イラク侵攻後10年を迎えた今、米軍の退役者たちとイラク市民が一緒になって立ち上げた、戦争の後遺症にいまも苦しみ続ける人たちのための運動「癒える権利(The Right to Heal)」を取り上げます。元米陸軍軍曹で2003年3月のイラクへの侵攻軍の一員でもあったマギー・マーティンに話を聞きます。彼女は現在は反戦イラク帰還兵の会(IVAW)の組織部長です。また、イラク女性自由機構(Organization of Women’s Freedom in Iraq)代表のヤナール・モハメドにも話を聞きます。彼女はイラクの女性の状況がいかに悪化したかを説明します。多くの若い女性や孤児たちが性的な人身売買の対象にさせられているそうです。モハメドのイラク女性自由機構は、多発する出生異常に直面する母親たちの聞き取り調査によって米軍兵器弾薬の有毒な遺物に関する証言も文書化しています。