デイリーニュース

  • メキシコの失踪学生43人の親族 米国が支援する麻薬戦争の敵は組織犯罪ではなく団結した人々

    ボルティモアでは4月27日、フレディ・グレイの死に抗議して建物や車が放火されました。メキシコ南部のゲレロ州でも州都チルパンシンゴの議会建物に抗議者が炎上するトラックで突入しています。43人の学生が失踪して以来、抗議は7カ月目を迎えました。メキシコ政府は、学生たちが地元警察に襲撃され、麻薬ギャングに引き渡された後、殺害され焼却されたと主張していますが、親族は疑問を示しています。失踪した学生3人の親族に聞きます。ホセ・エドゥアルド・バルトヨ・トラテンパの母マリア・デ・ヘスス・トラテンパ・ベージョ、クリスチャン・ アルフォンソ・ロドリゲズ・ テルンブレの父クレメンテ・ロドリゲス・モレノ、ベンハミン・アセンシオ・バウティスタのおじクルース・バウティスタ・サルバドルの3人です。親族は麻薬戦争に対する米国の支援を批判し、メキシコ政府がその援助を使って無実の人々を殺していると言います。「政府が米国政府が言うように本当に犯罪組織と戦っているなら、犯罪率は下がっているはずです」とバウティスタ・サルバドルは言います。「犯罪組織と戦っているようには見えません。政府は団結した人々と戦っているのです」

    dailynews date: 
    2015/5/4(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 警官起訴に対するボルティモア市民の反応 「『奇妙な果実』はいまもここで育っている」

    フレディ・グレイの死亡に関して起訴された6人のボルティモア警察官は、25万から35万ドルの保釈金を積んで釈放されました。一方、暴動に加わったことを自首した18歳のアラン・バロックは50万ドルの保釈金に直面しています。エイミー・グッドマンは3日、訴追を歓迎するボルティモア住民にインタビューしました。警察の残虐行為を削減し、説明責任を向上させるためには多くの課題が残っていると住民は言います。

    dailynews date: 
    2015/5/4(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「今こそ若者の時代」 ボルティモアのモズビー州検事 フレディ・グレイ事件で警官6名を起訴

    フレディ・グレイの死をめぐり非暴力抗議行動が続くボルティモアでは、夜10時以降の外出禁止令が解除され、州兵が撤収しました。ボルティモアのマリリン・モズビー州検事は1日、グレイの逮捕と移送に関与した警官6人を殺人罪と過失致死罪を含む一連の罪で訴追しました。家族によれば、グレイの喉頭はつぶされ、「頸椎の8割」が断裂していました。警察は、グレイが警部補と視線を合わせた後に走り出したため逮捕したとしています。モズビー検事のドラマチックな会見の一部をお送りします。モズビー検事は、この事件への抗議が正当な裁きを求める抗議であることを認め、当局はグレイを正当な理由なしに違法に逮捕したと述べました。グレイが何度も治療を要求したが警官たちはそれを無視したとも述べています。「この街の若者に向けて、私はあなたたちの代表として正義を追求します。今がその時です。あなたたちの時が来ました」とモズビーは言います。「非暴力で生産的な集会を守りましょう。それが将来にわたって組織的な構造的変化に発展します。この運動の最前線にいるのは若者です。私もその1人です。今が私たちの時代です」。

    dailynews date: 
    2015/5/4(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ラルフ・ネイダー TPPは「企業クーデター」、 バーニー・サンダース、ホワイトハウスへの手紙について語る

    バーモント州選出で無所属上院議員バーニー・サンダースが民主党大統領候補指名への立候補を表明しました。元大統領候補ラルフ・ネイダーに聞きます。サンダースの出馬についてネイダーは、「我々の望みはヒラリー・クリントンの即位ではない」と言います。新著Return to Sender: Unanswered Letters to the President, 2001-2015(『差出人に戻して下さい 回答されなかった大統領への手紙 2001‐2015』)についても話します。この本の献辞には合衆国郵便公社の労働者も含まれています。

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    2015/5/1(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「フレディ・グレイが最初ではない」 未解決のボルティモア 長期的解決への呼びかけ

    フレディ・グレイの死をめぐり、ボルティモアでは抗議が続いています。25歳のフレディ・グレイの死因は、警察の護送車内での負傷だったとする証拠が浮上しました。ボルティモア警察は4月30日、護送車がグレイを乗せた後、未発表の場所に停車していた事実を明らかにしました。停車の事実は関与していた警官の供述からではなく、監視カメラの画像により判明しました。伝えられるところによると、事件の調査書は、グレイが脊髄を損傷したのは地面を引きずられて拘束された時ではなく、護送中に違いないと結論づけました。監察医の所見によれば、脊髄損傷は護送車の後部にあるボルトに叩き付けられた際に起きたものだと判断されたもようです。しかしどのようにして起きたかは不明です。一方で、この事件の重要な目撃者は、グレイの負傷は自傷だったとする警察の主張を否定しました。ボルティモア警察は、訴追につながる初期調査結果を検察当局に提出しました。全米黒人地位向上協会(NAACP)代表で最高責任者のウィリアム・ブルックに聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/1(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ネパール巨大地震 破壊の爪痕 遅れる支援

    ネパール陸軍長官は、4月25日に発生したマグニチュード7.8の壊滅的地震による死者が1万5000人に達する恐れがあると警告しました。現在、死者は6000人を超えており、負傷者は死者の約2倍に達しています。家を失った人は数万人に上ります。今週、余震で倒壊する恐れのある自宅には戻らず、テントで寝泊まりする生存者は数千人に上りました。世界食糧計画は140万人に緊急の食糧援助が必要と警告、国連は緊急人道支援が必要な子どもの数を130万人と推計しました。この地震で道路には大きな亀裂が入り、倒壊した歴史的建造物には首都カトマンズにある19世紀のダラハラ塔も含まれています。ダラハラ塔は倒壊時、多くの観光客で込み合っていました。本日はカトマンズからネパール・タイム紙編集者のクンダ・ディクシットに聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/1(Fri)
    記事番号: 
    1
  • トム・ヘイドン「やっと歴史が前進した」:米キューバ関係が雪解け、共和党の反対にもかかわらず

    多岐にわたった議論の中で、新著Listen, Yankee!: Why Cuba Matters(『耳を貸せ、ヤンキー!:キューバが重要な理由』)の著者トム・ヘイドンは、米国とキューバには55年にわたる不和にもかかわらず共通点の方が多いと語ります。それでも共和党は、半世紀ぶりの米・キューバ国交回復に動くオバマ大統領に対抗し、米国からのキューバへの新たな旅行を阻止する法案を提出しました。同法案は、キューバ政府により没収された土地を使用する着陸場や港を通る航空便や船のルートに対して、新たな認可を阻むものです。このような(共和党の)行動にもかかわらず、「旅行は広がっています。クレジットカードも使えるようになります。ビーチも戦車の代わりに観光客を迎えようとしています。やっと歴史が前進しようとしているのです」とヘイドンは語ります。ヘイドンは、なぜオバマ政権がキューバとの通商制限を解除して同国をテロ支援国リストから外そうとしているのかについて米元高官らにインタビューしたことを振り返り、キューバ・ミサイル危機や「キューバの5人」(Cuban 5)、そして実質的に戦争状態にあったキューバからの亡命者を米国が保護していたことについても語ります。

    dailynews date: 
    2015/4/30(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 歴史は繰り返す? 活動家トム・ヘイドンが語る警察暴力への抗議行動 60年代から現在のボルチモアへ

    ボルチモアおよび全米各地で、警察の拘束中にフレディ・グレイが亡くなった事件に対する抗議デモが繰り広げられていますが、代表的な米国のベテラン活動家で、警察と抗議行動に詳しいトム・ヘイドンに話を聞きます。1968年、ヘイドンはシカゴで行われた民主党全国大会中に、大規模なベトナム戦争反対デモを組織しました。ヘイドンは、暴動を起こすために州境界線を越えたとして有罪となった「シカゴの8人」(Chicago 8)の一人です。当時、判事は「シカゴの8人」唯一のアフリカ系アメリカ人の被告だったボビー・シールを拘束し、猿ぐつわをした上で椅子に鎖で繋ぐよう命令しました。後にヘイドンは、ニュージャージー州ニューアークに活動の場を移し、著書Rebellion in Newark: Official Violence and Ghetto Response(『ニューアークの抵抗:当局による暴力と、ゲットーの返答』)を執筆しました。「米国は崩壊寸前だったのです。現在ボルチモアで起っていることが、1967年、68年には全米各地で起きていた」とヘイドンは語ります。「ですから、敵と戦うために海外派兵することで国内問題が悪化し、いつ爆発するかもわからないという問題を忘れてはならないのです。つまり、残念ながら歴史は繰り返しています」

    dailynews date: 
    2015/4/30(Thu)
    記事番号: 
    1
  • イラクの活動家が語る 虐殺は「双方の手で」市民社会がIS支配に抵抗する最中に起きている 

    ハーグでの「女性が戦争を止める(Women Stop War)」会議に出席中の「 イラク女性自由団体(Organization of Women's Freedom in Iraq)」共同創設者兼代表のヤナール・モハメドが、イラクの現状について語ります。「国は民兵文化に牛耳られています。民兵組織が支配し、『われわれを取るか、IS(イスラミックステート)を取るか』と迫るのです」。市民社会はシーア派とスンニ派の過激派に板ばさみにされていますが、解決の唯一の方法は宗教が関わらないアプローチだとモハメドは語ります。

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    2015/4/29(Wed)
    記事番号: 
    6
  • コロンビアのジャーナリスト 「勇気ある女性賞」を受賞 誘拐・拷問・レイプされても 武器取引の報道を継続 

    ハーグのワールド・フォーラムにおける「女性が戦争を止める(Women Stop War)」会議場からの放送です。エイミー・グッドマンが、コロンビアのジャーナリストで18年以上にわたり同国の武力紛争の報道にあたってきたジネス・ボドヤ・リマをインタビューします。リマは、武器取引の取材中に民兵組織に誘拐され、拷問とレイプを体験したことを明らかにした後、2012年に「世界の勇気ある女性賞」を受賞しました。「この出来事の後も、私は亡命を拒否し、ジャーナリストとして仕事を続けました」と、リマは語ります。また彼女は、「活動のため団結した生存者(Survivors United for Action)」という団体を創設しました。

    dailynews date: 
    2015/4/29(Wed)
    記事番号: 
    5

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