デイリーニュース

  • 「体制が招いた失敗」と識者 イラン当局がウクライナ機撃墜を認める イランで反政府デモが再燃

    イラン軍当局がウクライナ航空機を誤って撃墜したことを認めたことをうけ、イランでは反政府デモが3日目を迎えています。この事故ではイラン人82人、カナダ人57人を含む176人の乗員乗客全員が死亡しました。イラン政府は当初航空機撃墜を否定しましたが、イラン革命防衛隊が事故の責任を認めたため、現在は「恐ろしい過ち」だったとしています。ウクライナ航空機が撃墜されたのは、イラン部隊がカセム・ソレイマニ将軍暗殺への報復として、イラクに駐留している米軍が使用する軍事施設にミサイル22発を発射した数時間後でした。イランでは先週、ソレイマニ将軍を追悼する数百万人が街頭に繰り出しましたが、今週に入ってからは10数都市で反政府デモが再開されています。イラン治安部隊がデモ参加者を追い散らすために実弾や催涙ガスを発射したとの報道もあります。米ワシントンでは、トランプ大統領が暗殺されたソレイマニは4カ所の米国大使館を攻撃する計画だったと主張したのに対し、マーク・エスパー国防長官が大統領とは矛盾する発言をしています。エスパー国防長官はトランプ大統領の主張を裏付ける証拠は見ていないと述べました。イランの反政府デモについて、ボストン大学で社会学と国際関係を教えるアリ・カディバル助教から詳しく聞きます。カディバルは、イラン・イラク戦争中のイランで育ち、テヘラン大学で学士、最初の大学院学位を取得しました。

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    2020/1/13(Mon)
    記事番号: 
    1
  • データを武器に変える:ケンブリッジアナリティカ、情報戦争、2016年のトランプ大統領選挙

    ケンブリッジアナリティカの親会社SCLグループの軍事請負業者としての歴史について、ドキュメンタリー映画『グレートハック:SNS史上最悪のスキャンダル』の監督ジャハニ・ヌーザイムとカリム・アーメル、ケンブリッジ・アナリティカの元従業員ブリタニー・カイザー、プロパガンダ研究者のエマ・ブライアントとの会話を続けます。「現在、世界的な情報戦争が起きているのです」とブライアントは言います。「もしも米軍が技術を開発し、たとえば中東全域の住民に関するデータを収集しているかどうか、わたしたちはどしてわかるのでしょう。それがイエメンで使われたとか、どこぞの権威主義政権によって国民の人権弾圧や米国に敵対するために利用されたとしても、どうしたらわかるのか。ロシアや、イランや、他の敵性国家、あるいはSCLグループに発注しているサウジアラビアのような国によって、データが操作されていないと、言い切れますか。それを知るには、この業界を白昼にさらし、連中がどんなことをしているのかきちんと説明させるようにするしかありません」

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    2020/1/10(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「販売される民主主義」 ケンブリッジ・アナリティカと巨大テクノ企業による選挙操作の歴史

    長年Facebook社の幹部だった人物が、同社のプラットフォームが2016年の大統領選挙におけるドナルド・トランプの勝利に一役買ったと認めていますが、今年の選挙でもまた同じことが起こりそうです。「フェイスブックはドナルド・トランプの当選に責任があるのか?答えはイエスだと思う」とアンドリュー・ボスワース副社長が社内メモに書いていました。ボスワースは2016年の選挙でヒラリー・クリントン候補を支持していましたが、件の社内メモの続きに、フェイスブックはトランプの再選を妨害するためにポリシーの変更をすべきではない、と書いています。彼はメモで、謎の多いデータ会社ケンブリッジ・アナリティカの役割に言及していますが、その重要性について控えめに見せようとしています。しかし、アカデミー賞の最終候補に残ったドキュメンタリー映画『グレート・ハック:SNS史上最悪のスキャンダル』は、ケンブリッジ・アナリティカが米国の大統領選だけでなく世界中の選挙において重要な役割を担ってきたことを描いています。ケンブリッジ・アナリティカは、ユーザーに知らせず、同意もないまま、約8700万ものFacebookプロフィールを収集し、そのデータを使って2016年の大統領選挙で有権者の気持ちを変えさせる工作をしました。

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    2020/1/10(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ウイグル人とその他イスラム教徒少数派 中国の工場での労働を強制される

    中国当局がイスラム教徒(ウイグル人とカザフ人が大半)を強制的にそして組織的に労働プログラムに組み入れ安価で従属的な労働者として中国の工場に供給し働かせていることが、衝撃的な暴露記事で明らかになりました。このニューヨーク・タイムズ紙の記事は公的文書、インタビュー、中国西部の新疆ウイグル自治区での取材を基にしたもので、このプログラムは貧困農民や村民、小規模な商人などを、ときに数か月に渡る訓練コースに送り込み、低賃金の工場労働者として割り当てるという圧倒的なものとなっています。同時進行で行われる「再教育」キャンプには、100万人のウイグル地域の成人が拘束されていると推定されています。中国はこの労働プログラムを、過激派や貧困を軽減するための「職業訓練センター」であると主張していますが、ウイグル人活動家は彼らの言語やコミュニティを解体するために行われている中国政策の一部であり、文化的殺戮だと言います。ニューヨーク・タイムズ紙記者で、先日の暴露記事を共同執筆したオースティン・ラムジーと、ウイグル系米国人弁護士で「ウイグル民族人権プロジェクト」(Uyghur Human Rights Project)理事長のナリー・ターケルに話を聞きます。

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    2020/1/9(Thu)
    記事番号: 
    9
  • アンドリュー・ベースビィッチ:米国は中東での「軍事力によるアプローチ」を捨て平和を構築すべき

    シンクタンク「責任ある国政のためのクインシー・インスティテュート」(Quincy Institute for Responsible Statecraft)共同創設者で理事長のアンドリュー・ベースビィッチに引続き話を聞きます。ベースビィッチは元大佐でベトナム戦争でも戦った退役軍人です、最新の著書はThe Age of Illusions: How America Squandered Its Cold War Victory(『錯覚の時代――アメリカはいかに冷戦の勝利を無駄にしたか』)です。ベースビィッチは、トランプ大統領によるカセム・ソレイマニ司令官暗殺で引き起こされたイランとの危機は、長年続く米国の中東での軽率な行動の最新例でしかないと言います。「中東での酷い混乱から米国が抜け出すためには……軍事力によるアプローチを捨て、この地域での抗争に対しもっとバランスの取れた対応をするしかありません」とベースビィッチは言います。

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    2020/1/9(Thu)
    記事番号: 
    2
  • アンドリュー・ベースビィッチ:辛うじて戦争は避けたが トランプはソレイマニ殺害で「不必要な危機」を招いた

    トランプ大統領は1月8日、イランに対し新たな制裁を加えると誓いましたが、新たな軍事行動は避けた模様です。米国がイランのカセム・ソレイマニ司令官をバグダッド国際空港で暗殺した後、両国間での緊張が高まっています。8日にはイランがイラクの米軍駐屯基地に弾道ミサイル22発を発射する報復を行いましたが、負傷者はありませんでした。イランはイラク政府にこの攻撃を事前通告していました。バグダッドのグリーン・ゾーン内にある米国大使館近くにも後に小型のロケットが着弾しました。8日のテレビ演説でトランプは、NATOにもっと積極的に中東に関わるよう求め、他国にもイラン核合意から離脱するよう呼びかけました。シンクタンク「責任ある国政のためのクインシー・インスティテュート」(Quincy Institute for Responsible Statecraft)共同創設者で理事長のアンドリュー・ベースビィッチに話を聞きます。ベースビィッチは元大佐でベトナム戦争でも戦った退役軍人です。最新の著書はThe Age of Illusions: How America Squandered Its Cold War Victory(『錯覚の時代――アメリカはいかに冷戦の勝利を無駄にしたか』)です。

    dailynews date: 
    2020/1/9(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 致命的な地震がプエルトリコを揺るがし、大規模停電と「インフラの余震」を引き起こしている

    7日早朝、マグニチュード6.4の地震がプエルトリコを揺るがし、少なくとも1人が死亡し、大停電でほぼ全人口が暗闇に陥っています。100年以上の間にプエルトリコを襲った中で最大の地震であり、最近何日もにわたり一連の強い地震が島を揺るがせた末に起こりました。6日にはマグニチュード5.8の地震が発生し、海岸沿いの町グアニカに損害を与えました。地震の被害で、350人近くが家を失い、少なくとも30万人への飲料水の提供が停止しています。7日、ワンダ・バスケス知事は非常事態を宣言しました。今回の災害は、プエルトリコで2017年のハリケーン・マリアによる甚大な被害の余波がまだ続いている中で起きました。ハリケーン・マリアでは少なくとも3000人が死亡し、米国史上最長で、世界でも2番目に長い停電で、人々は何か月間も電気のない生活を強いられました。ニューヨーク市立大学の政治人類学者、ヤリマル・ボニヤに話を聞きます。彼女はAftershocks of Disaster: Puerto Rico Before and After the Storm(『災害の余震:嵐の前後のプエルトリコ』)選集の共同編集者で、またプエルトリコの経済危機を理解するためのガイドである「プエルトリコ・シラバス」の創設者です。

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    2020/1/8(Wed)
    記事番号: 
    5
  • イラン系アメリカ人議員、米国とイランとの緊張の拡大に伴う外国人嫌悪の高まりを警告

    米国とイランの緊張が高まる中、国境警備隊は米国とカナダの国境でイラン系アメリカ人を拘束しています。1月3日の米国によるカセム・ソレイマニ将軍暗殺後の週末に、国境沿いの入国審査で少なくとも100人の入国が遅延しました。この対応について、フロリダ州オーランド選出民主党議員アンナ・エスカマニの話を聞きます。彼女はフロリダの公職に選ばれた最初のイラン系アメリカ人です。「イランのような国で戦争が発生する可能性があると見ると、ここ米国内で、外国人嫌悪が起きる。それが、現実です」とエスカマニは言います。

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    2020/1/8(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 想定外の余波? 米国によるソレイマニ将軍暗殺は、イランで高まる抗議運動を弱体化させかねない

    イランで抗議行動が起こり、イラン全土の数十の都市でデモが行われました。抗議者たちは経済的救済を要求し、汚職を非難しました。抗議運動が開始されて以来、治安部隊による激しい弾圧により1,000人以上が殺されました。イランの最高レベルの実力者、カセム・ソレイマニ将軍の米国による暗殺によって引き起こされたイランと米国間の緊張の高まりは、この抗議運動を弱める可能性があると、ボストン大学の社会学と国際学の助教授であるアリ・カディバルは言います。カディバルは、テヘラン大学の学生時代、イランの学生運動で活動していました。

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    2020/1/8(Wed)
    記事番号: 
    3
  • フアン・コール:司令官暗殺と軍事攻撃により、米・イラン対立が前例のない領域に

    米国によるイランの最高実力者、カセム・ソレイマニ将軍の暗殺と、続いて起きた、イラクの米軍駐留基地へのイランからの報復ミサイル攻撃で、中東の緊張は劇的に高まっています。イランの最高指導者アヤトラ・ハメネイ師は、ミサイル攻撃をアメリカ人の「顔への平手打ち」と呼び、中東からの米軍撤退を求めました。イランのミサイル攻撃は、イラク議会がイラクからのすべての外国部隊の追放を決議したわずか数日後に起こりました。ミシガン大学の歴史学教授であるフアン・コールに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/1/8(Wed)
    記事番号: 
    2

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