デイリーニュース

  • メキシコ人アーティストのイザベル・カバニーヤス殺害が照らし出すシウダー・フアレスに蔓延する女性殺し

    人々に愛された26歳のフェミニスト活動家でアーティストのイザベル・カバニーヤスが最近メキシコのシウダー・フアレスで暗殺され、国境の町の女性殺害と女性への暴力という痛ましい長年の問題が再び表面化しています。1月18日土曜日、カバニーヤスが帰宅しなかったため、彼女の友人たちによってソーシャル・メディア上で行方不明と伝えられました。彼女は同日、フアレスの繁華街の歩道で彼女の自転車の横で射殺されているのが見つかりました。シウダー・フアレスのフェミニスト活動家で、フアレスのフェミニスト共同体「マキラドーラで働く母の娘たち」(Hijas de su Maquilera Madre)のメンバーであるナナ・レベルに カバニーヤス の人生と、この地域に特有の女性殺しの問題について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/1/28(Tue)
    記事番号: 
    2
  • トランプによる大統領特権の拡大主張は「憲法にとって重大な危機」

    1月27日の大統領弾劾裁判での8時間の口頭弁論中、トランプ大統領の弁護団は繰り返し彼は間違ったことは何もしていないと言い、トランプの元国家安全保障問題担当補佐官による衝撃的な暴露発言をほとんど無視しました。この日は、ハーバード大学法律学教授のアラン・ダーショウィッツと、ビル・クリトンの弾劾に結び付く捜査を担当したケネス・スター元独立検察官を含む弁護団がトランプの正当性を主張しました。出版が予定されている本の中で、前国家安全保障問題担当補佐官のジョンボルトンは、ウクライナへの3億9100万ドルの軍事支援の凍結はジョー・バイデンを含む政敵の調査要求と関係していると、トランプが彼に話したと書いています。議会が承認したウクライナへの軍事支援を凍結したことが弾劾裁判の中心的争点です。共和党、メイン州選出のスーザン・コリンズ上院議員とユタ州選出のミット・ロムニー上院議員は、ボルトンの暴露は弾劾裁判に証人を許可することの正当性を強調すると述べました。法律と哲学の教授で、ペンシルベニア大学の倫理と法の支配センターの教授代表であるクレア・フィンケルスタインに、さらに詳しく話を聞きます。「いま、私たちの民主主義において、憲法が重大な危機を迎えています」と、彼女は言います。「なぜなら、今の上院は、大統領自身による弾劾手続きへの妨害に抵抗できず、大統領を追い出すことができないからです」。

    dailynews date: 
    2020/1/28(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 映画『伝えたい私たちの話』(Ours to Tell) 中絶へのアクセスの大切さを語るパーソナル・ストーリー

    ロー対ウエイド事件がこれまでにない攻撃を受けているなか、新作短編映画Ours to Tell(『伝えたい私たちの話』)は、リプロダクティブの正義のために闘う人間像に迫り、メディアが軽視しがちな物語にスポットライトを当てています。LGBTQコミュニティと非白人コミュニティの物語です。映画はイロンダ、ニック、ハンナ、ブリタニーという4人の登場人物に焦点を当て、中絶へのアクセスが彼らの生活をどのように変えたかを話し合います。監督はライカ・ゼタブチ、製作は全米家族計画連盟(Planned Parenthood)と団体「私たちは証言する」(We Testify)です。「私たちは証言する」の創設者・代表で制作責任者レニー・ブレイシー・シャーマンから詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2020/1/27(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 弾劾裁判のプレッシャーのなか、トランプ大統領がリプロダクティブライツへの攻撃を強める

    トランプ大統領は、ワシントンDCで毎年数千人を集めて行われている反中絶デモ、いわゆる「マーチ・フォー・ライフ」(March for Life)に米国史上初めて現職大統領として参加しました。トランプ大統領はかつて自身のことを「全面的に女性の選択を擁護する」としていましたが、このデモでは民主党を幼児殺しとして非難し、ラルフ・ノーサムバージニア州知事(民主党)については、「生まれた赤ちゃんを殺害することをよしとする」中絶法案に賛成しているなどの虚偽を述べました。「マーチ・フォー・ライフ」は、中絶を憲法上の権利として認めた1973年の歴史的なロー対ウェイド最高裁判決への反対運動として1974年に始まりました。これまで中絶に反対する大統領たちは、このデモは過激で異論が多いとして直接の参加はせず、代理を派遣したりビデオメッセージを送るなどの行動をとってきました。トランプがワシントンで中絶反対活動家にむけた演説をおこなったその日、トランプ政権はカルフォルニア州に対し、民間保険会社に中絶費用の負担を要求する州制度を廃止しないなら一部の医療プログラムへの連邦助成を削減すると脅しました。カルフォルニア州知事のギャビン・ニューサムは政策に変更はないと言明しています。最近ではトランプ政権のベッツィ・デボス教育長官が、中絶反対運動を奴隷制廃止運動と比較しました。

    dailynews date: 
    2020/1/27(Mon)
    記事番号: 
    3
  • コービー・ブライアントが41歳で死去 バスケットボールのスターが遺したもの

    バスケットボール界のスーパースター、コービー・ブライアントが1月26日、ロスアンジェルス近郊で起きたヘリコプター墜落事故で死亡しました。41歳でした。同乗していたブライアントの娘で13歳のジアーナ、大学野球チーム監督として慕われたジョン・アルトベリ、同監督の妻ケリ、娘アリッサ(13)など搭乗者9名全員が死亡しました。一行は、ユースバスケットボールの試合に向かう途中でした。ブライアントの所属チームはNBAで5度優勝、オリンピックでは金メダルを二度獲得、自身もNBAのオールスター選手に18度選ばれました。2016年に引退するまで20年間、ロスアンジェルス・レーカーズでプレーしました。娘のジアーナは、将来コネチカット大学の女子バスケットボールチームでプレーしたいと語っていたと伝えられています。死を悼む声がファン、スポーツ選手、著名人からメディアに続々と寄せられています。中には、彼の選手歴の初期に出された性的暴行疑惑についてメディアやファンに注意を喚起するものもあります。ネイション誌のスポーツ編集者でポッドキャスト「エッジ・オブ・スポーツ」を運営するデイブ・ザイリン、「全米女性司法センター」(the National Women’s Law Center)CEOで代表のファティマ・ゴス・グレイブに聞きます。

    dailynews date: 
    2020/1/27(Mon)
    記事番号: 
    2
  • トランプ弾劾裁判 ボルトン前補佐官の衝撃的な暴露本が目撃証人の召喚に火をつける

    ニューヨーク・タイムズ紙が、ジョン・ボルトン前補佐官(国家安全保障問題担当)が近く出版する本の詳細を報道しました。これを受けて、トランプ大統領の弾劾裁判に証人を召喚するよう上院に求める声が高まっています。この本の中でボルトンは、トランプ大統領が昨年8月ボルトンとの私的な会話の中で、ウクライナがジョー・バイデン前副大統領およびウクライナのヒラリー・クリントン支援者に関する情報を渡すまでは、ウクライナに対する3.91億ドルの安全保障支援は再開しない意向だとボルトンに語ったと記しています。ニューヨーク・タイムズ紙がこの記事を掲載したのは、トランプ弁護団の冒頭陳述の翌日でした。25日の冒頭陳述では、マイク・パープラ大統領副法律顧問が、民主党が弾劾を求める根拠は推定に基づくものだと主張したほか、パット・シポロン弁護士は民主党が選挙の妨害を企てていると非難しました。トランプ大統領の弁護団は27日も冒頭陳述を行います。下院民主党の弾劾チームは24日、3日間の冒頭陳述を終えています。マザー・ジョーンズ誌ワシントンDC支局のダン・フリードマン記者から詳しく聞きます。彼は外国の影響と国家安全保障を中心に取材しています。

    dailynews date: 
    2020/1/27(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 住宅危機を強調するため空いている物件を占拠したオークランドのママたちは予想外の勝利を祝う

    カリフォルニア州オークランド市で、空いている住宅を占拠した家のない母親の一団と、物件を所有する不動産会社の一カ月にわたる闘争は、今週はじめ当該物件の購入という予想外の申し出で決着しました。住処のない状態と不動産投機の横行に対する母親たちの闘いが大きな勝利を収めたのは、不動産会社ウェッジウッド・プロパティーズが強制手段によって複数の家族を、2カ月以上も住みついていた住宅から退去させてから1週間後のことでした。彼らは”Moms 4 Housing”(住居を求めるママたち)と呼ばれ、そのうち2人の母親と支援者2人が早朝の強制執行で、武装警察官がドアを叩き破って侵入した後に逮捕されました。しかし、20日の月曜日、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デイに、ウェッジウッド不動産は、膨れ上がる世論の圧力の下、問題の不動産をオークランド・コミュニティ・ランドトラストを通じて適正な価格で売却すると発表しました。母親たちは、信託から家を購入できるようになります。”Moms 4 Housing”のメンバーのミスティ・クロスと、カリフォルニア・コミュニティ・エンパワーメント同盟のオークランド支部長を長年務めてきたキャロル・ファイフと話をします。「みんなは壊れたシステムに投資しています」とファイフは言います。

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    2020/1/24(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 国際司法裁判所がビルマ当局に対し、イスラム教徒のロヒンギャをジェノサイドから護るよう命令

    国連のハーグ国際司法裁判所は23日(木)、ビルマ政府に対し、「可能な限りの手段を用いて」イスラム教徒のロヒンギャを集団虐殺から守るように命じる画期的な判決を下しました。判決文は、ビルマ(ミャンマー)に残る約60万人のロヒンギャたちは、軍隊の攻撃に対し「きわめて脆い」立場にあると呼びかけています。国際司法裁判所は、ビルマ政府に対し、対策の進捗を定期的に報告するよう義務付けています。この判決は、ビルマの事実上の指導者アウンサン・スーチーに対する厳しい叱責です。彼女は先月、国際司法裁判所のビルマに対するジェノサイド訴追を撤回するように求めました。ノーベル賞受賞者のスーチーはビルマの軍政と10年にわたって戦ってきましたが、いまでは軍を擁護しています。この国際司法裁判所の判決について、ヒューマンライツウォッチの弁護士で広報担当のリード・ブロディに聞きます。「この判決は、世界でもっとも重要な裁判所が現代における最悪の集団残虐行為の一つに、まだ残虐行為が続いているうちに介入する画期的なものです。これほど重要なことはありません」とブロディは言います。

    dailynews date: 
    2020/1/24(Fri)
    記事番号: 
    2
  • トランプは他にも戦争犯罪、暗殺、汚職の建議で弾劾することもできたと法学者

    歴史的な米国大統領弾劾裁判の本格審議が始まり、民主党議員たちは冒頭陳述の最終日もトランプ大統領の罷免を求める理由を並べ立てています。25日(土)からは共和党議員による陳述が始まります。上院における裁判開始は、この一カ月前に下院でトランプ大統領の訴追を決議したことを受けたものです。罪状は、トランプ大統領がウクライナ大統領に圧力をかけて政敵である民主党の大統領候補ジョー・バイデンを調査させるため、すでに米国議会が承認したウクライナへの軍事援助を保留にたというものです。木曜日、弾劾裁判における検事役をつとめる下院司法委員会のジェロルド・ナドラー委員長は、大統領は犯罪行為によらずとも弾劾できると主張しました。23日(木)の審議の他の場面では、検事役の一人シルビア・ガルシア下院議員が、FOXニュースの世論調査を根拠にして、トランプ大統領がバイデン氏を目の敵にし始めたのは、複数の世論調査の結果が元副大統領のバイデン候補が2020年の大統領選挙で現職を破ることもあると示したときからです。この問題について、トーマス・ジェファーソン法学部の名誉教授マージョリー・コーンにお話を聞きます。

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    2020/1/24(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 新作映画『ダーク・ウォーターズ』:デュポン社と20年間戦い続けた弁護士の物語

    新作映画『ダーク・ウォーターズ』は、弁護士ロブ・ビロットの20年にわたるデュポン社との戦いを描いた物語です。デュポン社はフライパンなどに使われたテフロンの製造メーカーであり、その製造に使用された有毒化学物質によって、ウェストバージニア州の飲料水が汚染されたことで、ビロットとデュポン社との20年間の戦いが始まったのです。環境に関するワーキング・グループは、ビロットを「史上最も凶悪な企業環境の陰謀を暴きだした」と称賛しています。プラスチック業界が起こす汚染水問題は、全米のあらゆる地域を荒廃させ続けています。22日、環境ワーキンググループは、「PFAS」として知られる有毒フッ素化化学物質が、マイアミ、ワシントンD.C.、フィラデルフィアなど、主要大都市圏を含む米国の多くの都市の飲料水に含まれていたという衝撃的な報告書を発表しました。 「永久化学物質」として知られるこれらの物質は、がん、高コレステロール、生殖能力の低下に関連性があり、環境内で分解しないのです。本日はこの映画の主人公であるロバート・ビロット弁護士に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/1/23(Thu)
    記事番号: 
    4

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