デイリーニュース

  • 最低時給15ドルへの戦い:公民権や社会正義運動が労働者に合流し数万人のデモに

    米国の低賃金労働者が時給15ドルの最低賃金を求めて過去最大の抗議行動を起こし、200以上の都市で約6万人が職場を放棄しました。「15ドル要求闘争」(Fight for $15)キャンペーンには、ファストフード労働者、自宅介護助手、保育師、ウォルマート店員、大学の非常勤講師、飛行場従業員などの低賃金労働者が参加しています。オーガナイザーによればこの運動は、税金での薄給労働者支援の必要性を訴えるために確定申告期日(Tax Day)に行われました。新たな研究によれば低賃金のために、仕事を持ちつつも公的支援に頼らざるを得ない家庭の支援額は1500億ドルに上ります。元ニューヨークタイムズ紙の労働・職場環境問題の担当記者で、「15ドル要求闘争」運動を取材してきたスティーブン・グリーンハウスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/4/16(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 最低時給15ドルを求める闘い: ファストフード店の低賃金労働者による歴史的行動の日

    本日15日、主催者たちが「低賃金労働者の史上最大の動員」と呼ぶ抗議行動が全米各地で繰り広げられます。230都市のファストフード労働者たちが、時給15ドルへの最低賃金引き上げと組合結成権を求める「15ドル要求闘争」の一環として、一斉に職場放棄を行います。ボストンでは、今日がボストンマラソン爆弾テロ事件の記念日であることを考慮して、労働者数百人が1日早く行動を起こしました。ニューヨーク市のマクドナルド店で、15日朝、抗議の日の先陣を切った労働者たちの声をお届けします。

    dailynews date: 
    2015/4/15(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ハリル・ムハンマド:警察による殺害を防止するには 黒人の生命を脅かす政治文化の変換が必至

    14日、警察の暴行と人種的プロファイリングに対する抗議行動が全米各地で繰り広げられました。この日の抗議行動は、オクラホマ州でエリック・ハリスを射殺した予備警官ロバート・ベイツが、当局に出頭したことを受けて行われました。ベイツは、4月初めにハリスを殺害してしまったのは、拳銃をテーザー銃と間違えて使用したからだと述べています。ベイツは裕福な保険会社役員で、タルサ警察に多額の寄付をしており、ボランティアとして同警察署の予備警官を務めています。一方、サウスカロライナ州でウォルター・スコットを射殺し、殺人罪で起訴された警官マイケル・スレーガーは、有罪判決を受けても死刑を科されることはなさそうです。検察当局は、スレーガーが終身刑の判決を受ける可能性はあるとしています。本日は、The Condemnation of Blackness: Race, Crime, and the Making of Modern Urban America (『黒人であることへの弾圧: 人種、犯罪と米国の近代都市の形成』)の著者で、ニューヨーク公立図書館のションバーグ黒人文化研究センター所長のハリル・ムハンマドに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/4/15(Wed)
    記事番号: 
    2
  • オバマ 中南米諸国の抗議を受けキューバのテロ支援国家指定を解除 制裁措置は解除されるか?

    オバマ大統領は、キューバのテロ支援国家指定を解除することを米議会に通告しました。これにより半世紀の時を経て、ハバナとの国交回復への大きな障害が初めて取り除かれました。オバマの動きは、パナマでの首脳会議で、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長と歴史的会談を行ってから数日後に実現しました。キューバは、アフリカと中南米での解放闘争を支援していたとして、1982年にテロ支援国家に指定されました。テロ支援国家のリストから外されたとはいえ、キューバへの禁輸措置はまだ続いています。米国・キューバ外交の雪解けについて、ハバナからキューバの元外交官、カルロス・アルズガライ・トレトに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/4/15(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 警察によるウォルター・スコット殺害を受けて、サウスカロライナの「黒人の命も大切」活動家が改革を要求

    警察による武器を持たないアフリカ系米国人の新たな殺害を受けて、「黒人の命も大切」という声が全米中で広がり続けています。サウスカロライナ州では4月第2週末、交通違反の取締り中に逃げ、警官マイケル・スレーガーによって背後から射殺された黒人ウォルター・スコットの葬儀がノース・チャールストンで行われました。通行人によって撮影された同事件の映像は、スレーガーに対する警察の当初の擁護を撤回させ、殺人での告発と警察隊からの解雇に結びつきました。一方、オクラホマ州の検察官らは、タルサで武器を持たないアフリカ系米国人を射殺した予備警官を第二級過失致死で訴追しました。白人のロバート・ベイツはスタンガンの代わりに誤って拳銃を使ってしまい、被害者のエリック・ハリスを死亡させたと述べています。「黒人の命も大切 チャールストン支部」(Black Lives Matter Charleston)のオーガナイザーであるムーディン・ドゥバハにサウスカロライナから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/4/14(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 警官による武器を持たない人たちの射殺をビデオ映像が捉える中、あなたが知るべき警察を撮影する権利

    4月第2週、サウスカロライナ州とオクラホマ州で撮影された、武器を持たないアフリカ系米国人を警察が殺害した映像によって、致命的な狙撃をした警官らが告発されました。一方、カリフォルニアでは、追跡の末に砂漠にうつぶせに倒れている容疑者を警官らが蹴ったり殴ったりしているところを報道機関のヘリコプターが撮影し、その結果同副保安官ら10人が停職処分となっています。ビデオの映像は、米国のあらゆるところで警察の暴力の責任を彼らに取らせる決め手となっていますが、番組ではアメリカ自由人権協会(ACLU)の「言論、プライバシーとテクノロジープロジェクト」(Speech, Privacy and Technology Project)のシニア政策アナリストであるジェイ・スタンレーに話を聞きます。彼はACLUのためにKnow Your Rights(『あなたの権利を知ろう』)とそれに付随する記事You Have Every Right to Photograph That Cop(『あなたにはその警官を撮影する当然の権利がある』)を執筆しました。

    dailynews date: 
    2015/4/14(Tue)
    記事番号: 
    2
  • エドゥアルド・ガレアーノ追悼:社会的正義の英雄でラテンアメリカの収奪された大地の年代記編者

    ラテンアメリカで最も高く評価された作家の一人であるエドゥアルド・ガレアーノが4月13日、ウルグアイのモンテビデオで74歳で亡くなりました。ウルグアイ人の小説家でジャーナリストであるガレアーノの名前は、ベネズエラのウゴ・チャべス大統領がオバマ大統領に彼の古典的作品『収奪された大地―ラテンアメリカ五百年』を1冊寄贈したときに大きく報道されました。チリ、アルゼンチン、そして彼の母国であるウルグアイの軍事政権によって発禁とされたにもかかわらず、『収奪された大地』は1971年に出版されて以来世界中で100万冊以上を売り上げました。クーデターによって軍事政権となったウルグアイから亡命したガレアーノは、その間に南北アメリカの5世紀の歴史を書き直した古典的三部作『火の記憶』の執筆に取りかかりました。彼の著作には他に、『スタジアムの神と悪魔―サッカー外伝 』、Upside Down(『アップサイドダウン』、 The Book of Embraces(『受け入れることについての本』)、We Say No(『我々はノーと言う』) Voices of Time(『時代の声』)、 Mirrors(『鏡』) "Children of the Days: A Calendar of Human History (『時代の子供たち:人類史のカレンダー』)などがあります。

    dailynews date: 
    2015/4/14(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 2016年大統領選 大衆路線を取るとみられるヒラリー・クリントン 革新派は支持に回るのか

    前国務長官、上院議員、大統領夫人のヒラリー・クリントンが2016年大統領選に正式に立候補を表明しました。米国初の女性大統領を目指す2回目の挑戦となります。本日は4人のゲストによる討論を放送します。『ナショナル・メモ』(The National Memo)編集長であり「調査報道基金」(The Investigative Fund)共同編集者、The Hunting of the President: The Ten-Year Campaign to Destroy Bill and Hillary Clinton(『大統領狩り クリントン夫妻を滅ぼす10年キャンペーン』)著者のジョー・コナソン、『ネイション』誌の上級寄稿記者ミシェル・ゴールドバーグ、ベテランジャーナリストでTruthDig.com編集者、著書多数のロバート・シーア、シアトル市議会議員、社会的・経済的正義をめざす全国組織「ソーシャリスト・オルタナティブ」メンバーで社会主義者のクシャマ・サワントです。

    dailynews date: 
    2015/4/13(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 9.11後の国民監視の青写真 米国は1992年から通信データを一括収集していた

    新たなスクープで、NY同時多発テロが発生する何年も前から米国政府が密かに何十億件もの米国の通話記録を収集していたことが暴露されました。USAトゥデイによると、司法省と麻薬取締局は116カ国に上る国々の通信記録を麻薬密売に関わっているとみなして収集していました。このプログラムはジョージ・H・W・ブッシュ大統領の下で1992年に開始されました。息子のジョージ・W・ブッシュ大統領が2001年に国家安全保障局(NSA)に米国内の通話記録を収集する権限を与える9年も前の話です。このプログラムが後にNSAの国民監視体制の青写真となりました。本日は、USAトゥデイの調査報道記者でこの話をすっぱ抜いたブラッド・ヒースに話を聞きます。

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    2015/4/10(Fri)
    記事番号: 
    5
  • メキシコの失踪学生43名の親族 米国の麻薬戦争支援が学生殺害に使われていると指摘

    米州サミットの開幕にあわせて、米国拠点の団体や大学の職員らがオバマ大統領に宛てて、メキシコのゲレーロ州で半年以上前から行方不明になっている学生43名についての対応を尋ねる書簡に署名しました。この書簡は、オバマ政権がベネズエラには制裁を与えているにもかかわらず、学生が行方不明になっているメキシコとはなぜ正常な関係を維持しているのかと尋ねています。メキシコの捜査当局は、学生43名は死亡したと発表しています。それによれば、イグアラ市長の指示で地元の警察が学生たちを襲撃し、麻薬ギャングの一味に身柄を引き渡し、学生たちは殺害され焼却場で遺体を燃やされたとされています。しかし今のところ、43人のうち遺体が確認できたのは1人のみです。報道は、これに連邦当局が関わっていると指摘しています。本日は、ニューヨーク在住で行方不明になった学生の親戚2人に話を聞きます。行方不明になった学生ホルヘ・アントニオの父親であるアントニオ・ティサパ・レジデーニョと、学生ヒスース・ヨバニ・ロドリゲス・トラテンパのいとこのアマド・トラテンパに話を聞きます。「メリダ計画を支持するのをやめるようオバマ大統領に伝えたい。なぜなら、麻薬撲滅戦争を支援するために米国が供与する武器は、実際にはメキシコの学生抹殺に使われているのです」とティサパは言います。

    dailynews date: 
    2015/4/10(Fri)
    記事番号: 
    4

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