ジョー・バイデンが新政権の国防長官に指名したロイド・オースティン元陸軍大将は、上院で承認されれば、国防総省を率いる初のアフリカ系アメリカ人として歴史に名を残すことになります。しかし、オースティンが承認を得るためには、軍の文民統制を維持するた法律に抵触することを回避するため、規定適用除外の決議を議会で得なければなりません。しかし、民主党の複数の有力上院議員が、適用除外措置には反対するという意向を示しています。「責任ある国家運営のためのクインシー研究所」(Quincy Institute for Responsible Statecraft)を共同設立したアンドリュー・ベイスビッチ代表も、上院議員たちと同じような懸念を持っているといいます。「将軍は文民ではありません。もし軍の文民統制について真剣にとらえるのであれば(それは市民として当然の義務です)国防総省の指揮官には善意の文民が就くべきだと思います」。