デイリーニュース

  • すべてのプエルトリコ人との戦争:米国によるぺドロ・アルビス・カンポスと国民党弾圧の裏側

    多くの人々にはドン・ペドロとして知られた、国民党の元党首で、プエルトリコ独立運動の指導者ペドロ・アルビス・カンポスの死後50周年を記念する式典が4月21日に行われています。アルビス・カンポスは米国の植民地支配への反対運動を組織したために、約26年間を獄中で過ごしました。彼は米国がプエルトリコを占領する7年前の1891年に生まれました。彼はプエルトリコ人で初めて、ハーバード・ロー・スクールを卒業しました。プエルトリコに戻ると、彼は残りの人生を独立運動に捧げることを決心し、1930年にプエルトリコ国民党の党首になりました。1965年に死去するまで、この地位に就いていました。アルビスは1936年、他の国民党の指導者らと共に、陰謀と治安妨害罪で投獄されました。彼が投獄されたことでプエルトリコ全土で抗議行動が行われました。パーム・サンデー(カトリックの枝の主日)の1937年3月21日、警察はアルビス・カンポスの投獄に抗議する平和的な行進の参加者らに発砲し、21人のプエルトリコ人が死亡、200人以上が負傷しました。この事件はポンセ虐殺として知られるようになりました。ようやく釈放されたものの、アルビス・カンポスは1950年に再び逮捕されました。10月30日に始まった国民党による反乱の数日後のことでした。ペドロ・アルビス・カンポスはその後の人生のほとんどを獄中で過ごしました。

    dailynews date: 
    2015/4/21(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ギリシャ財務相ヤニス・バルファキス:緊縮という薬は効いていない 新療法が必要だ

    債務返済期限が迫る中、ギリシャの資金はまもなく底を尽きつつあります。同国はなんとか持ちこたえようと奮闘し、すべての国家機関に対し手元資金を同国の中央銀行であるギリシャ銀行に預けるよう命じました。ギリシャは欧州の債権団から救済資金の最後の分割払い金を受け取ることになっていますが、同国の新政権を担う、反緊縮を掲げる左派連合シリザ党は、その条件に懸念を示しています。債権団はギリシャに対し、労働市場の再編と年金の削減を行うよう圧力をかけていると報じられていますが、シリザ党はそれとは反対に、低賃金労働者への年金支給額を増加させました。ユーロ圏の財務相らは4月24日、ギリシャへの緊急資金を拠出するかどうかを決める予定です。この資金なしでは、ギリシャは数週間のうちにデフォルト(債務不履行)に陥いる可能性があり、ユーロ圏離脱の恐れもあります。アテネからギリシャの財務相ヤニス・バルファキスに話を聞きます。

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    2015/4/21(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 新作記録映画(T)ERROR 無実のアメリカ人を標的にするおとり捜査をFBI密告者が暴露

    本日はFBIがテロ対策のおとり捜査において、密告者を使う闇の部分に光を当てた衝撃的な新作映画を時間いっぱい取り上げます。おとり捜査の工作員は、潜在的なテロリストを事前に発見しテロを根絶するために利用されます。9/11テロ事件以来、少なくとも158名がおとり捜査を使って起訴されました。しかし、標的になるのはほとんどの場合、「知的障害や精神障害の者、困窮している人たち」など不適当な人々だと批判されています。映画 (T)ERROR(『(T)エラー』)は、いくつかの主要なテロ事件で鍵となる役割を演じた特定の密告者の内側に迫り、彼が最新のおとり捜査を遂行する過程を映像に収めています。この映画が実現したのは、二人のインディペンデント映画制作者が、秘密捜査で「シャリーフ」と呼ばれるサイード・トーレスの行動に異例の接近を許されるようになったからです。トーレスは63歳の元黒人革命家ですが、FBIの密告者になって、イスラム教に改宗した白人ハリーファ・アラキリ(Khalifah al-Akili)を監視していました。トーレスは監督の一人リリック・カブラルと顔見知りで、自分が密告者であることをカブラルに告白した後、自分の経験を、上司には内緒で打ち明けることに合意しました。

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    2015/4/20(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 冤罪が晴れたルイジアナ州のグレン・フォード がんで危篤 ボランティアが集まる

    ルイジアナ州では、元検察官マーティー・ストラウドが元死刑囚グレン・フォードと面会し、誤って殺人罪で起訴したことを謝罪しました。昨年、新たな証拠の採用で彼が犯人ではないと州司法当局が認めたため、フォードは死刑囚房から30年ぶりに釈放されました。ストラウド元検事はシェリーブポート・タイムズ紙上の公開書簡でルイジアナ州当局に対し、ステージ4の肺がんを患うフォードに賠償金の支払いを拒むのを止めよと呼びかけました。本日は、フォードの友人ジャッキー・スメルからフォードの訴えの最新情報を聞きます。

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    2015/4/17(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 故ハーマン・ウォレスが42年間を過ごした小さな独房 展覧会で再現

    ニューオーリンズを拠点にしているアーティストのジャッキー・スメルに、投獄されていたブラック・パンサー党員の故ハーマン・ウォレスとのコラボ作品について聞きます。2013年10月にデモクラシー・ナウ!で報じたように、ウォレスは有罪判決が覆され、42年近くの独房生活から解放された数日後に亡くなりました。彼は1972年にアンゴラ刑務所の看守を殺害したとして有罪判決を受けた「アンゴラ・スリー」のひとりです。ウォレスは無罪を主張し続け、自分たちは積極的な政治活動が原因で罠にはめられたと主張していました。スメルとのコラボレーションによる「プロジェクト・ウォレス」は、彼女が彼に「30年以上も6フィート×9フィートの空間に住んでいた男性は、どんな家に住みたいか」と質問したところから始まりました。彼の回答は、#76759: Featuring the House That Herman Built.(『76759 番 ハーマンが建てた家』)という展示で見ることができます。この展覧会は今週ブルックリン公共図書館本館で開催され、ウォレスが収容されていた独房の実寸大のレプリカや、スメルとウォレスが交わしたやり取りの一部、ウォレスの読書リストに載っていた図書が展示されています。図書館のメインロビーには彼がデザインした夢の家が展示されています。

    dailynews date: 
    2015/4/17(Fri)
    記事番号: 
    3
  • NBCは2012年のリチャード・エンゲル誘拐報道で米国支援の自由シリア軍の役割を隠ぺい?

    NBCニュースが新たな物議をかもしています。今回は同社の主任外国特派員リチャード・エンゲルが焦点です。2012年、彼とNBCニュースチームの5人のメンバーはシリアで武装集団に拉致され、5日間拘束されました。釈放直後、エンゲルはNBCニュースで拉致を行った犯人について「政府軍のしわざです。バッシャール・アル=アサド大統領に忠実な人たちです。彼らはシーア派イスラム教徒です」と語りました。今週、ニューヨーク・タイムズ紙の調査によって促される形で、エンゲルは先の説明を撤回し、彼を拉致していたのは実はスンナ派の戦闘員たちで、米国が支援する自由シリア軍と同盟する勢力だったと修正しました。15日に掲載された記事の中でエンゲルは、拉致者たちは「シーア派のシャビハ武装軍団だと我々に思い込ませるよう手の込んだ策略を使った」と言います。ニューヨーク・タイムズ紙の調査によれば、NBCは誘拐について、報道した以上に事情を把握していたとしています。本日はカリフォルニア州立大学スタニスラウス校の政治学教授アスアド・アブハリール(As’ad AbuKhalil)に話を聞きます。彼は「アングリ―・アラブ・ニュース・サービス」というブログを運営しており、エンゲルの監禁と釈放をめぐる状況が2012年12月に最初に報道された時点で、深い疑念を示しました。

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    2015/4/17(Fri)
    記事番号: 
    2
  • テストの乱:ニューヨーク州で保護者数万人が標準テストに抵抗

    今週ニューヨーク州で何万人もの子供の保護者が年に一度の英語の学力試験をボイコットする大規模な市民的不服従が起きました。ロングアイランドと州北部(アップステート)の学区では不参加率が80パーセントに達した。抗議運動の主催者らによると、少なくとも15万5000人以上の生徒が試験をボイコットしました。これはまだ、全体の半分の学校区の合計数です。この運動は、アンドリュー・クオモ知事の教育政策目標と全国的な学校試験標準化の動きに対する重要な挑戦としてみられています。落ちこぼれ防止法の可決から10年以上、全国の教員、保護者、生徒らは、結果が重大な標準テストに大きく依存することは、あいまいなデータに不相応な重要性を与え、受験準備のために勉強がおろそかになるとして抗議しています。本日は、ロングアイランドの公立学校ヘリック校のジャック・バイアーワース校長と、イースト・ハーレムのセントラル・パーク・イースト第1小学校の標準テストのボイコットを率いた保護者トニー・スミス=トンプソンに話を聞きます。

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    2015/4/17(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ハーバード大学で化石燃料からの投資撤退を求める学生の事務局占拠が拡大

    ハーバード大学では学生たちが大学当局に化石燃料関連企業への投資の撤退を求め、主要事務所の封鎖の規模を拡大しています。ハーバード大学は世界の大学でも最大の364億ドルの基金を有しています。抗議行動の始まりは4月12日の日曜日、同校の事務機能が集まるマサチューセッツ・ホールの占拠からはじまりました。気候変動対策を求める「350.org」の創設者ビル・マッキベンや、コロラド選出のティム・ワース元上院議員など数名の卒業生も参加しています。「ハーバードは投資撤退」(Divest Harvard)をコーディネートする同大2年生のタリア・ロススティーンと、ハーバード大学の科学史研究者ナオミ・オレスケス教授に話を聞きます。

    ☆このニュースは「 学生字幕コンテスト2015」の課題に挙がっています。記事の表題をクリックすると英語版に飛べます。関連の参考動画(字幕付き)は、こちらです⇒

    *石炭企業からの投資撤退 スタンフォード大学の決断
    *資本主義と気候の対決~ナオミ・クライン(6月中に掲載の予定)

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    2015/4/16(Thu)
    記事番号: 
    4
  • グレイソン下院議員 政治とカネを語る 「放置すれば米国は終わる。お別れのキスの準備をした方がいい」

    4月16日、フロリダ州在住の郵便配達員が、選挙資金法の改正を求める抗議行動として、ジャイロコプターと呼ばれる個人用飛行機で米国会議事堂の前庭に着陸しました。フロリダ選出の民主党アラン・グレイソン下院議員に「政治とカネ」について話を聞きます。グレイソン議員はまた、共和党の大統候補領指名を目指し予備選挙に出馬したマルコ・ルビオ上院議員の議席を狙い、2016年の上院議員選に「たぶん」出馬することになるだろうとも明かしました。

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    2015/4/16(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「企業が仕掛けたトロイの木馬」 秘密主義のTPP貿易協定は民主主義を脅かす

    米上院財務委員会の委員長を務める共和党オーリン・ハッチ上院議員と民主党ロン・ワイデン上院議員は、「ファースト・トラック」と呼ばれる貿易促進権限法案を早ければ今週にも提出すると見られています。この法案は、議会が大統領に、秘密主義のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の交渉を一任し、報告された交渉結果に「賛成」か「不賛成」を評決するだけで内容の修正は一切行わないというものです。4月15日、千名以上の労働組合員が米国会議事堂前に集まり、民主党議員に対しファーストトラック権限に反対するよう呼びかけました。同法案を注意深く見守っている2人のゲストに話を聞きます。市民団体パブリックシチズンのグローバル・トレード・ウォッチ(Global Trade Watch)代表ロリ・ウォラック、そしてフロリダ州選出の民主党アラン・グレイソン下院議員です。

    dailynews date: 
    2015/4/16(Thu)
    記事番号: 
    2

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