型の政治で対処しようとするなんて、実際ばかげています。……(クライバーンのような)主張は、昔に戻ってレーガン支持の民主党員にアピールすることに夢中になっているように見えます」と、作家でプリンストン大学アフリカ系米国人学部長のエディ・グロード教授は言います。「トランプを生み出した政治に逆戻りするなんて理解できません」。アーティトで反人種差別活動家ブリー・ニューサム=バスにも話を聞きます。ニューサム=バスは、黒人有権者は「その時の都合で身代わりにされ、事情が変われば今度は裏切られるのです……この図式を変える必要があります」と主張します。

    dailynews date: 
    2020/12/31(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「米国は最後の審判を迎える」 キーアンガ=ヤマッタ・テイラーとコーネル・ウェストが人種差別への反乱を語る

    【20/12/31/2】学者コーネル・ウェストとキーアンガ=ヤマッタ・テイラーが、ミネアポリスで起きたジョージ・フロイド殺害事件に続く人種差別と警察暴力に抗議する世界的な蜂起について語ります。「私たちは、階級的な反乱がその中心にある人種差別と人種テロへと収斂していくのを目の当たりにしています。多くの点で米国は今、未知の領域に乗り出しているのです」とプリンストン大学教授のキーアンガ=ヤマッタ・テイラーは言います。

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    2020/12/31(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 2020年自由への闘い:アンジェラ・デイビスが抗議運動 警察の予算縮小 人種差別的な像の撤去を語る

    【20/12/31/1】デモクラシー・ナウ! 特別番組として2020年6月のインタビューを再放送します。今年5月、ミネアポリス警察によるジョージ・フロイド殺害後に開始された警察暴力や人種差別への抗議運動について、伝説的活動家で学者のアンジェラ・デイビスに話しを聞きました。「警察予算を縮小せよ」を合言葉にした抗議運動は、警察による取り締まりや構造的な人種差別について世論を大きく変化させることに寄与しました。デイビスはカルフォルニア大学サンタクルーズ校の名誉教授です。半世紀にわたって米国で最も影響力のある活動家・知識人の1人であり、黒人解放運動の象徴です。(Image Credit: Yalonda James / The SF Chronicle via Getty Images)

    dailynews date: 
    2020/12/31(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「黒人と白人の真実」―カンサスシティ・スター神、人種差別的紙面の歴史を謝罪

    【20/12/30/3】歴史的な一歩です。中西部で最も影響力が大きい新聞のひとつ『カンサスシティ・スター』紙が、同紙の人種差別的な歴史について謝罪しました。同紙の編集主幹マイク・ファニンは、スター紙とその姉妹紙が、何十年にもわたる偏見に基づく紙面により、人種隔離、ジム・クロウ法金融機関による赤線引き(特定地域の住民には融資しないなどの投資差別)を補強し、「地域社会全体から、機会、尊厳、正義、真価の認知を奪ったとして謝罪しました。ファニン、そして同紙の長年にわたる教育部門ライターのマラ・ローズ・ウィリアムズに話を聞きます。ウィリアムズは、警察によるジョージ・フロイド殺害後のブラック・コミュニティについて、そして全国各地での人種の正義を求める叛乱についての同紙の記事を検討する努力の中心人物でした。「カンサスシティ・スター紙だけではなく、全米各地の主流‘新聞は黒人コミュニティの取材や記事掲載で善い仕事をしていません」と、ウィリアムズは言います。

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    2020/12/30(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「Say Her Name― スーザン・ムーア医師」。黒人女性医師たちが医療における人種格差を糾弾

    【20/12/30/2】黒人医師スーザン・ムーアが医療スタッフによる人種差別的な治療について語ったビデオを病床から投稿した後に新型コロナで亡くなった時、身も凍るようなそのメッセージは、命乞いをしながらミネアポリスの警察に殺されたジョージ・フロイドのビデオを思い起こさせました。人種による医療格差と闘う二人の黒人女性医師リーダーに話を聞きます。二人は、ワシントン・ポスト紙に「Say Her Name― スーザン・ムーア医師」というタイトルの意見記事を書きました。「私たちの命を軽んじ、私たちのことばを信じない。その典型であり現状です」と、ホームドクターでアメリカ公衆衛生学会(American Public Health Association)元会長のカマラ・フィリス・ジョーンズ医師は言います。 (ナショナル・バース・エクイティ・コラボレイティブ)会長のジョイア・クリア=ペリー医師 は、ムーア医師が医療スタッフから尊敬を得られないことで不満をもらしていることについて、自分も「本当によく同じ目にあっている」と言います。「私たちは、黒人の患者、黒人の出産者が価値を認められないことに気づいています。耳を貸されないのです」。

    dailynews date: 
    2020/12/30(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「黒人は、こうやって殺される」―人種差別的な医療を公然と非難したスーザン・ムーア医師 新型コロナで死去

    【20/12/30/1】黒人医師スーザン・ムーアが医療スタッフによる人種差別的な治療について語ったビデオを病床から投稿した後に新型コロナで亡くなった時、身も凍るようなそのメッセージは、命乞いをしながらミネアポリスの警察に殺されたジョージ・フロイドのビデオを思い起こさせました。人種による医療格差と闘う二人の黒人女性医師リーダーに話を聞きます。二人は、ワシントン・ポスト紙に「Say Her Name― スーザン・ムーア医師」というタイトルの意見記事を書きました。「私たちの命を軽んじ、私たちのことばを信じない。その典型であり現状です」と、ホームドクターでアメリカ公衆衛生学会(American Public Health Association)元会長のカマラ・フィリス・ジョーンズ医師は言います。 (ナショナル・バース・エクイティ・コラボレイティブ)会長のジョイア・クリア=ペリー医師 は、ムーア医師が医療スタッフから尊敬を得られないことで不満をもらしていることについて、自分も「本当によく同じ目にあっている」と言います。「私たちは、黒人の患者、黒人の出産者が価値を認められないことに気づいています。耳を貸されないのです」。

    dailynews date: 
    2020/12/30(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ジョセフ・スティグリッツ パンデミック経済と2000ドルの現金給付を求めるサンダースの議事妨害を支持する理由

    【20/12/29/3】米下院は景気刺激策の現金給付を600ドルから2000ドルに増額する法案を可決し、上院にその法案を送付しましたが、結果がどうなるかはまだわかりません。無所属のバーニー・サンダース上院議員は、上院が2000ドルの現金給付について採決しないのであれば、議事妨害をして、7400億ドルの2020年度防衛支出法案へのトランプ大統領の承認拒否を覆すための採決を遅らせると言っています。給付金増額を承認するのに必要な60票に達するためには、上院48人の民主党議員に少なくとも12人の共和党員が加わらなければなりません。ノーベル賞受賞者の経済学者ジョセフ・スティグリッツは、ミッチ・マコーネル上院多数党院内総務は、景気刺激現金給付の拡大を邪魔しているだけでなく、彼が上院の採決にかけることを拒んでいるあらゆる政策の障害になっていると言います。「私たちは自国を民主主義と思っています。しかし米国民の多くが重要だと考えている様々な法案に対して、上院が公式に賛否を表明することが、この一人の人間によって妨害されているのです」と、スティグリッツは言います。彼はさらに、世界的な経済危機についても話してくれます。

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    2020/12/29(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 弁護士ポール・ディキンソン「米国はイラク市民に正義を約束したがトランプによるブラックウォーター社員への恩赦がそれを奪った」

    【20/12/29/2】ブラックウォーター社の4人の元契約社員にトランプ大統領が恩赦を与えたことが、イラクと米国で市民の怒りに火をつけました。ニコラス・スラッテン、ポール・スロー、エバン・リバティ、ダスティン・ハードは、2007年に傭兵会社の契約社員がバグダッドのニソール広場で民間人に発砲した際14人のイラク市民を殺害したことで有罪判決を受けました。米国のイラク占領におけるもっとも最も悪名高い出来事の一つに対する捜査員と検察による数年にわたる真摯な取り組みを経て、この4人のブラックウォーター社の傭兵は2014年に有罪半判決を受けました。ブラックウォーター社による虐殺の被害者の何人かを代表した弁護士のポール・ディキンソンは、愛する者を失い、正義が行われると約束されたイラク市民にとって、トランプの恩赦は新たな侮辱であると言います。「私たちは被害者の一人一人に、海外で犯罪を犯した者の責任を問うと約束したのに、その約束を被害者からから奪ったのだ」と彼は言います。

    dailynews date: 
    2020/12/29(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 『ブラックウォーターの最年少の被害者』:トランプが恩赦を与えた殺人者たちの被害者のひとりは9歳の少年アリ・キナニ

    【20/12/29/1】トランプ大統領がバクダッドでの大虐殺に関わったことで有罪判決を受けたブラックウォーター社の元契約社員4人に恩赦を与えたことが、イラク市民の怒りに火をつけました。このブラックウォーター社の傭兵の中には、2007年のニソール広場の大虐殺に関与したことで第一級殺人の有罪判決を受け終身刑を宣告されたニコラス・スラッテンがいます。スラッテンと、ブラックウォーター社の他の傭兵たちは、バグダッドの混雑した広場に向け機関銃と手りゅう弾を発砲、女性と子供を含む17人の丸腰の民間人を殺害しました。最年少の被害者は9歳の少年アリ・キナリでした。2010年にデモクラシー・ナウ!で初放送された、報道サイト「インターセプト」のジェレミー・スケイヒルと映画製作者のリック・ローリーによる短編ドキュメンタリーBlackwater’s Youngest Victim(『ブラックウォーターの最年少の犠牲者』)の抜粋を再放送します。

    dailynews date: 
    2020/12/29(Tue)
    記事番号: 
    1

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