デイリーニュース

  • ジョージ・タケイ インディアナとアーカンソーの「宗教の自由保護法」改正後も いまだ同性愛者保護は必要 

    インディアナ州とアーカンソー州は、全国的な激しい抗議を受けて、LGBT(性的少数者)に対する差別を事実上合法化していたいわゆる「宗教の自由保護法」の修正を可決しました。2日には両州の知事が署名し、修正法が成立しました。インディアナ州の「宗教の自由回復法」は今回の改正でレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの従業員や賃借人、顧客、議員を保護する条項を新たに盛り込みましたが、教会や学校では適用外となります。アーカンソー州の修正法は、既存の「宗教の自由保護法」を、元同州知事ビル・クリントンが米国大統領として署名した連邦法に忠実に似せた形で作られています。しかし評論家は、今回の反LGBT法の修正は、LGBTの権利を拡大するものではないと批判します。有名な俳優で同性愛者権利擁護活動家であるジョージ・タケイに話を聞きます。彼は先週、インディアナ州の反LGBT法を非難するボイコットを呼びかけました。「はっきりとしたメッセージをインディアナ州に送るだけでなく、米国の他の地域でも私たちの重要な市民的価値が侵食されていくのを止めたいのです」とタケイは説明します。

    画像著作権:Twitter.com/GeorgeTakei

    dailynews date: 
    2015/4/3(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 元イラン外交官 中東の新たな戦争を防ぐとして歴史的な核開発協議の妥結を歓迎

    スイスで8日間の協議が行われた後、イランと世界の列強は、イランの核開発計画を少なくとも今後10年は核兵器がつくれないように抑制する枠組みの合意に達しました。その見返りに米国とヨーロッパ諸国は、対イラン経済制裁を撤廃する予定です。協定の一環として、イランは兵器用の高濃縮ウランの生産が可能な遠心分離機の保有数を3分の2以上減らさなければなりません。また、軍事利用可能な純度のプルトニウムを製造できないように発電所の設計変更を行ったり、低濃縮ウランの備蓄の大半を処分したり、国際原子力機関の定期的な核査察の対象になります。潘基文国連事務総長は、この枠組条約はこの地域の平和と安定に貢献すると話していますが、この合意を喜ばない国もあります。イスラエル首相のベンジャミン・ネタニヤフは、この合意は「イスラエルの生存を脅かす」と非難しました。本日は、かつてイラン側で核協議を担当したサイイド・ホセイン・ムサビアンに話を聞きます。彼は1990年から1997年までドイツ駐在イラン大使を務めていました。

    dailynews date: 
    2015/4/3(Fri)
    記事番号: 
    1
  • UAEがニューヨーク大学教授の入国を禁止 出稼ぎ労働者への虐待を研究

    アラブ首長国連邦(UAE)は、同国での出稼ぎ労働者および労働者に対する虐待についての研究結果を発表した、ニューヨーク大学教授アンドリュー・ロスを入国禁止としました。この措置についてロス教授は、米国の緊密な同盟国であるUAEでの研究をつづけるために、同国行きの飛行機に乗る予定だったニューヨークの空港で知らされました。そして、私立探偵がロス教授と、ニューヨーク大学アブダビ校で労働者が置かれる厳しい環境を暴露したニューヨーク・タイムズ紙記者を標的にしていたことも明らかになりました。「米国大学教授協会」(American Association of University Professors)のニューヨーク大学支部長も務めるロス教授に、今回の事件について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/4/2(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 流産で20年の禁錮刑? パルヴィ・パテル事件と妊娠の犯罪化

    新たな反LGBT法の「宗教の自由回復法」を巡りインディアナ州に注目が集まっていますが、同州ではまた別の論議が起りつつあります。3月30日、パルヴィ・パテルは、州の主張によれば自分の妊娠中断を試みたことで、米史上はじめて胎児殺しで禁錮刑に処されました。パテルは、流産して死産の胎児を出産したと述べていますが、検察側は彼女が妊娠中絶を誘発する薬を服用したと、体内からはそのような痕跡が認められなかったにも関わらず、非難しました。検察側はまた、信用性がないとされている検査を根拠に胎児が生きていたと主張しました。パテルは禁錮20年の有罪判決を言い渡されました。中絶反対法や妊娠の犯罪化の動きが増加する中でのパテルの事件を、「全米妊娠女性擁護団」(National Advocates for Pregnant Women)事務局長のリン・パルトロウと共に検証します。

    dailynews date: 
    2015/4/2(Thu)
    記事番号: 
    2
  • カリフォルニア州 記録的暖冬後の干ばつで水使用を制限 しかし大量消費者の大規模農家には免除

    カリフォルニア州では記録的干ばつがつづきますが、ジェリー・ブラウン知事は住民および農業を除く企業などに水使用の25パーセント削減を命令する、州史上初の州全体の削減義務を発しました。新規則を免除されるグループのひとつが、カリフォルニアの水の約80パーセントを使用する農業です。「フード&ウォーター・ウォッチ」カリフォルニア支部は、ブラウン知事が石油採掘業界および、アーモンドやピスタチオなどの大量に水を使用し、そのほとんどを州外ないし海外に輸出する農産物を栽培する企業経営農場に対し制限を課さなかったことを批判しました。研究によれば、過去4年間で更に悪化した現在の干ばつは、カリフォルニア州史上少なくとも過去120年で最悪のものです。一部には、この干ばつは千年来最悪規模だという指摘もあります。これはカリフォルニア史上で記録的な暖冬のあとに起りました。環境ジャーナリストでHot: Living Through the Next Fifty Years on Earth(『酷暑の地球:今後50年の地球生活』)の著者マーク・ハーツガードに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/4/2(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ネイション誌誕生から150年 1865年に奴隷廃止主義者たちの手で創刊 体制批判の声を世に送りだしてきた年月

    米国最古のニュース雑誌『ネイション』は、今年150周年を迎えます。創刊号の出版は、1865年7月6日、南北戦争終結からほんの数週間後、エイブラハム・リンカーン大統領暗殺から3ヶ月後のことでした。その後長年にわたり、ネイション誌は米国の主要な体制批判者、学者、活動家の意見を発表してきました。新作ドキュメンタリー Hot Type: 150 Years of The Nation (『ホット・タイプ:ネイション誌の150年』)の抜粋を紹介し、同誌の編集長兼発行人のカトリーナ・バンデン・フーベルに話を聞きます。ネイション誌は、150周年を記念し通常の5倍の厚さの超大作版記念号を発行したばかりです。

    dailynews date: 
    2015/4/1(Wed)
    記事番号: 
    2
  • インディアナ州の反LGBT「宗教の自由回復法」に企業や市民から抗議殺到 州は封じ込めに躍起

    インディアナ州で最近成立した「宗教の自由回復法」の撤廃を求める声が高まっている中、アーカンソー州でも同様の州法が成立しました。これらの州法は信仰の自由の名のもとに、事業所有者がレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの顧客へのサービスを拒否することを認めるものだと非難されています。共和党のアーカンソー州知事アサ・ハッチンソンは、この法案に署名して法制化するつもりだと述べています。31日、アーカンソー州の最大企業であるウォルマートがハッチンソン知事にこの法案に対し拒否権を行使するよう要請しました。「宗教の自由回復法案」に反対する企業は増えており、ウォルマートもその一つとなりました。他にも、アップル、アンジーズ・リスト、イーライリリーなど9社の最高経営責任者がすでに抗議の声をあげています。多くの州と市も抗議活動を行っており、その一環としてインディアナ州への出張を禁じる措置を取っています。31日、インディアナ州知事のマイク・ペンスは、同法への支持は変わらないが、法案の言葉使いを改めるよう州議会に要請しました。インディアナポリスから、インディアナ州上院議員で民主党院内総務のティム・ラネンに話を聞きます。ラネン議員は、「宗教の自由回復法」可決前に、民主党による同法への反対で主導的な役割を果たしました。

    dailynews date: 
    2015/4/1(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ムミア・アブ=ジャマールが刑務所から集中治療室へ 支援者らは接触と回答を求める

    投獄されているジャーナリストで元ブラックパンサーのムミア・アブ=ジャマールは、家族や友人、弁護士らに知らせることなく、医療緊急事態で刑務所から出され、ペンシルベニア州ポッツビルのスクールキル病院の集中治療室に移されました。刑務所の当局者らは彼の支援者らに、彼は糖尿病性機能障害を起こしていると話しました。最初にアブ=ジャマールが入院したことを知った、長年の友人ヨハンナ・フェルナンデスから話を聞きます。彼女は3月30日の朝、刑務所に面会に行き、アブ=ジャマールは集中治療室にいると知らされました。フェルナンデスはニューヨーク市立大学バルーク校の歴史学教授で、「ムミアを連れ戻そう」(Bring Mumia Home)運動のコーディネーターの一人でもあります。

    dailynews date: 
    2015/3/31(Tue)
    記事番号: 
    5
  • 「異性愛者だけ?」反LGBTの「宗教の自由」法をめぐりインディアナ州がボイコットと抗議に直面

    インディアナ州のマイク・ペンス知事が、事業主が「宗教の自由」の名のもとにLGBT(性的少数者)へのサービスを拒否することを許可することで差別を認めることになりうる新たな法律を制定したことを受け、同州に対するボイコットと激しい非難が起きています。コネチカット州はこの法案をめぐってインディアナ州を公式にボイコットする最初の州となり、現在サンフランシスコ市とシアトル市も市の予算による同州への旅行を禁じています。アンジーズリスト社とイーライリリー社のトップを含む9人の最高経営責任者らは、インディアナ州当局に対し、同法が差別を認めたり促進するものでないことを保証する「行動を直ちに取る」ことを求める手紙を書きました。インディアナポリスでは3 月28日、ペンスの退任を求めて数千人がデモ行進しました。法に反対する活動家らはボイコットを求め、全米プロバスケット協会(NBA)の元スター選手チャールズ・バークレーなど一部の人々は、近々行われる全米大学バスケットボールの4強大会を同州から移すことを求めています。同法の支援者らは、他の19の州にも似たような法律があり、インディアナ州は不当な批判を受けていると言います。ペンスは彼の新法の「意図をはっきりさせる」新たな対策を取るつもりと述べましたが、LGBTの保護は「私の課題ではない」とも付け加えました。

    dailynews date: 
    2015/3/31(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 元上院議員のジョージ・ミッチェル:釈放されたアゼルバイジャンの汚職の内部告発者は投獄されるべきではなかった

    カスピ海の石油産出地域における汚職と収賄を暴露して投獄され、内部告発者と見なされているフレデリック・”リック”・バークの事件について検証します。バークは高級ハンドバッグ会社のドゥーニー&バークを創立したことで知られ、癌の新治療のための事業に財産を投資した慈善家でもあります。彼は1990年代半ばに、チェコ国籍で、アゼルバイジャンの国営石油会社ソカー(SOCAR)の買収のための投資家を募っていたビクター・コゼニーと名乗る男と知り合いました。真剣な投資家たちがこの機会を吟味し、同社に巨額の資金をつぎ込みました。その中には本日のゲストである元上院多数党院内総務のジョージ・ミッチェルや、コロンビア大学の投資ファンド、保険大手のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)、伝説的なヘッジファンドマネージャーで、ゴールドマン・サックスで長年重役を務めるリー・クーパーマンもいました。しかし投資は失敗し、コゼニーは残りの資金を持って失踪しました。コゼニーは罰せられなかったにも関わらず、バークは最近まで投獄されていました。バークの潔白は証明されるべきかと問われたミッチェルは「彼は元々有罪にされるべきではなかった」と答えました。

    dailynews date: 
    2015/3/31(Tue)
    記事番号: 
    3

Pages