3月15日で、シリア大統領バッシャール・アサドに反対する民衆蜂起から2年がたちました。この衝突でこれまでに7万人以上が死亡し、少なくとも100万人が難民化しました。天体物理学者でシリア市民民主同盟のメンバーであるリム・トゥルクマニに話を聞きます。トゥルクマニは現在ニューヨークで国連安保理の理事国らとシリア情勢打開の可能な政治解決について話し合っており、非暴力を求めるシリア国民の声が無視され、両派につながる外国勢力が武力衝突に油を注いでいると警告します。「シリア国内にいる我々のような人間を脇に追いやって、武装反乱勢力のみに焦点を当てようという組織的な企てが行われているのです。そして今や新聞の見出しはすべて彼らに奪われている」とトゥルクマニは言います。「なぜか? それはこの紛争を代理戦争だと見る連中が国内外に存在するからです。つまりこの紛争を自分たちの国際的な競争相手と戦う恰好の機会だと捉えているわけです。これはシリアをめぐる争奪戦、権力の争奪戦です。そしてシリア人はその犠牲者になりつつあるのです」